「ここではニガと言わず相棒と言う」 刑務所内で対立する男たち 「シンシン/SING SING」本編映像
2025年4月11日より劇場公開される、コールマン・ドミンゴ主演の映画「シンシン/SING SING」から、無実の罪で収監された演劇の中心人物ディヴァインG(コールマン・ドミンゴ)と、新たに演劇に加わった刑務所の問題児ディヴァイン・アイ(クラレンス・マクリン)が対立する様子を収めた、本編映像が公開された。
みんなが真剣に取り組む舞台稽古に不満を募らせるディヴァイン・アイ。アイの話を聞こうとするディヴァインGだが、一匹狼として生きてきたアイはまったく心を開こうとしない。アイがナイフを持っていることに気付いたGは「演劇プログラムは皆のすべて。芝居で外界を味わえる、頭の中で出所できる。それを奪うな」と頼む。対して「要る物は俺が決める。俺や俺の物を誰も守っちゃくれねえ。ニガをナメるな」と声を荒らげるアイ。そんなアイの態度に小さくうなずきつつも「ここでは“ニガ”と言わず“相棒”と言う。覚えとけ」と落ち着いた声で諭すGだが、そんなGをアイはにらみつける。
ディヴァインGを演じるコールマン・ドミンゴと、ディヴァイン・アイを演じるクラレンス・マクリン。実際の撮影現場でも、演劇稽古さながらコールマンがクラレンスにそっと寄り添い、アドバイスをする場面もあったという。クラレンスは「舞台演劇で演技を学んできた私に、コールマンはカメラの前での演技を教えてくれました。彼は偉大な俳優にも関わらず謙虚でフレンドリーに接してくれ、私たちに緊張をほぐしてくれました」と撮影を振り返り、コールマンも「クラレンスはスポンジのような俳優で、私が教えたことを次々と吸収していきました。素晴らしい俳優です」と絶賛している。
「シンシン/SING SING」は、ニューヨークにある最重警備のセキュリティを誇るシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの「舞台演劇」を通して、収監者たちとの友情を描いた実話をもとにした作品。無実の罪で収監された男ディヴァインGは、刑務所内の更生プログラムである「舞台演劇」グループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで、生きる希望を見いだしていた。そんなある日、刑務所いちの悪人として恐れられている男クラレンス・マクリン=通称“ディヴァイン・アイ“が、演劇グループに参加することになる。
主演は、本作で2度目のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたコールマン・ドミンゴ。出演キャストの85パーセント以上をシンシン刑務所の元・収監者が占め、演劇プログラムの卒業生および関係者である俳優たちが出演している。“本人が本人役”としても多数参加する、ユニークな作品となっている。

【作品情報】
シンシン/SING SING
2025年4月11日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開
配給:ギャガ
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記事提供元:映画スクエア
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