医師YouTuber、骨髄バンクの厳しい現実を報告
3月24日、医療系YouTuberの「YouTube医療大学」(登録者数73万人)が「残された時間を精一杯生き抜いた医学生からのメッセージ【大切なお知らせがあります。】」を公開しました。
骨髄バンクについて
YouTube医療大学とは、医師、看護師、臨床工学技士で運営されているチャンネルで、健康に関する動画を発信しています。今回は、総合診療科の医師であるマンデリンが登場し、医学部の5年生でありながら悪性リンパ腫と闘病中の齊藤樺嵯斗氏から受け取ったビデオメッセージをもとに、骨髄移植とドナー不足の現状について話しました。
齊藤氏は22歳のときに血液がんである悪性リンパ腫を発症し、抗がん剤と骨髄移植によって1度寛解するも23歳で再発。再び骨髄移植を経て、現在は寛解状態にあります。2度の骨髄移植を受けた齊藤氏ですが、実はその際に骨髄バンクには自身に適合するドナーがいなかったといいます。そこで1度目は半分だけ適合していた弟の骨髄を移植し、2度目は親族の中で適合していることが判明した母方の叔父から細胞を提供してもらったのだとか。齊藤氏はこの2度の骨髄移植の過程で日本の骨髄バンクの厳しい現実を知ったそうで、1人でも多くの人にドナー問題について知ってほしいと話します。
ドナーバンクの厳しい現実
これを受けてマンデリンは骨髄移植やドナーの問題について解説します。マンデリンによると、血液がんになると貧血、免疫力低下、出血などの症状が出るそうで、抗がん剤などでも治らないときに最後の砦として使われる手段が骨髄移植だといいます。しかし、誰の骨髄でも移植できるわけではなく、HLAという免疫の型が一致していないと、拒絶反応で高熱や臓器の障害をきたすことがあるそう。このHLA型が一致する確率は兄弟であっても4分の1ほどだといい、血縁者でなければ数百~数万分の1にまでなってしまうのだとか。
マンデリンによると、現在骨髄バンクにドナー登録している人は55万人で、骨髄移植を必要とする患者は毎年2000人ほどいるそう。しかし、このうち実際に骨髄移植されるのは約半数の1000人ほどだといいます。これは適合するドナーが見つからなかったためや、見つかっても様々な理由でドナーが骨髄を提供できないためだそう。適合するドナーが見つかっても、その4人に1人は仕事の都合や、育児、介護などで辞退しているといいます。
さらに、もう1つ深刻な問題として、ドナーの高齢化があります。現在のドナー登録者は6割が40代以上ですが、骨髄提供できるのは54歳までのため、今後10年間で22万人近くの人がドナーの資格を失ってしまうのだとか。その分、若い世代のドナーが求められますが、あまり増えていないといいます。
命を救うためにできること
マンデリンは今すぐできる命を救う行動として5つのことを挙げます。1つ目は骨髄バンクにドナー登録をすること。齊藤氏の話を受けてマンデリンもドナー登録したそうで、手続きは簡単な問診と2ccの採血だけで数分で終了したそう。マンデリンは「骨髄提供は簡単ではありませんが誰かの命を救うことになります」と登録を呼びかけました。
続いては職場で骨髄提供の際に休みを取れる、ドナー休暇制度の導入を提案することや、骨髄移植、悪性リンパ腫について正しい知識をつけることを挙げます。さらに残りの2つは、ドナーの資格がない人にもできることとして、患者やその家族を支援・応援すること、この動画をシェアすることを呼びかけました。
最後にマンデリンは「大切な命のリレーを繋ぐ一員として皆さんにできることを、無理ない範囲で始めていただければと思います」と話して動画を締めくくりました。
コメント欄では
年齢、病歴等によりドナーになることが出来ませんが私自身も悪性リンパ腫の経験があり、とても他人事とは思えませんでした
何かできることを探します
ひとりでも多くの方が助かるように祈ります
ドナー登録だけでなく献血でも誰かの力になれると思い行っています。全血でなく成分献血でも医薬品の製造に使われているとの事を知ったので、自分の健康の為にも継続したいと思います
凄く貴重な動画ありがとうございます。和は年齢的に無理なので支援させてもらってます
わずかですが、少しでも力になればと思います
といった声が多く寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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