11年の執念が花開く マキロイ、“最長ブランク”で生涯グランドスラム達成「信じられない」
<マスターズ 最終日◇13日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
ローリー・マキロイ(北アイルランド)がジャスティン・ローズ(イングランド)とのプレーオフを制し、悲願の「マスターズ」初優勝を達成。11度目の挑戦で、ついに史上6人目となるキャリアグランドスラムを成し遂げた。
これまでにこの偉業を達成しているのは、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラス、そしてタイガー・ウッズ。そうそうたるレジェンドの中に、ついにマキロイの名が加わった。
「信じられない。グランドスラムという重荷を背負ってここにきて、それを達成しようとしてきた。マスターズチャンピオンを名乗ることができて本当に光栄だし、誇りに思う」と話し、晴れ晴れとした笑顔を見せた。
マキロイがメジャー3冠目を手にしたのは、2014年の「全英オープン」。そこから11度目の挑戦で、ついに快挙を成し遂げた。キャリアグランドスラムへの挑戦権を得てから11年という歳月は、これまでの達成者の中でも最長ブランクとなる。
生涯アマチュアを貫いた“球聖”ボビー・ジョーンズを除き、年間グランドスラム(同一年のメジャー全制覇)を達成した選手はいまだにいない。歴史の扉をまたひとつ開いたマキロイ。次なる挑戦は、誰も成し遂げていない前人未到の頂だ。
【キャリアグランドスラム達成者(左から順にマスターズ、全米、全米プロ、全英の初優勝年)】
ジーン・サラゼン(1935年、1922年、1922年、1932年)
ベン・ホーガン(1951年、1948年、1946年、1953年)
ゲーリー・プレーヤー(1961年、1965年、1962年、1959年)
ジャック・ニクラス(1963年、1962年、1963年、1966年)
タイガー・ウッズ(1997年、2000年、1999年、2000年)
ローリー・マキロイ(2025年、2011年、2012年、2014年)
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