再生数1000万回超えのTikTok動画からデビューをつかんだ若手俳優・絃瀬聡一「巳年で年男なので、なんでも食らいついてお芝居を頑張る年にしたいです!」
人気漫画『クロサギ』の作者・黒丸氏の新作をドラマ化した『東京サラダボウル』(NHK)が放送中。多文化が共存する"サラダボウル"の大都市・東京を舞台に、国際捜査官&通訳人コンビが外国人居住者の問題と向き合っていく。
同作で、人身売買に手を染める謎の青年・シウ役を演じているのが2025年注目の若手俳優・絃瀬聡一(いとせ・そういち)。今期はドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)でも刑事役を演じるなど、近年は話題作への出演が続いている。
そんな俳優として注目度がぐんぐん上がっている23歳、絃瀬聡一にインタビュー。芸能界デビューのきっかけや休日の過ごし方、今後の目標などを聞いた。
――ドラマ『東京サラダボウル』ではシウ役。通称「ボランティア」とも呼ばれ、人身売買ビジネスを手掛ける組織の一味という難しそうな役ですね。
絃瀬 中国語をしゃべる役なので語学も大変だったんですけど、どう演じようかと最初はすごく悩みました。表情を殺して不気味さを出したほうがいいかとか、共演者の方たちとあまり話さないほうがいんじゃないかとかいろいろと考えている時間も楽しいなって思える役でした。
――役柄に合わせて、仲良くなりすぎないように共演者の方々と距離を置いて?
絃瀬 それもありますし、謎のままでいたほうがいんじゃないかって勝手に線引きしちゃう自分がいました。普段の僕は人と話すのが大好きなはずなのに、撮影期間中は話さなくてもいいとさえ思ってしまって。今振り返ると、役に入り込んでいたのかもしれないです。
――普段はどういう性格って言われますか?
絃瀬 「明るい」って言われますし、「抜けている」って言われることもありますし(笑)。基本的には人と話すのが大好きなので、自分からグイグイいくタイプだと思います。共通点を見つけると、その人のことをもっと知りたくなっちゃうんですよ。
――今回の撮影中、週プレスタッフから「かわいい!」と言われていました。
絃瀬 そう言っていただけるのはうれしいですけど、恥ずかしさもありますね。昨年出演させていただいたドラマ『Eye Love You』での役柄もかわいい感じだったので慣れたかなと思っていたんですけど、直接言われるとやっぱり小っ恥ずかしい気持ちになるというか(笑)。
好きな女性のタイプは「かわいいさの中にカッコよさがある人。ギャップがあるというか、見た目はかわいらしいのに、自分をしっかり持っている芯の強い人に惹かれます」
――今期はドラマに2作も出演し俳優として活躍中ですが、デビューのきっかけはなんだったんですか?
絃瀬 17歳のとき、趣味でやっていたTikTokがバズりまして。その動画がきっかけで今所属している事務所主催の「ホリプロメンズスターオーディション」を受けることになったんです。そこで、初めてお芝居というものにチャレンジさせていただいて。
――初めてお芝居に触れてみてどうでしたか?
絃瀬 ただただ難しいでしかなかったです! 台本を見るのも初めてでしたし、正直、何が起こっているのかもよくわからなくて。ただの高校生だった自分が1本の動画から芸能の世界にチャレンジしていることは不思議でしたけど、特別なことをしているなって感覚はありました。お芝居ができる役者さんはすごいなって尊敬しましたし、オーディションでお芝居が全然できなかったからこそ自分もうまくなりたいって思い始めたんです。
――TikTokでバズった動画とは、今も絃瀬さんのアカウントに残っている動画のことですね。再生回数1000万回超えってすごすぎます!
絃瀬 自分ではすごいのかもわからないんですよ。ただ、自分がお芝居の世界にいるきっかけになった動画なので、いまだに消せずにいて。SNSを通じて、もっといろんな作品を届けていけたらいいなと思います。
――元々、芸能のお仕事に興味は?
絃瀬 なかったです。当時は福岡に住んでいたので、周りで芸能活動をしている人もいなくて、自分とは遠い世界の話だと思っていました。将来の目標もなくて、「大学に行ってから探せばいい」くらいのテンションで日々過ごしていて。初めて何かに本気で挑戦したいと思わせてくれたのがお芝居だったので、これしかないなって思いました!
――お休みの日はどう過ごしているんですか?
絃瀬 基本は家にいます。釣りとかバイクとかアクティブな趣味はあるんですけど、東京に来てからはあまり行けていなくて。ジムでトレーニングして、帰りにスーパーで買い物して家で夜ご飯を作って食べるとかですね。
――お料理得意なんですね!
絃瀬 得意って言えるほどじゃないですけど、魚はさばけます。飲食店のキッチンで一年半くらいバイトしていたので、その経験から自炊できるようになりました。得意料理は、ハンバーグですね。表面に焼き色をつけてからオーブンにぶち込んじゃう作り方なんですけど、友達に作ってあげたら「悔しいけど、うまくて文句言えねー」って褒められて「でしょー!」ってドヤ顔で会話したのを覚えています(笑)。
――今後、どんな役者になりたいですか?
絃瀬 作品やお芝居を通して思いを届けて、いろいろな人の心を動かせる役者になりたいです。国を超えてお芝居を届けたい思いもあるので、将来的には日本だけでなく海外でも活動していけたらとお思います。
――2025年になって1ヶ月が経ちますが、今年の目標は?
絃瀬 いろいろな役に挑戦して、お芝居をとにかく頑張りたいって気持ちです! 1月期のドラマでは犯罪組織の一味役と刑事役という正反対の役を演じさせていただいていますけど、それとも違った役柄に出会えるように努めて頑張っていきたいなって思います。
今年は巳年なので、年男なんですよ。できることはなんでもやって食らいつきながら頑張る年にして、いずれ「役者人生の中で自分が変わるきっかけになった年」と言えるようなすごくいい一年にしたいです!
■絃瀬聡一 Soichi ITOSE
2001年6月11日生まれ 身長174cm
◯2019年、ドラマ『集団左遷!!』で俳優デビュー。ドラマ『東京サラダボウル』(NHK、毎週火曜22:00~)、『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系、毎週金曜22:00~)に出演中。2025年版カレンダー「SOICHI 2025 CALENDER」(ハゴロモ)発売中
公式X【@soichi_itose】
公式Instagram【@so1_itose_officia】
取材・文/釣本知子 撮影/安藤マミコ ヘア&メイク/塩田結香(JULLY)
記事提供元:週プレNEWS
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