東北福祉大出身の“”仲良し同期”が開幕戦に大集結 「家族みたいな関係」
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー 開幕戦 マイナビカップ 初日◇13日◇成田ゴルフ倶楽部◇6411ヤード・パー72>
今季からゴルフの強豪・東北福祉大出身者が3人→5人に。昨年の開幕戦で初出場初優勝を果たし、ツアーを卒業していった向井七海といった東北福祉大出身の選手は過去にもいたが、同一大会に集結するのは初めて。開幕戦初日では、そのうちルーキー2人が上位で終えた。
今季から出場する郡山瞳(こおりやま・ひとみ)は「試合数をもっと積みたい。緊張感のあるなかでのラウンドを大事にしたい」とマイネクに登録。初出場となった開幕戦初日は3アンダー・7位タイで終えた。
「知っている人がいるっていうのはすごく心強いですし、試合が楽しみ」。同期については「なんでも話す家族みたいな関係。今もそれは変わらない」という。そんな郡山が今季の目標に掲げるのは、毎回60台を目指してプレーをすること。プロテストに向けてこの目標を設定した。
初日の前半は出だし1番ホールでボギーが先行するも、そこから3つのバーディを奪って順調にスコアを伸ばした。しかし、ハーフターン後に失速。後半、パーオンを9ホール中8回成功させたが、バーディは1つとなった。「もっといけたな」というのが正直な感想。「惜しいパットが多くて…」とグリーン上で苦戦した。「欲張らずに淡々とプレーしたい」。最終日も60台を目指す。
同じくルーキー・園田結莉亜(そのだ・ゆりあ)は先月行われた「マイナビ チャレンジマッチ THE Heroines 2025」からアマチュアマークを外して参戦している。大学を卒業後、兵庫県で2つのゴルフ場を掛け持ちして1人暮らしを始めた。コーチを変えるタイミングで昨年退職。関東へ拠点を移し、環境を一新した。
初日はイーブン・24位タイで終え、パットに苦戦するも「パーオン率、フェアウェイキープ率が良かった。ドライバーを課題としていたので少しずつ光が見えてきたかな」と、オフに取り組んできたことが実戦で結びついたことに笑顔を浮かべる。
そんなマイネクでの目標は「早く1勝したいです。“最終戦は(賞金が)大きいよ”と聞いたので、出る試合で上位に食い込みたい」と意気込む。2月のチャレンジマッチでは同じ年齢である島田紗の棄権で心細かったが、今週は「ホームっていう感じ」。学生時代に切磋琢磨をした同期が揃ったことに心強さを感じている。マイネクでの目標は「早く1勝すること。また5人揃えるように頑張りたいです」。上位に食い込んで出場権を目指す。(文・小池文子)
■ほか3人のコメント
佐藤美優 2アンダー・13位タイ
「今年からコーチを変えて、オフはスイング作りと、理想のスイングができるトレーニングに取り組んできました。体重を3キロ増やして飛距離も伸びたかなとは思います。仲のいい大学時代の同期も増えて、心強い。喧嘩したもあったけど、いい関係を築いてきた仲間とまた一緒に戦えるのはうれしいですね。誰もプロテストに合格できていないのは悔しい部分ではあるので、みんなで合格できるように頑張れたらなと思います。昨年、マイネクでの経験がプロテストで生きてくるなと感じたので、今年はここに基準をおいてポイントランキングで5位以内に入るのが目標です」
島田紗 1オーバー・32位タイ
「オフにスイング改造に取り組んで、狙い方を全部変えている途中。あまり焦らずに、先を見ながらできたら試していきたいです。同期も増えて、福祉大の時よりもレベルの高いところで戦えるのは楽しみ。みんなで優勝争いできたらいいな。今年は必ずプロテストまでに複数回優勝したいです」
伊藤花 3オーバー・44位タイ
「今まで三重県に住んでいたんですけど、関東に拠点を移したくて今年のオフは環境を整える準備をしていました。トレーニングを増やして飛距離アップと上半身の強化にも取り組んできました。去年は東北福祉大で頑張るという感じよりかは個々で戦ってきたけど、今年から同級生5人になってライバルのように競い合えるのが楽しみです。目標は来季のシード権をとることと、プロテストまでに1勝できたらいいなと思っています」
<ゴルフ情報ALBA Net>
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