新ウェッジは「フェースに乗ってくれる感覚」 勝みなみが2025年に挑む“3度目の正直
<ファウンダーズカップ 事前情報◇5日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
勝みなみは米3年目のシーズンを迎える。ルーキーイヤーのCMEグローブ・ポイントランキングは74位で、昨年は78位だった。「ギリギリシードを獲れている状態で、最後の試合にも出られていない。今年は最終戦に出られるくらいの安定したゴルフをしたい」と、最終戦出場の条件となるポイントランキングトップ60入りと優勝を目標に掲げた。
短いオフは「すごく充実していた」と振り返る。プライベートでは「友達とご飯に行ったり、飲みに行ったり、親戚が犬を飼い始めたのでたわむれたり」と楽しい時間を過ごした。ゴルフ面では「柔軟性や瞬発系のトレーニング」を積極的に取り入れ、公私ともに充実した2カ月間を過ごした。
今季の目標のひとつに「時間を無駄にしない」ことを掲げた。その一環として、移動時間やスキマ時間を有効活用しようと『化粧品成分についての本』を購入。スキンケアにこだわりがある勝らしく、語るときは自然と饒舌(じょうぜつ)になる。「自分の趣味に没頭できる時間があると、オンオフの重要性もより生まれると思った。ゴルフのときにいい集中力が出るかなって」と続けた。
クラブにも変更があった。ウェッジを契約する住友ゴム工業(ダンロップ)の最新モデル『クリーブランド RTZ Tour Rack』に替えた。昨年11月のハワイ大会でテストし、オフにしっかり調整。「すぐに替えられた」と好感触を示した。
ウェッジに最も求めているのが、「短いアプローチでもしっかりスピンがかかること」。インパクト時に球を押しがちだというが、10ヤードほどの距離からでも、芝にかんでくれる感触が重要だという。「このRTZは球がフェースに乗ってくれる感覚がある」と信頼を寄せる。
そんな新たな相棒とともに挑む今季初戦。「予選を通過して上位で終え、自信をつけたい。(最終戦出場のために)序盤から上位を狙っていけるように」と“3度目の正直”を目指す。(文・笠井あかり)
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