電気代上昇を実感する人9割超! 補助金では足りず“自家発電”が現実味?【ECODA調べ】
日々の物価高騰に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。電気代に関しても、エネルギー価格の上昇によって大手電力会社8社で値上がりしています。この値上がりを受けて、家庭ではどのように感じているのか気になるところです。そこで今回は、「『電気代高騰に対する消費者の実感と不安』に関する調査」を見ていきましょう。
9割以上が電気代の上昇を実感…生活への影響も

株式会社ECODAでは、全国の既婚男女1002人を対象に「『電気代高騰に対する消費者の実感と不安』に関する調査」を実施。
まずはじめに「現在の電気代の平均」を調査すると、2人暮らしで約12656円、3人暮らしで約13597円、4人暮らしで15017円、5人暮らしで15535円という結果になりました。電気代は、1人増えるごとに約1000~1500円ずつ上昇しており、このことから電化製品や電力量が人数に比例していることがわかります。

次に「前年と比べて現在の電気代の平均は上がっていると感じますか?」と質問すると、61.0%が「とても感じる」、34.3%が「やや感じる」と回答し、9割以上(95.3%)が電気代の平均が高くなっていると感じていることがわかりました。
値上がりによって、「冷暖房を我慢している」「贅沢品は一切購入できなくなった」「家計を圧迫している」と生活に影響が出ていることも明らかになっています。

「電力を消費していると感じる家電は何ですか?」と質問すると、「エアコン(暖房・冷房)」が79.7%でもっとも多い回答に。次いで「暖房器具(電気ストーブ・ヒーターなど)」が40.1%、「冷蔵庫」が26.6%となっています。
約6割の人が電気代補助金制度による負担軽減の実感ナシ

2023年の1月からは、政府の電気代補助金制度が導入されています。そこで、その効果についてたずねると、「まったく実感していない」が21.9%、「あまり実感していない」が36.6%で、約6割(58.5%)が否定的な意見を示しました。
次に「どの季節に、もっとも電気代補助金制度を強化してほしいと思いますか?」と質問すると、夏が48.4%、冬が47.5%でした。エアコンや暖房器具を多く使う季節に補助金を求める消費者が多いことがわかります。
費用対効果の高い太陽光発電システムや家庭用蓄電池への関心度が高まる

「太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入に興味はありますか?」と質問すると、関心を持っている人は約6割(63.6%)で、すでに導入済みである人も約2割(19.4%)いることがわかりました。
導入している人や関心のある人にその理由をたずねると、「電気代を削減したいから」が68.4%でもっとも多い回答に。そのほか、「非常時や災害時の電力確保」「環境・エコへの貢献」といった回答もあがっています。

次に、「関心があるものの導入に踏み込めていない理由」をたずねると、「初期費用が高い」「お得かどうか判断できない」という回答が多く、コスト面のハードルの高さに躊躇する人が多いことが判明。また、情報不足も理由となっているようです。
最後に、導入済みの人に「導入して実感したメリット」をたずねたところ、「電気代が安くなった」が56.7%で最多の割合を占めました。次いで「売電で収入が得られた(56.7%)」「節電意識が高まった(17.5%)」といった回答も寄せられています。
本調査から、9割以上が電気代の高騰を実感していることが明らかになりました。政府が補助金制度をおこなっているものの、役立ったと感じる消費者は少ないようです。
そんななかで、太陽光発電システムや家庭用蓄電池は費用対効果が高く、電気代節約にもつながりそうですが、コスト面や導入の難しさから導入が進んでいるとは言えません。今後も電気代の高騰が続くのか、注目していきたいところです。
出典:【株式会社ECODA】
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より)
記事提供元:スマホライフPLUS
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