今年のプロテスト合格を目指すアマ2人が躍進! 藤本愛菜は「97点」の会心ラウンド、神谷そらの妹はパターに秘密が?
<ヤマハレディースオープン葛城 初日◇3日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>
18歳のアマチュア・藤本愛菜が、首位と1打差の4アンダー・2位発進。ツアー屈指の難コースで堂々たるプレーを見せた。
出だしの1番パー4では、ティショットを右に曲げ、木の裏へと飛ばしてしまうピンチ。しかし、冷静にレイアップして3オン2パットのボギーで切り抜けた。「ショット自体は悪くなかったので、すぐに切り替えられていいプレーができました」。その言葉通り、5番パー5では3打目を1.5メートルにつけて初バーディ。そこを皮切りに、さらに5つのバーディを積み重ねた。
福岡・沖学園高3年に在学していた昨年、ナショナルチームの一員として、初めて最終プロテストを受験。しかし初日に「77」と出遅れたこともあり合格には手が届かなかった。「最初の1カ月くらいはズルズルと引きずってしまいましたが、今年、合格するためには切り替えないといけない」と気持ちを奮い立たせ、トレーニングや練習に励んだ。その成果は確実に表れ、今年3月の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」では、日本勢で唯一となるトップ10入りを果たしている。
今大会は、主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を通過して本戦出場権をつかんだ。これまで、このコースでプレー経験がなかったにもかかわらず、この成績を出し自己採点も「97点」と弾む。残りの3点は、「林に入れたティショット」。スタートホールのミスこそ心残りだが、上位が見える位置で初日を終えた。
存在感を発揮したアマチュアは、藤本だけではない。神谷ももが、首位と2打差の6位タイにつけている。ツアー通算2勝の神谷そらを姉に持つ19歳。今大会には主催者推薦で出場し、妹のひなも含めた3姉妹競演を果たした。そらは90位、ひなは102位と出遅れるなか、ひとり上位進出に成功。「微妙なパーパットも入ってくれて、パットが良かった」。全体4位タイにつけたパット数「26」が、スコアメイクのカギを握った。
10番スタートのラウンドは、前半をボギーなしの4バーディで折り返し。後半は8番で1つ落としたものの、大崩れすることなくホールアウトした。「(レギュラーツアーで)予選通過をしたことがないので、そこを目標にしています。いいスタートが切れたかなと思います」と納得の表情を浮かべる。
好調なパターだが、以前は「怖くて打てないことが多かったし、左に引っかけることもあった」と悩んでいた時期もあったという。そこで、今週から1インチ長くした新パターを投入し、ライ角とロフト角も調整。それがハマった。「11番のパーパットで苦手な下りのフックラインについたけど、うまく入ってくれた。あれで悪い流れにはならなかった」。グリーン上での自信も、これまでとは違う。姉のそらは飛距離が魅力的なプレーヤーだが、ももにとっては「パターが上手い」という印象が強い。「パターを教えてもらっていた」。姉からのアドバイスもで存分に生かされている。
今年の目標は「プロテストに合格し、QTを上位で終えること」。一昨年は最終、昨年は2次で涙を飲んできただけに、“3度目の正直”を目指す。そのターゲットを射抜くためにも、この大会で確かな足がかりを築きたい。(文・齊藤啓介)
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