32歳のベルギー人がツアー初V 解説・佐渡充高が“仰天”「スゴさを感じた」
<WMフェニックス・オープン 最終日◇9日◇TPCスコッツデール スタジアムC(アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
米国男子ツアーのアリゾナ大会はトータル24アンダーまで伸ばした32歳・トーマス・デトリー(ベルギー)がツアー初優勝を挙げた。中継したBS10(BS10ch)で解説を務めた佐渡充高、実況・工藤三郎が大会を振り返る。
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デトリーは2位に5打差の単独首位で最終日を迎えたが、落ち着いたプレーぶりを維持していた。
ベテラン選手たちがチャージをかけ、デトリーとの差を縮めていった。とりわけ、ダニエル・バーガー(米国)に2打差に追い詰め寄られても、すぐさま15番でバーディーを奪い、3打差へ。そして、およそ2万人のギャラリーが詰め寄せたスタジアム型の名物ホール、16番(パー3)がこの日のデトリーの何よりの見せ場となった。
バーガーがティショットをグリーン奥に外した後、デトリーは見事にピンそばを捉え、バーディパットをしっかり沈めてガッツポーズ。USAコールが鳴り響く、アウェーな舞台で勝利を決定づけ、17、18番でも連続バーディを奪った。
解説を務めた佐渡は、「デトリ―の強さには驚きました。アメリカでもヨーロッパでも勝ったことがない若者でしたが、特にバックナインですよね。バーガーが追い上げてきていたのに、それに絶対負けないというか、それを凌駕するようなプレーで応酬してましたし、つける隙を与えなかったですね」と評価。
「タイガー・ウッズでもある程度の大量リードがあればある程度守るっていうことを考えるけど、デトリ―はそういったことを一切感じさせない。最後まで攻め切ったよね。なんか彼のスゴさを感じがしました。今後、2勝3勝と続いてもおかしくないですよ」と力説した。
前週の「AT&Tぺブルビーチ・プロアマ」はローリー・マキロイ(北アイルランド)が優勝。欧州勢が連勝を果たした。実況の工藤は、「ヨーロッパ勢がこの春先は強いですよね。一方、アメリカ勢はというと、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーやジョーダン・スピースは故障があったり、ザンダー・シャウフェレも欠場が続いている。また翌週以降、ヨーロッパ勢とアメリカ勢の激突が楽しみですね」と、今後のツアーを占った。
BS10では今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。
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