“38度”の猛暑に苦戦「耐えきれなかった…」 古江彩佳は6打差追い1年前のリベンジへ
<HSBC女子世界選手権 3日目◇1日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
単独首位で最終日を迎えながら、優勝を逃した悔しさから1年。同じシンガポールの地で、古江彩佳は今年も初日から上位争いを繰り広げた。しかし、トップと3打差の5位タイで迎えた3日目は、気温30度超、体感温度38度という気候に苦戦。トータル5アンダー・7位タイで最終日を迎える。
「(コースの)難しさもあったけど、自分の(体の)調子が暑さに少し耐えきれなかった。体にも変化が出たのかな。なかなか寄せきれなかったり、少し曲げたりというのがありました」
出だしの1番から幸先よく2.7メートルのパットを沈めると、続く2番も3.6メートルを沈め連続バーディの滑り出し。さらに5、6番でもスコアを伸ばし、前半だけで4アンダー。一時は首位に立った。しかし、12番で19ヤードのアプローチを寄せきれず、この日、初のボギー。「9番から少し気になっていて…セカンドが乗らなかったときにスイングがあまりできていなかったのが始まりで…」。時間が経つにつれ、暑さにより頭がボーっとしてきたことを明かす。
「しっかり考えることができなかった」。思考は鈍りはじめ、だんだんと体にも負担がかかってくる。「頭から体に来てしまったかなと。ずっと傘はさしていますけど、本当に暑かった。それが少し影響したのかなか…」。スタートは午前10時台と、厳しいコンディションでのプレー。16、17番で連続ボギーを喫するなど、終盤になるにつれ集中力も低下し、パフォーマンスの維持が厳しい状況となった。
それでも、「(体は)しんどいけど、練習はしたい」と、最終日に向け歯を食いしばった。トップのリディア・コ(ニュージーランド)との差は『5』に広がったが、「最後までしっかり集中すれば、まだチャンスはあるかなと思う。いつもよりも難しいセッティングの大会だけど、しっかりアンダーで回って上位争いができれば」と、視線はその背中をみつめている。1年前とは違い、追いかける立場で迎えるラスト18ホール。今年こそ悔いが残らない一日にしたい。(文・高木彩音)
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