罪を背負う青年と黒い犬との絆 カンヌ映画祭「ある視点」部門 最優秀作品賞 「ブラックドッグ」公開決定

第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で最優秀作品賞を受賞した映画「ブラックドッグ」が、2025年9月19日より劇場公開されることが決まった。
「ブラックドッグ」の舞台は、2008年の北京オリンピック開催間際の中国。誤って人を殺してしまった青年ランは、刑期を終えてゴビ砂漠の端にあるさびれた故郷に帰ってくる。人の流出が止まらず廃虚の目立つ街には、捨てられた犬たちが野犬化し、群れとなっていた。ランを気にかける警官から地元のパトロール隊に誘われたランは、群れに入らず一匹で行動する黒い犬と出会う。頭が良く人に決して捕まらないその犬とランの間には、いつしか奇妙な絆が育まれていく。
監督は、「ロクさん」「エイト・ハンドレッドー戦場の英雄たちー」などのグァン・フー。「疾風スプリンター」「オペレーション・メコン」の肉体派俳優エディ・ポンが主演を務め、これまでの役柄と異なる寡黙で孤独の影がにじむランを、時にユーモラスに演じている。また、ランに生命力をもたらす雑技団員のグレープをトン・リーヤーが演じるほか、映画監督のジャ・ジャンクーも重要な役どころで出演している。
第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で最優秀作品賞を受賞したほか、カンヌ国際映画祭で優秀な演技を見せた犬に贈られるパルム・ドッグ賞の審査員賞も同時受賞した。5月4日から開催される、第3回横浜国際映画祭でオープニング上映されることも決定している。
【作品情報】
ブラックドッグ
2025年9月19日(金)シネマカリテほか全国公開
配給:クロックワークス
©2024 The Seventh Art Pictures (Shanghai) Co., Ltd. All Rights reserved
記事提供元:映画スクエア
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。