ダイソーの「耳かきカメラ」は本当に大丈夫か? 実際に試してみた!
耳かきは、自分の耳の穴を見ずに掃除するので、本当にキレイになっているか分かりませんよね。そのようなときはダイソーの「耳かきカメラ」がオススメ。Amazonでも怪しい中華製品が2,000~3,000円程度はしますが、ダイソーならたった1,100円で購入できます。そこで今回は、実際にダイソーの「耳かきカメラ」を購入して、その使い心地や注意点などをじっくり解説しましょう。
ダイソーで1,100円の「耳かきカメラ」ってどんなもの?
自分の耳の穴を掃除したあとに、本当にしっかり掃除できているか気になってしまう人はいませんか? そのようなときは、実際に耳の穴に小型カメラを入れて映像で確認するしかありませんよね。
Amazonで「耳かきカメラ」を探すと2,000円~3,000円程度で販売されていますが、怪しい中華製ばかりなのでちょっと購入を控えてしまう人も多いと思います。
しかし、ダイソーではマイクロスコープを搭載した「耳かきカメラ」を1,100円という低価格で販売しているんですね。
SNSでもかなり話題になった商品ですが、本当にしっかり使えるのか? 今回は実際に筆者が購入してテストしてみます。

パッケージを開くと、なかには耳かきカメラ本体とイヤーピック、取扱説明書、そしてUSB変換コネクターが「Type-C」と「Micro-B」の2種類入っていました。

実は、この耳かきカメラは単体では使用できず、WindowsパソコンかAndroidスマホにUSBケーブルで接続する必要があります。
Windowsパソコンなら標準アプリの「カメラ」でそのまま使用できますが、Androidスマホの場合は事前に「USB_CAMERA」アプリをインストールしておく必要があります。
また、カメラ本体に電源ボタンなどは一切なく、USBケーブルをWindowsパソコンかAndroidスマホに接続すれば、自動的にカメラとLEDライトが起動するようになっています。
あとは、耳の穴にカメラを入れるだけですが、本当にしっかり耳かきができるのでしょうか?


●ダイソー「耳かきカメラ」のスペック
【カメラ直径】5.5mm
【画角】70度
【画素数】30万画素
【解像度】640×640ドット
【焦点距離】約2cm
【LEDライト数】6灯
【入力電圧/電流】5V/0.13A
【消費電力】0.65W
【ケーブル長】89cm
【サイズ】120×7.9×7.9mm(スコープ本体のみ)
【対応OS】Windows 10/11&Android OS ver.12以上
【付属品】イヤーピック/変換コネクター(Type-C・Micro-B)/取扱説明書
【価格】1,100円
まずは耳かきカメラをWindowsパソコンやAndroidスマホに接続してみよう
耳かきカメラは、WindowsパソコンかAndroidスマホと接続して使用することになります。今回、パソコンはWindows 11、AndroidスマホはXperia 5を使って説明しましょう。
まず、Windowsパソコンの場合は、USB Type-Aに耳かきカメラを接続。次に、タスクバーの「スタート」ボタンから「カメラ」アプリを起動します。
これだけで、耳かきカメラの映像がパソコンのカメラアプリに映るはずです。もし、何も映らなかったら、カメラアプリの右上にある「カメラの変更」をクリックして、「USB2.0 PC CAMERA」を選択すればいいでしょう。
Windowsパソコンと耳かきカメラを接続する手順



次に、Androidスマホと接続してみましょう。Androidスマホは最初に取扱説明書に記載されているQRコードをカメラで読み込んで、「USB_CAMERA」アプリをインストールします。
●Google Play「USB CAMERA」は→こちら
インストールが終わったらUSB_CAMERAアプリを起動し、各種アクセス許可を承認しましょう。あとは、耳かきカメラにUSB Type-C変換アダプタを接続して、Androidスマホに接続すればOKです。
なお、機種によってはAndroidスマホの設定から「OTG」機能をオンにしないと、耳かきカメラを認識しないことがあるのでご注意ください。
Androidスマホと耳かきカメラを接続する手順


実際に耳かきカメラは使えるの!? 注意点は?
それでは、実際にダイソーの耳かきカメラで耳の穴を映像で確認してみましょう。
最初に気が付くのは、耳かきカメラのLEDライトは非常に明るく、暗い耳の穴に入れても問題なく内部の映像を確認できること。
耳かきカメラにはLEDが6個搭載されているため光量も十分あるんですね。取扱説明書にも光を直接見ないように明記されているので、注意してください。

続いて、実際に映像を見ながら耳かきをしてみましょう。カメラの焦点距離は2cmほどあるので、近い部分しかピントが合わないのですが、イヤーピックの長さも2cmくらいなので、耳かきをするには十分です。
ただ、耳の奥の状態を確認したい場合は、ピントがボヤけてしまうため、本当は4cmぐらいまで見えると良いなと思いました。
とにかく、自分の耳の穴の状態を見るのは不思議な感覚で、けっこう楽しく使うことができました。



たった1,100円なのに、しっかり耳の穴の映像を映し出せたダイソーの耳かきカメラですが、実際に使用してみて注意したいことを紹介しましょう。
まず、耳かきカメラは先端のLEDが徐々に熱くなってくるため、耳の穴のなかでLED部分が皮膚に触れると、ちょっとビックリすることになります。
実際に温度を計ってみると36.8度まで上がっていました。もちろん、火傷するほど熱いわけではないのですが、最初にLEDが熱くなることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

次に、耳かきカメラの直径は5.5mmもあり、耳の穴に比べちょっと太く、イヤーピックは最大で約7.3mmもありました。
そのため、耳かきをする動作が制限されてしまい、必ずしもうまく耳かきができないのです。しかも、このイヤーピックは外れやすいので、耳かきは慎重にやる必要があります。
実際に使ってみた感じでは、一度耳かきカメラで耳の穴のなかを映像で確認したら、普通の耳かきを使って掃除するのがベストな使い方ではないかと感じました。


まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーの「耳かきカメラ」を実際に購入して使ってみました。
たった1,100円という激安価格でマイクロスコープが手に入るため、SNSでも話題となった商品ですが、実際に使ってみるとカメラやイヤーピックが太くて、映像を見ながら耳かきをするような使い方はちょっと難しいと感じました。
とはいえ、自分の耳の穴の状態を映像で確認できるのは楽しいですし、そのあと、普通の耳かきで掃除すればいいのかなと思います。
また、この耳かきカメラはマイクロスコープとして、ちょっとした隙間に滑り込ませることができます。たとえば、排水溝の汚れ具合を確認したり、タンスの隙間に落ちたものを確認するといった用途でも十分使えるでしょう。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年2月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。