開幕3連続で最終日最終組は史上初 プロ2年目の19歳・菅楓華が“3度目の正直”へ「気合と根性でバーディをたくさん取りたい」
<アクサレディス 2日目◇29日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
本命が来た。この日のベストスコアとなる「66」をマークした地元・宮崎出身の菅楓華が、トータル6アンダーで首位に並んだ。ツアー史上初となる開幕から3試合連続の最終日最終組。初Vを目指すプロ2年目からは、19歳の初々しさと同時に百戦錬磨の実力者の雰囲気も漂ってくる。
「きょうはショットとパットがかみ合いました。ここ2試合の経験が自信になっていると思います。明日は地元という緊張もあると思うけど、楽しんでいこうかなと思っています」
前半は2つスコアを伸ばした。パー4の4番は残り140ヤードの2打目を8番アイアンでピンそば10センチにつけた。もう少しでイーグルという切れ味鋭いショットに地元ファンがどよめく。
後半は勢いがさらに加速した。10番パー5は残り40ヤードの3打目を直接カップイン。昨年10月の「富士通レディース」初日の7番パー5以来、今度は正真正銘の自身3度目のイーグルで一気に首位に立った。
11、12番でもバーディを奪い、14番は10メートルをねじ込んだ。ボギーは17番の1個だけ。16番でボードを見たときは2位に2打差をつけて単独首位に立ち、「もう1個くらいは取りたいと思っていたけど」と少し残念そうに話したが、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」に続いて首位で最終日を迎えることに充実の笑みも浮かべる。
開幕戦は岩井千怜、2戦目は吉田優利と、ともにスポット参戦した米ツアー勢に優勝を阻止された。2戦連続の2位で迎えた宮崎での地元大会。「今週こそはと思っていた。チャンスだと思う。ここまでの2試合は最終日にバーディがあまり取れなかった。やっぱり最後はパットがカギになる」。目指すは3度目の正直だ。
ゴルフを始めたときから「決めたら、すぐに打つ」が身上で、プレーファストには定評がある。「昔からのルーティン。せっかちなんです」と笑うが、小気味のいいプレーも、ファンから支持される魅力の一つ。「今週は自宅からなのですごくリラックスできています。しっかり集中して、気合と根性でバーディをたくさん取っていきたい」。今、最も勢いのある19歳はプレッシャーとも無縁。このまま1等賞のゴールに飛び込んでいく。(文・臼杵孝志)
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