日本郵政の“すっぴん女性”動画炎上で制作元が声明 「真摯に受け止めております」
日本郵政が公開したショートフィルムが炎上した件で、映像制作に関わった「こねこフィルム」(登録者数44万人)が3月9日に声明を発表しました。
絶対にすっぴんを見られたくない女 VS なんとかサインをもわらなければいけない配達員
問題の動画は、すっぴんを見られたくない女性が、配達員による対面サインを拒否するという内容をコミカルに描いたもの。女性は顔を見られたくないと言って、玄関ドアごしにロボットアームを荷物を受け取ろうとするなどしていました。
この動画は、「絶対にすっぴんを見られたくない女 VS なんとかサインをもわらなければいけない配達員」というコメントとともに、今月5日、日本郵政のXとTikTok上に公開されました。
動画の内容に対し、投稿直後から
つい最近、郵便局員を装った男が女性宅に押し入って金を奪い強姦した事件の裁判があったばかりだよね
日本郵政の職員による女性への加害で犯罪者出てますよね? そういう背景があるのに、玄関ドアを開けたくない女を馬鹿にするのって人としてイカれてる
普通に郵便配達員を装って上がり込む犯罪者もいるのに女性の自衛を理解できない人間が茶化さないでほしい
といった声が続出し、炎上状態に。日本郵政は6日に公式X上で謝罪文を掲載し、問題の動画を削除しました。

こねこフィルムが声明を発表
映像を制作したこねこフィルムは9日に公式Xで声明を発表しました。
こねこフィルムは、映画やドラマの現場で経験を積んだクリエイターたちが集まったチームで、風刺を効かせたショートドラマをYouTubeやTikTokに公開しています。今回問題となった動画は、日本郵政とこねこフィルムが2024年10月に立ち上げた動画レーベル「こやぎフィルム」が手掛けたものです。
こねこフィルムはこの声明で、これまでに企業タイアップを含め、350本以上の作品を制作しており、「ひとりでも多くの皆さまに楽しんでいただきたいという想い」から、多角的な視点で企画の立案と作品制作に取り組んできたと説明。さまざまなジャンルやテーマの作品を制作する中で、これまでにもSNS上で厳しい批判を受けたものもあったとしています。
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物事において議論が生まれることは決して悪いことではなく、多様な価値観が共存する社会の中で「無関心だった出来事に関心を寄せる」「他者の意見に耳を傾ける」きっかけになり得ると考えておりますが、
と、こうした批判を前向きに捉えている姿勢を示しつつ、
「作品を観て不快な思いをした」「配慮にかける表現」といったご意見、ご指摘に対して真摯に受け止めております
とコメントしています。
こねこフィルムは
これまでにいただいた多様なご意見を真摯に受け止め、様々な方々の立場やお気持ちに寄り添うことに努め、その上で自分たちのクリエイティブに責任と覚悟を持ち、こねこフィルムだからこそ表現できるエンタテインメントを追求し続け、新たな作品づくりの糧としながら、今後の制作活動に尽力してまいります。
と綴っています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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