GW前に知っておくべき「1円でも安く移動する」ためのクレカ活用テクニック
鉄道、バス、飛行機、高速道路、レンタカー......国内の交通機関を オトクに利用!
一般的に値引きゼロと思われがちな交通費ですが、クレカを利用することでポイント還元が大充実。GWの移動でオトクに使えるクレカを紹介します!
■10%、30%還元も! さらにクーポンも充実!!GWのホテルは予約済みでも、移動は自由度を高めにするため予約していないという方々も多いはず。そんな旅行プランで今からでも活用できるのが、交通費支払いでポイント還元があるクレジットカード。
鉄道からレンタカーまで、移動でオトクになるオススメのクレカを、ポイ活の情報サイト『ポイ探』代表の菊地崇仁さんに解説していただきます!
――GWのカウントダウンが始まったこの時期に、新クレカに加入するメリットは?
菊地 4月は新生活シーズンであり、1年で最も大きなキャンペーンを行なっています。そして、今カードに加入してGWに決済することでポイントが還元され、それを夏休みに活用することもできます。特に交通系でオトク要素を重視したカードはキャンペーンも強力になっています。
――では、旅行の移動時に主力となる鉄道系にはどのようなクレカがありますか?
菊地 JR東日本・北海道を利用するなら「ビューカード ゴールド」(年会費/1万1000円)があります。オンラインチケットサービス「えきねっと」の新幹線eチケットでチケットレス乗車を利用した場合は、JR東日本のポイントであるJREポイントを10%還元。
JR西日本には「J-WESTゴールドカード(エクスプレス)」(年会費/1万2100円)があり、こちらは「EX予約」と「e5489」からチケットレス商品などを購入することで、JR西日本のWESTERポイントが5.5%還元となります。
「ビューカード ゴールド」年会費/1万1000円。現在、新規入会キャンペーン中で最大2万7000円相当のJR東日本のJREポイントを還元。「えきねっと」で新幹線eチケットを購入すれば10%還元、Suicaチャージは常時1.5%還元という神スペックで、乗車から買い物までメインで使える一枚!
「J-WESTゴールドカード(エクスプレス)」年会費/1万2100円。JR西日本のポイントサービス、WESTERポイントに対応するクレカ。オンラインチケットサービスの「EX予約」と「e5489」の利用でポイントを5.5%還元。JCBブランドなら最高5000万円の国内旅行傷害保険も自動付帯です!
――どちらも強力な還元率ですが、利用する場合の注意点はありますか?
菊地 みどりの窓口などでのチケット購入でこれらのカードを利用しても、この還元率とはなりません。「えきねっと」や「EX予約」など関連するオンラインチケットサービスに、必ずカードを支払い登録して利用すること!
――私鉄やバスにはどういったクレカがあるのでしょうか?
菊地 「三井住友カード」は、Visaのタッチ決済の乗車で7%還元(上限1000ポイント)となるキャンペーンを行なっています。
また、三井住友以外も含めたVisaブランドのカードは「タッチ決済で鉄道もお得! 30%キャッシュバックキャンペーン」(上限1500円)を開催しており、関西圏の私鉄・地下鉄11社が対象。
例えばセゾンカードで国際ブランドがVisaといったカードでも参加可能です。どちらのキャンペーンも5月末日まで開催されています。
「J-WESTゴールドカード(エクスプレス)」年会費/1万2100円。JR西日本のポイントサービス、WESTERポイントに対応するクレカ。オンラインチケットサービスの「EX予約」と「e5489」の利用でポイントを5.5%還元。JCBブランドなら最高5000万円の国内旅行傷害保険も自動付帯です!
――日常での使い勝手が最強クラスのVポイント還元やキャッシュバックは、かなりうれしいキャンペーン! こちらの注意点は?
菊地 スマホの「Apple Pay」や「Google ウォレット」などにVisaのカードを登録したタッチ決済が条件になることが多いのです。物理カード、iDやQUICPayのタッチ決済だと還元の対象外となる場合もあります。
――航空チケットはどんなオトク要素がありますか?
菊地 鉄道系のカードがオススメです。
――航空チケットなのに鉄道系とか、ちょっと意味がわかりません! どういったクレカがあるのですか?
菊地 「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」(年会費/2万900円)はJALとビューカードのJR東日本が提携したカードで、1年間で100万円以上の決済があった場合は、5000ポイントを獲得。
えきねっと利用ではビューカードと同じ特典がありつつ、JAL系列の搭乗やお買い物でもマイルをためることができます。メインカードとして利用すれば、陸と空の移動でポイントがどんどんたまるカードです。
「JALカード Suica CLUB-A ゴールドカード」(年会費/2万900円)JALグループなどで利用してたまったマイルをSuicaにチャージすることが可能。「えきねっと」で10%還元、Suicaチャージで1.5%還元など、鉄道面も大充実!
――陸・空の二刀流クレカじゃないですか! ほかに似たようなスペックのクレカは?
菊地 「ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD【ソラチカゴールドカード】」(年会費/1万5400円)は、ANAと東京メトロが提携したカードです。
ANAのマイル、東京メトロのメトポ、JCBのOkiDokiポイントをためることができ、マイルとメトポは相互で交換することが可能。新規加入しただけで2000マイルもらえます。
「ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD【ソラチカゴールドカード】年会費/1万5400円。新規加入で2000マイル獲得。日常の買い物、飛行機・鉄道利用でANAマイル、東京メトロのメトポ、JCBのOki Dokiポイントの3種類のポイントをためることが可能です!
――こちらはポイント面で三刀流! クルマ移動部門もチェックしたいのですが、高速料金の割引があるクレカは?
菊地 「イオン首都高カード(WAON一体型)」(年会費/無料)は、日曜日の首都高通行料金が20%オフ。首都高のPAでの買い物はWAONポイントが2.5%還元となっています。
イオンカードにはこれ以外にも高速料金の割引特典の付帯するカードが多くありますが、首都高、NEXCO中日本、NEXCO西日本とエリアごとに別カードが発行されており、旅行ごとに新カードを発行するのは現実的ではありません。
イオンカードには高速料金が割引となるクレカが大充実。例えば「イオン首都高カード(WAON一体型)」(年会費無料)なら日曜日の首都高料金が20%オフ。「イオン E-NEXCO pass カード(WAON一体型)」は土日のETC走行でWAONポイントを1.5%還元など、車移動にはうれしいスペック!
――では、どう活用するのが正解ですか?
菊地 実家への帰省など、毎回ルートが決まっているような用途だと便利でしょう。
一方、イオンカードにはガソリン代がキャッシュバック(コスモSS Payを利用)、付帯のETCカードで高速料金が1.5%還元となる「コスモ・ザ・カード・オーパス」(年会費無料)というカードもあります。旅先でレンタカーを活用するなら、こちらのほうが使いやすいと思います。
――ちなみに、レンタカーはゴールドやプラチナといった上位カードだと5%オフが定番の付帯特典。これらを活用するのが正解?
菊地 レンタカーは大手の旅行アプリのクーポンを活用しましょう。例えば、「楽天トラベル」なら常時クーポンが配信されており、エリア・事業者・利用金額から必要なクーポンを選ぶことができます。
「楽天トラベル」(左)「じゃらん」(右)といった大手旅行サービスでは、レンタカーで使えるクーポンを常時配布中。どちらもレンタカーを契約するときは自動でクーポンが適用されるので、配信されるクーポンは全回収するのが基本です!
――楽天トラベルだと4万円以上の利用で、最大7000円オフのクーポンも。5%オフどころじゃない割引率!
予約スケジュール的にGWはもう微妙ですが、ホテルでオトクなクレカは?
菊地 「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」(年会費/4万9500円)や、「One Harmony VISA ゴールドカード」(年会費/1万1000円)などは、提携ホテルのアーリーチェックイン、レイトチェックアウト、無料宿泊といった付帯特典が充実しています。
また、One Harmony VISA ゴールドカードなら、開催中のVisaのキャンペーンも受けられます。これらは今加入し、獲得したポイントを夏休みに消費するのもオススメです。
マリオット ボンヴォイグループのホテルで、レイトチェックアウトや部屋のアップグレードなど各種特典が満載のクレカ「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」(年会費/4万9500円)。このようなホテル提携クレカは入会キャンペーンも充実しており、大型連休で大活躍確定の一枚!
――想像以上に還元率が高いクレカがたくさん。これはGWに活用するのが絶対にオトクです!
取材・文/直井裕太 写真/藤村憲司/アフロ イメージマート
記事提供元:週プレNEWS
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