ノルウェーの森で暮らす家族　喪失と再生を追いかけたドキュメンタリー　「ただ、愛を選ぶこと」公開決定

　第40回サンダンス映画祭のワールドシネマ・ドキュメンタリー部門で審査員大賞に輝いた、ノルウェー映画「ただ、愛を選ぶこと」が、2025年4月より劇場公開されることが決まった。

　「ただ、愛を選ぶこと」は、ノルウェーの森で暮らす家族の喪失と再生の物語。お金では買えない豊かさと自由を求め、美しい北欧の森で自給自足生活を送るペイン家。子どもたちは学校へ通う代わりに両親から学び、自然の恵みをいっぱいに浴びながら成長してきた。だがある時、家族の中心だった母の病死によって、すべてが一変してしまう。父と血のつながりがない長女は家を去り、父は実子3人と今まで通りの暮らしをなんとか守ろうとするものの、家計や教育の問題など、さまざまな現実の壁に直面する。

　製作のきっかけは、ペイン家の母で写真家のマリアがインターネットで発信していたシンプルで愛にあふれた暮らしに、シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン監督が魅了され、ドキュメンタリー番組を企画したことだった。その後、番組が実現する前にマリアが亡くなるという悲劇に見舞われるも、ヤコブセン監督はマリアのメッセージをより多くの人に伝えたいとの思いから、ペイン家の父と4人の子どもの撮影を開始。一人ひとりに寄り添いながら、彼らがマリアの死に向き合い、前に進んでいく姿を記録した。

【作品情報】
ただ、愛を選ぶこと
2025年4月、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
配給：S・D・P
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