五輪開催中、パートナー企業以外は広告禁止! 露出を厳しく制限
米国代表のスコッティ・シェフラーが大逆転で金メダルを獲得したパリ五輪男子ゴルフ競技は、米国内でも大きな反響を呼んでいる。
世界ランキング1位の大活躍にシェフラーを支援するスポンサーたちは、すぐさま“金メダル”とともに早く広告を打ちたいところだが、残念ながら五輪ルールは大変厳しいのだという。
五輪開催中に五輪のイメージを使っての広告が許されるのはオリンピックのオフィシャルパートナーとされているコカコーラ、オメガ、サムスン電子、トヨタなどのスポンサー企業だけ。パートナーでない企業は五輪に関連した露出を厳しく制限している。
シェフラーが勝利した翌日、シェフラーが使用クラブ契約を結ぶテーラーメイド社はシェフラーの五輪ではない写真に「チャンピオン」とSNSにアップした。ウエアを契約するナイキ社もパリ五輪の閉会式が終わるまでは“金メダル”を報じることはできない。
一方で今大会から表彰式でアスリートが自撮りが可能になり、その写真をアスリート自身のSNSなど、広告使用でないものに限り使えることになったという。ただし表彰台には私物持ち込みが禁止されており、選手が使用できるのは大会側から用意されたサムスン電子のスマートフォン。銅メダリストの松山英樹も大会係員からスマホを手渡され、シェフラー、トミー・フリートウッドと3人で自撮りを楽しんでいた。
また大会期間中でもアスリート自身がオフィシャルパートナーではない自身のスポンサー企業へ感謝のメッセージをSNSなどにポストするのも制限が設けられている。選手は複数のSNSに投稿できるが、そのメッセージには製品やサービスがパフォーマンスを向上させたことを意味する文言は含まないこと、など様々な細かい規定がされているという。大会終了後にようやく多くのアスリートがメダルを持って登場してくる。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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