日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『シンパシー・フォー・ザ・デビル』をレビュー!
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イチオシスト
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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。ニコラス・ケイジが悪魔的大暴れ! 予測不能なアクションスリラー!* * *『シンパシー・フォー・ザ・デビル』評点:★3.5点(5点満点)

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産気づいた奥さんの入院先へと急いで車を走らせる主人公。ところが、たどり着いた病院の駐車場で見ず知らずの不気味な男(ニコラス・ケイジ)にカージャックされてしまう。
だがそれは偶然ではなかった。カージャック犯には確固とした目的があり、主人公は彼のターゲットなのだという。とんでもない人違いだ、と否定する主人公だったが、不気味な男が警官を射殺するなど事態がどんどん悪化する中、意外な事実が浮かび上がってくる。
タイトな設定と少ない登場人物で見せる「ワン・シチュエーション」ものの作品だが、ニコラス・ケイジがとにかく魅せる。
彼のオーバーアクト気味に振り切ったアッパーな感情の炸裂と、それでも必死に我慢して冷静を装ってみせる芝居のバランスは観ていて楽しいし、飽きさせない。
が、映画自体のテンポがそれに完全に合致しているかといえばそうでない部分もあって、各シーンが微妙に必要以上に長く感じられるのは事実である。
とはいえジュークボックスから流れるアリシア・ブリッジスのディスコ・ソングの名曲『恋のナイトライフ』に乗せて踊り歌うニコラス・ケイジはあまりに素晴らしく、歌詞も内容とぴったりで心に迫るものがあった。
STORY:実直な会社員デイビッドは妻の出産に立ち会うため、ラスベガスの病院へ車を走らせる。しかし、病院の駐車場で後部座席に見知らぬ男が銃を持って乗り込んでくる。男は支離滅裂な言動を繰り返し、暴走の果てに大惨事を呼び起こす
監督・脚本:ユヴァル・アドラー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョエル・キナマンほか
上映時間:90分
全国公開中
記事提供元:週プレNEWS
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