ヒカルと石川典行が直接対決 それぞれの矜持を語る
2月18日、「ヒカル」(登録者数490万人)が「喧嘩中の石川典行が家に来た」と題する動画を公開しました。
ヒカルと石川典行が直接対決
2018年に開催された「うず祭り」というイベントでヒカルと共演して以降、古参配信者の「石川典行」(同64万人)は、ヒカルのことが嫌いだと公言しています。
ヒカルは今月16日に公開した動画の中で、石川について聞かれると、「コラボしよう」と提案。石川がXでこれに反応し、さらにヒカルが挑発するなどした結果、今回の直接対決が実現しました。
ヒカルは自宅に石川を招き、カメラマンも同席させずに一対一で撮影。2人のトークは約1時間にわたってノーカットで配信されました。
ヒカルは「ずっと俺のこと嫌いって言い続けてるじゃないですか? 何が嫌いなの?」と質問。トークや笑いのセンスはともかく「魅力はあると思う」「生き様とか人生は面白いと思ってる」と投げかけます。すると石川は、「多分みんな結構嫌いだと思うよ」と答え、ヒカルは苦笑い。石川は、ヒカルの周囲の人物は「仲良くやってたほうがお互いWin-Winだし、美味しい思いできるから言わない」だけであり、目の上のたんこぶであるヒカルに「本音を言わないんだと思う」と指摘します。
一方で、自身は住む世界が違うので言えるという石川。ただしヒカル全てが嫌いなわけではないといい、「全部嫌いだったら名前出さないもん」と続けます。ヒカルについて「名前を出して攻撃してもへこたれる人じゃないし、傷つく人じゃないし、そんだけデカいもの持ってるから俺が言えるってのもある」と、認めている部分もあるようです。
YouTuberへの不快感をあらわにする石川
石川は、7年前のうず祭りから「時が止まっていた」にもかかわらず、ヒカルがなぜ今のタイミングで自分の名前を出したのかを尋ねます。ヒカルは、チャンネルの方向性を変えようとしているタイミングで「ちょうどいい、熱くけんかできそうな人」が石川だったと説明します。
ツイキャスをメインに活動している石川は、YouTuberが好きではないそう。先日の「中町兄妹」(同170万人)の炎上を引き合いに、心のなかでは悪いと思っていないにもかかわらず、ビジネスや好感度、周囲のことを気にして「しょうもない謝罪動画を上げたりする」と不快感をあらわに。こうした存在の「権化みたいなもの」がヒカルだと指摘しました。
石つけててなんで彼女と別れちゃったの?
石川は、「うず祭りの話をチクチク言うのはあかんの?」と質問。ヒカルは、「全然いいっすよ」と答え、当時は体調やメンタルが良くなかったうえ、MCにもかかわらずゲスト気分で出演していたと説明。「認識はめっちゃ甘かった」「自分の完全に落ち度」と反省の弁を述べます。一方で、石川には「今(について)で語れないの?」と問いかけます。
すると石川はヒカルの“石”のブレスレットを指し、「いらんでしょ、それ」とニヤけます。
ヒカルは2023年に公開した動画で、ルチル鉱石の玉を約500万円で購入。それをきっかけに幸運が舞い込んだとして、その後たびたびルチル鉱石を動画内で取り上げるようになりました。昨年4月からは自身のブランド「ReZARD」からルチル鉱石を使ったブレスレットを販売。10月には、業界最大手の株式会社ストーンマーケットの社長に就任しています。
石川は、ヒカルが女優の内田理央と破局したという話を踏まえてか、「石つけててなんで彼女と別れちゃったの?」と揶揄します。ヒカルは「これ金運(を上げるもの)ですよ」と反論しますが、石川は「スピリチュアルかなんかかな? ビジネスにするところがなんか胡散臭いなと思ってみてて」と首を傾げました。
ヒカルは、「『めっちゃ運が上がりますよ』とは言ってない」と説明。自分は運が良くなったため「正直効果あるかわかんないけど、欲しい人いたら買ってください」と軽く呼びかけたところ、爆発的に売れたと話します。石川は、これが宗教と同じだとし、心の強い人には不要だと指摘していました。
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それぞれの活動へのプライド
さまざまな話題を扱う中で、2人はそれぞれの活動への思いも語っています。
16年間活動を続けている石川は、視聴者が少なかったとしても「誰よりも自分のやりたいこと」を優先しているといい、「死ぬまで配信やりたい」と力説します。
そんな石川を職人タイプだと評するヒカル。一方で、自身はビジネスマンだと説明します。稼げなくなれば動画はやらないとしつつ、「稼げない日が来ないです」と豪語します。「墓場までやる」のが石川のプライドであるなら、「墓場まで埋もれないのが僕のプライド」「ここまで覚悟決めてるYouTuberいないからそれはわかってほしいんですよ」と訴えました。
配信でお金を稼げるようになる前から活動をしている石川は、YouTuberは稼げるようになってきた後で参入してきたと指摘。稼げなくなったら辞めるにもかかわらず「YouTubeが好き」などと言うことに「虫唾が走る」と嫌悪感をあらわにします。
今でも攻め続けているというヒカルは、自身の思いが消えていないのは「やっぱ好きだからなんですよね」と力説。もともとYouTubeは、情報商材を売るための手段として始めたにすぎなかったのが、ヒカキンを知って「めっちゃムカついた」「なんでこんなやつが一番なんだよ」と思ったといい、「勝ちたくてやって、いつの間にか好きになっちゃって」と語りました。ヒカルは、お金も「一番」を目指すうえでの目的の一つだとしつつ、「根本にはYouTubeが好き」という気持ちがあると強調しました。
ヒカルは影響力を何に使うのか
自身が目指しているのが「圧倒的に(自分が)影響力を持った世界」で、「社会的にも影響力が欲しい」いうヒカルに、石川は「影響力を持ったら何がしたいの?」と質問します。ヒカルが「わかんないです」と答えると、石川は「選挙行ってって言ってよ。日本変えてよ」と要求しますが、ヒカルは「それはちょっと重いっすね」と返答しました。
影響力を「大義のためには使ってないんですよ。自分が気持ちよくなるためだけにやってんですよね」と認めるヒカルに、石川は、元迷惑系YouTuberの「へずまりゅう」がSNSでインプレッションを稼いでいることや、韓国でYouTuberが世論を変えたことを引き合いに、「ここまで来たんだったら、日本を変えるぐらい動いたほうが支持はもっと上がるんじゃない?」と質問。ヒカルは「いずれはそういうふうな方向に行く可能性はあると思います」と答えます。
そんなヒカルに対し、石川は一般人と目線がズレている「ホリエモン病」だと指摘。ヒカルは「政治のこと話すと離れちゃう会社もある」として、好きに発信をするには、自社をもっと大きくする必要があると説明。「今はまだ影響力が足りない」うえ、過去のマイナスイメージで自分を見ている人も多いといい、それを覆すために社会的に成功することが必要だと話していました。
終盤に進むにつれ、敵対的というよりもお互いの矜持を語るという展開になった今回の対談。今後も石川と動画で対決の機会を設けたいというヒカルに、石川はあくまでもSNS上での応酬に留めることを求めます。最後にはヒカルが「これからはじゃあまた敵で」と告げ、「敵だよ」と石川が答えて7年ぶりの対面は終わりました。
コメント欄では、「話もおもろかったわ久しぶりにワクワクしたわ、、、こゆ動画増えて欲しいわノリさんとヒカルさんに感謝」「まじで神回。ノーカット全部見た。石川さんはいつも通りの鋭いトーク。ヒカルさんはほとんど見たことなかったけど、トークの切り返しや話術舐めてました」「久々にトーク上手い人と話せて楽しそうなヒカルさん良き」「これいいなぁ〜。お互いリスペクトを持ちつつ信念をぶつけ合う感じ最高」など、高評価が多数寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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