現役“ナショチ”の藤本愛菜は、終盤に痛恨の池ポチャでV逸 「いい経験ができました」
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー Sanrio Smile Golf Tournament 最終日◇24日◇グレートアイランド倶楽部 (千葉県)◇6496ヤード・パー72>
初日に唯一のアンダーパーで回り、単独首位発進をしていた初出場のアマチュア・藤本愛菜。しかし、最終日は「71」と1つ伸ばすにとどまり、トータル3アンダー・3位で初優勝は叶わなかった。
最終日、一時は首位タイに藤本を含む3人が並ぶ混戦。伸ばし合いの展開のなか、13番パー5で奪ったバーディで単独首位に返り咲いた。しかし、1打リードで迎えた17番パー3で試練が待っていた。6番アイアンで放ったティショットはわずかにダフり、無情にも池ポチャ。そのホールをダブルボギーとし、トータル4アンダーの長田莉子に首位を譲った。
「バーディが欲しくて、ピンを攻めすぎてしまいました」と振り返る。さらに、10メートルのボギーパットは、カップのわずか左1センチで止まり、「あとひと転がりだった」と悔やんだ。
藤本は今季これまで出場した選手のなかで最年少の18歳。そして、ツアー初となる日本ゴルフ協会(JGA)の現役ナショナルチームメンバーでもある。4月に行われた「ヤマハレディースオープン葛城」では本戦への出場権をかけたマンデー(予選会)を突破。初日は首位と1打差の2位タイと存在感をみせると、最終的には4日間を戦い抜いて24位タイと自身初のレギュラーツアーで好成績を残した。
オフはタイヤを使ったトレーニングを重点的に取り組んだ。「12月の半ばから始めて、それが今年に入って少しずつ成績として出てきた」とドライバーの飛距離アップやメンタル強化にも繋がった。
今季の目標は「試合を積み重ねてもっと成長したい。自分の将来のいいきっかけになればいいなと思っています」。あと一歩で届かなかった優勝も「すごく悔しい。でもいい経験ができました」と前を向く。「もっとトレーニング頑張ります」。将来有望な18歳はこの悔しさをバネに、次のプレーに生かしていく。(文・小池文子)
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