PIFとの統合にアダム・スコットが言及 「1つのツアーになるのは不可能かもしれない」
現地時間13日から行わる、「ザ・プレーヤーズ選手権」。米ツアーの旗艦(フラッグシップ)大会であり、“第5のメジャー”と呼ばれているビックトーナメント。開幕を前に公式会見が行われアダム・スコット(オーストラリア)がPIFとの統合について言及した。
「PGAツアー・エンタープライズ」の理事で、PIFとの統合に向けての委員会メンバーでもあるスコットは、現在PGAツアーとLIVゴルフを全面支援するサウジアラビアの政府系ファウンドPIFとの統合の話し合いが進む中、「1つのツアーになるのは不可能かもしれない」との見解を示した。
スコットは2月、PGAツアーのコミッショナーであるジェイ・モナハン会長とともにホワイトハウスを2度訪れトランプ大統領と会合を持った。一度はタイガー・ウッズ(米国)も同行し、PIFのヤシル・アルルマヤン会長も同席し、モナハン会長は「大きな進歩」と統合に向けての手応えを口にしていた。
しかしながらスコットの見解は異なり「ツアーは非常に慎重で、すべての人に敬意を払おうとしている。ゴルフファン、メディア、選手など、すべての人が望むプロダクトを提供したいと考えている。しかし、私たちは2つの異なる側面から出発しているわけで、誰もが受け入れられるバランスを見つけるのは難しい」とした。現在は別のツアーとして成立しているPGAツアーとLIVゴルフが同じツアーになるのは厳しいのは当然のことかもしれない。
その数時間前に公式会見を行ったモナハン会長はPIFという言葉は使わずに「ゴルフは再び再結成されることを望んでいる。トランプ大統領はそう望んでいる」とだけ話し、具体的な進行状況は言及しなかった。PIFとの「統合枠組み」の電撃発表から6月で2年を迎えることになる。(文・武川玲子=米国在住)
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