“女”ジャンボ軍団の泉田琴菜が79位から自己ベストの4位 素振りと基本を大事に「優勝、シードが目標です」
<アクサレディス 最終組◇30日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
インスタートのいわゆる裏街道から「65」をマークして2打差の2位に食い込んだ小祝さくら。同組で小祝の背中を追うように「67」と伸ばしたプロ4年目、25歳の泉田琴菜がトータル6アンダー・4位タイに入った。初日は79位と出遅れたが2日続けて60台で回り、自己最高成績を残した。
2年前に出場したときには予選落ちに終わり、いいイメージはなかった。「ちょっとがんばろうと思っていた」初日は、“もったいないミス”で上がりの8番でダブルボギー、9番でボギーと出遅れた。2日目は丁寧なゴルフで「68」をマークしてトータル1アンダーで予選を突破。
「無駄なミスをしなければ順位は上がっていくと思っていました。飛距離が武器なので、パー5でしっかりとって伸ばしたい」と臨んだ最終日は、4つあるパー5のうち3つでバーディを奪うなど5バーディ、ボギーなしで狙い通りに伸ばした。
小祝さくら、柏原明日架との同組も後押しした。全体的にバーディも出て締まった空気の中、伸ばし合う。「変なミスをしないように」マネジメントを心掛ける泉田。小祝が7つ伸ばしたが、「自分もちょっとついていけました。上には上がいますね。いい勉強になりました」とツアーでは自己ベストタイの「67」をマークした。
平均飛距離250ヤード超の泉田は、1年目のメルセデス・ランキング86位、2年目は76位と思ったような成績を残せずにいた。一昨年のファイナルQTで64位に終わると、一念発起、昨年1月からジャンボ尾崎に師事して“ジャンボ邸”に通うようになった。
当初は泉田の練習姿勢に師匠から「帰れ!」や「あしたから来なくていい!」など厳しめの叱責もあったが、めげずに気持ちを切り替えて汗を流すと、昨年はツアーでは自身初のトップ10入りを2回記録するなど、“ジャンボ効果”を感じた。
ジャンボからは「ボールを打つより、素振りをしろ」と素振りや基礎の大切さを言われ、今年もその言葉を一番大事にして、キャディバッグにはジャンボ特製の素振り棒もしっかり忍ばせている。
昨季はQTで失敗して限られた試合からリランキングで出場権をつかんだ。今季はQT33位で開幕戦から参戦。ここまで予選落ちはなく3戦目では65ポイントを加算できた。「終わってみたら順位はよかったですが、まだミスもあります。来週からもミスを減らしていければ、またいい順位に行けると思います。もう4年目なのでQTは受けたくないです。優勝、シードが目標です」と力強く語る。
今オフもジャンボ邸に通っていたがジャンボに会うことはほとんどなかったという。今年はジャンボ邸にいい報告に行きたい。(文・小高拓)
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