税収10億円に対し予算は100億円 ヒカルが地方議会の闇に切り込む
3月6日、「ヒカル」(登録者数494万人)が「『東京都民の血税でニセコは潤っている』ありえない闇を現役議員が暴露」を公開しました。
地方議会の闇
ヒカルは、株式会社ReZARDの代表取締役社長で、自身の右腕として知られる入江巨之氏とともに、地方議会の問題を取り上げます。昨今外国人観光客で賑わっている北海道のニセコ町で町議会議員を務める前原こうしょく氏から話を聞きました。
元々東京で会社経営などをしていたという前原氏は、ニセコの町議会議員になった際に、予算の使われ方に疑問を持ったといいます。前原氏によると、町村には人材が不足しているそうで、財政状況を確認できる人がいなかったのだとか。そこで、前原氏本人が調べたところ、役場で使うシステムの保守に年間約6000万円が使われているとわかったそうです。
前原氏は、ニセコ町としての税収が11億円ほどなのに対し、現在審議中の予算が104億円になっていることも指摘。足りない90億円近くは、地方交付税や国からの補助金、借金などで賄われていると説明します。また、この予算は公共施設の建設に使われる予定だといいますが、これを建ててしまうと、維持費がかかる上、ゆくゆくは修繕費もかかるようになります。さらに既存の施設の維持費や修繕費も合わさることで、数年後に「ダブルパンチ」で負担がかかってくるとしています。
議員の在り方にも疑問
前原氏は議員の在り方にも疑問を呈します。前原氏によると、昨年11月はニセコ町では一度も議会が開かれなかったにもかかわらず、議員には通常通り報酬が支払われたとのこと。今年1月には新年会が2回あり、税金で食事をしただけだったそうですが、こちらも報酬は支払われたといいます。おかしいと感じた前原氏は「勉強会くらいはしましょうよ」と提案したものの、受け入れられなかったようです。また、年間を通しても働くのは「月に2回あるかないか」なのだとか。
前原氏は議員の高齢化が進んでいることも問題視します。ニセコ町の場合は、町長が70歳を超えていることもあり、デジタル化、効率化などがなかなか進まないそう。前原氏は「50歳以下のデジタルを理解している世代が首長をやらないと効率化は難しい」「昭和のシステムのままずっと今にきてる」と話します。
今回話したようなことはニセコ町に限らず、全国の町村で起きているという前原氏。地方のみならず、都市部に住む人も、その血税が使用されているほか、現在の借金は次の世代の負担にもなるため、こうした現状を知ってほしいと訴えました。
最後にヒカルは「前原さんが言ってることが絶対正しいかどうかっていうのは正直これも難しい話です。その首長の人も自分の正義のためにやってたりすると思うんで」「どっちが正義かっていうのも含めて自分で考えてコメントなりしてもらったりとか、現状広めてもらえたらなと思います」と視聴者に呼びかけて締めくくりました。
コメント欄では
道民です
この題材を取り上げてくれた事は本当にありがたいです
潤っているはずなのになんで町民に恩恵はないのか?と思ってましたがそういうことだったんですね
子供達の将来が心配です
政治知らなすぎの大学生ですが、これを聞いてもっと勉強しようと思いました
といった声が多く寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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