通勤手当をもらうほど手取りが減る!? 税理士YouTuber、社会保険料の矛盾を指摘 「バカなの?」と厚労省を批判
税理士YouTuberの「脱・税理士スガワラくん」(登録者数104万人)がチャンネルを更新。通勤手当が社会保険料の負担対象になる現状を解説し、厚生労働省を批判しました。
もらうほど手取りが減る!?通勤手当を解説
脱・税理士スガワラくんは、税理士の菅原由一によるチャンネルで、2022年12月にYouTube投稿を開始。経営者向けの節税テクニックや税務に関する情報を毎日投稿して人気を集め、先月には活動開始から2年2カ月で登録者100万人を達成しています。
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菅原は「もらえばもらうほど手取りが減ってしまう」といわれる通勤手当の問題点について解説します。電車やバスは月15万円まで、自動車通勤の場合は2~10km未満4200円というように、距離に応じて非課税限度額が設定されています。この限度額は平成28年に設定されたもので、昨今のガソリン代高騰を踏まえた見直しが国会の議題に上ったそうです。 通勤手当は非課税枠内でも社会保険料の徴収対象となるため、実質の手取りが減ることになると菅原は実例を挙げて説明しました。
立憲民主党の村田議員は、通勤手当を社会保険の対象外にすることを主張しましたが、これに対し厚生労働省は「名称の如何(いかん)を問わず」労働者が「労働の対価」として得たものには社会保険料をかけると説明したのだそうです。菅原は、通勤手当を「労働の対価」と表現することに違和感があるとし、「じゃあここにも時間外手当とか給料とか払わなあかんやん」と矛盾を指摘しました。
厚生労働省を痛烈批判「バカなの?」
菅原いわく、そもそも通勤手当とは通勤に使われた実費を社員が立て替え、その金額を清算するために会社から支給されている「実費弁償」だとし、「立替金に社会保険料がかかるのがおかしい」と解説します。菅原はさらに厚生労働省の言い分を紹介し、
厚生労働省は何て言ったかというと「その1つの手当だけを外すと、他の家族手当とか、精勤手当とか、そういう手当もどうするのかっていう話になってきて、いろんな手当があるから通勤手当だけを外すことの正当性を考えなあかん」みたいなことを言い出したんですよ。言ってることがね、もうおかしいの
と述べます。家族手当やその他の手当と違い、通勤手当は実費であることを改めて強調し「いや全然手当の種類が違う。バカなの?」とまで批判しました。
通勤手当をもらえばもらうほど社会保険料の負担が大きくなり、手取りが減ってしまう現状では、出勤する人とリモートワークする人の間などで不平等が生じるといい、こうした問題の解決策として菅原は、通勤にかかった費用を「会社の交通費」という「経費」に計上することを提案しています。
この動画のコメント欄では、「酷いですよね。取ることしか考えていない…。」「会社の経費にするという考え方に全面的に賛成します」「全くその通りです。まともな主張をする政治家もいるのですね」といった反応が寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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