36歳・一ノ瀬優希が第二子出産から1年7カ月ぶり復帰戦で2位 V逸も「子どもたちに頑張ってる姿を見せたい」
<YANMAR HANASAKA Ladies 最終日◇5日◇琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(滋賀県)◇6395ヤード・パー72>
ツアー通算3勝の一ノ瀬優希が1年7カ月ぶりの復帰戦で2位に入った。最終組の4組前から7打差を追いかけ、5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。ロースコアの争いとなった今大会では3日間を通じてのベストスコアで、11位からV争いに割って入った。トータル2オーバーは優勝に2打届かなかったが、健在ぶりを見せつけた36歳は「きょうは3日間のなかでも、すごくよかった。これからの自信にもなる」と満足そうに話した。
熊本・御船高を卒業した2007年のプロテストに一発合格し、13年「Tポイントレディス」でツアー初優勝を果たした。19年に男子プロの谷口拓也と結婚。そのシーズンを最後に一度は現役を退いた。20年10月に第一子の長女を出産して22年にツアー復帰。23年には2度目の産休・育休に入り、昨年5月に第二子となる長男を授かった。
試合に出るのは23年9月の「住友生命Vitalityレディス東海」以来。ツアーから離れている間は当然ながら子育てがメーンの生活になる。週に一日だけの練習で帰って来たツアーの舞台は、いきなりハードなコースが待っていたが、練習不足は長年の経験と培ってきた技術でカバーした。
「今の私にはバーディ合戦は無理。ショット力を上げないと通用しなかったと思う。ガマン比べの難しいコースだったから戦えたんじゃないかな。パットがよかったし、小技もうまくいきました」。前半を3バーディ・1ボギーで折り返し、インは残り100ヤードの2打目をベタピンにつけた11番など2バーディー。ボギーを打った直後の15番は2メートルを沈めるバウンスバックで最後まで優勝に望みをつないだ。粘りこそベテランの真骨頂だった。
夫の谷口は現在、海外でゴルフを教えており、自宅のある福岡で2人の子どもと3人で暮らしている。今大会は近くに住む両親に子どもたちを預かってもらっての出場だった。幼稚園の年中さんとなった長女は、ゴルフが母親の仕事と理解できる年齢となり、「ママ、頑張って! お土産も買って来てね」と送り出してくれた。2位の賞金は237万円。ビッグな“お土産”をゲットしたママさんプロは胸を張って家に帰ることができる。
「いつもそうだけど、試合のときは緊張する。きょうも緊張していました。でも、この緊張感が好きだから、試合に出たいんだと思う。きょうの結果は自信にもなりました。あとショットはよくなれば、もうちょっと戦えると思います」
夫の谷口も妻の復帰を応援している。「自分の好きなことをやればいいと言ってくれています。『俺よりもうまいんだから』と。今季はステップがメインになるけど、レギュラーにも出てみたい。今週の結果は自信にもなりました。子どもたちには頑張っている姿を見せたいですね。飛距離もそこまで落ちていなかったし、小技も悪くなかった。あとはショットの精度を上げていけば、戦っていけるかな」。
ブランクを感じさせないゴルフで復帰戦から優勝争いを演じた。母は強し…。最後のレギュラーツアーの優勝は14年5月の「サイバーエージェントレディス」。こちらもこれ以上のブランクは開けたくない。(文・臼杵孝志)
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