ぶっちゃけSkypeがなぜZoomに負けたのか? 世界中に電話できて重宝してたんだけど
インターネットの普及により、われわれの生活はどんどん便利になっている。
出社せずとも仕事ができるのもインターネットのおかげだし、世界中のエンタメを手軽に楽しむことができるのも、インターネットが発達した現代だからこそ成り立つ娯楽だ。
特にインターネットの進化によって急速にその形を変えたのが、「通話」である。
電話料金を気にしながら友人と長電話を楽しんだ昭和、海外旅行先から高い料金を払って国際電話をかけた平成から考えると、世界中の人々とインターネットを介して無料で通話ができる令和のポテンシャルは、なかなかのものである。
だが今回、平成後期から令和というコミュニケーション新時代を築いてきた「Skype」が、サービスを終了するというニュースが、s’@sscrimessさんのポストで話題になっているのだ。
一体なぜ、便利すぎたSkypeはコミュニケーションツール全盛期時代の戦いに敗れてしまったのか。
改めて知りたい!Skypeの基礎知識
s’@sscrimessさんがXにポストしているように、2025年5月5日に、サービスを終了することが発表されたSkypeだが、一体どんなツールであったのか、改めて復習してみよう。
Skypeは、Microsoft社が提供するコミュニケーションツールで、会員登録をした人のみが利用することのできるサービスだ。
1対1もしくは100名までのグループで、音声通話やHDビデオ通話を無料で行うことが可能な仕様ではあるものの、基本的には1対1のチャットや通話を前提とした設計となっている。

s’@sscrimessさんもポストで、「世界中に電話できるの重宝してたんだけどなあ」と述べているように、Skypeのユーザー同士ではなくとも、電話番号を使えば1分5円で164カ国に電話可能であった点も、Skypeの魅力だった。
「PSPのSkypeで友達と話せた時は感動したな。携帯持ってなかったし余計に…」、「まじかよ!だいぶ外国行った時もプリペイド的なのなしでも使えたのに!まじかよ!笑」という
リプライからも分かるように、平成に青春を過ごした人々にとって、なくてはならないコミュニケーションツールだったのだ。
SkypeはなぜZoomに負けたのか

サービス開始当初は「Skype携帯」なども開発し、2009年2月には「オンラインのユーザー」数が瞬間的に1600万人を超えるほど、多くのユーザーに愛されたSkypeだったが、2013年にZoomがサービスを開始して以降、徐々に利用する機会が減った人も多かったのではないだろうか。
Skype離れの理由として考えられるのは、ZoomがWeb会議を想定し、登録のないユーザーであっても、気軽にWeb会議や講演会に参加できるという、時代のニーズに合致していた点だ。
Skypeが主なユーザーとして位置づけていた「1対1」のコミュニケーションは、SNSを介したチャットやDMといったシステムで十分可能ということもあり、徐々に淘汰されていったのではないかと推測される。
格安国際電話プランの愛用者はどうすれば?
Skypeがサービス終了を迎えることによって懸念されるのが、s’@sscrimessさんもポストで呟いている「世界中に電話できる」というありがたすぎるプランの消滅だ。
これまでSkypeでは、1カ月404円で固定電話と携帯電話に100分通話できるプランを提供していた。
世界164カ国の国を対象に国際電話が可能であったため、愛用していた人も多かったのではないだろうか。
実際にs’@sscrimessさんへのリプライでも「通りすがりですみません。Skypeで海外のフリーダイヤルに電話かけられたり、割安で通話できるので使ってました。他のサービスで海外に割安で電話できるサービスを知っていたら教えてください」との質問も寄せられている。
これに対し、s’@sscrimessさんは「自分はRebtelに移行します。」と返事をしているので、気になる人はチェックしてみてほしい。
なお、Skypeを提供してきたMicrosoft社によると、Skypeユーザーのメッセージ履歴や連絡先などの情報は、Microsoft Teamsアプリに引き継ぐことができるとのことである。
過去にSkypeでやり取りした履歴に、大事な写真などがある人は今一度チェックしつつ、5月までの間に新しい国際電話サービスを探してみると安心できそうだ。
※サムネイル画像(Image:Matthew Nichols1 / Shutterstock.com)
Skypeサ終か。
— s’ (@sscrimess) February 28, 2025
めちゃくちゃ世界中に電話できるの重宝してたんだけどなあ。
残念だ。 pic.twitter.com/TwSXYqJVPn
記事提供元:スマホライフPLUS
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