“自然体”をテーマにパット開眼 勝みなみは今季初戦で4アンダー発進「出だしが大事」
<ファウンダーズカップ 初日◇6日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
米3年目のシーズンを迎える勝みなみが自身初戦で躍動した。初日を4バーディ・ボギーなしの「67」でプレー。4アンダーの好位置で滑り出した。
「最初にバーディが来たっていうのが大きかった。去年はバーディがこなくて、くすぶりながらでボギーがきたので」。10番からティオフして、11番パー3で3メートルを決めてバーディ先行。13番でもショットでつけてバーディ。出だし2連続ボギー発進だった昨年と比較しても、幸先のいいシーズンの幕開けだった。
後半2番ではフェアウェイバンカーから「ダフって…」というピンチも。だが、残り45ヤードから2メートルにつけ、同伴競技者のラインを参考にしながらパーを拾った。「最初に打った子がけっこう切れたので、自分が思っている以上に切れるんだろうなと。あの子に感謝という感じです」と流れを切らさない。左右に散ったティショットに不満はあるものの、ボギーフリーのスコアには満足感を示す。
実は、この初戦を迎えるにあたっての心配事もあった。それは昨年、同コースでの大会をトータル4オーバーで予選落ちを喫していること。「いいスタートダッシュができなかったぶん、低迷しちゃった部分もあったと思う」と最終的なポイントランキングは78位で、“シード”は維持したものの、トップ60までの最終戦出場を逃した。
およそ2カ月のオフを経て、昨年苦しんだパッティングに磨きがかかった。「ボール位置とか打ち方とか、考えてやっていたけれど、結局は自分の気持ちのいい打ち方で、ボールが真っすぐ出れば何でもいいやというのに行きついた」。手が動きづらくなったりと悩んだ試行錯誤の先に行きついたテーマは“自然体”。「(手ごたえは)めちゃめちゃ感じています。全然違うコースに見える。楽しめています」と力強くうなづく。
あすは風が強くなる午後組でのティオフ。「いいスタートが切れた。出だしが大事だなって自分では思う。きょうの4アンダーは自分にとってもいい流れ」。開眼したパッティングとともに、この勢いのまま上位で決勝ラウンドに進みたい。(文・笠井あかり)
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