妻を亡くして15年…大間のマグロ漁師・細間正樹「一生車椅子生活かと…」最大の試練:洋上の激闘 巨大マグロ戦争2025
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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【動画】妻を亡くして15年…大間のやもめ漁師に最大の試練「一生車椅子生活かと…」
マグロに命を賭けた者たちの飽くなき挑戦に密着する、恒例のマグロ特番。夢とロマン、汗と涙、希望と絶望が交差する海の男たちと、その家族を紡ぐ物語!
「テレ東プラス」では特別に、放送内容の一部をプレイバックする。
青森・大間のマグロ漁師・細間正樹(46)。取材班が訪ねると、大間から遠く離れた漁場でマグロを狙っていた。
今シーズンの大間沖のマグロはエサとなるイカや魚が少なく、近年まれにみる不漁に。大間沖を主戦場とする細間はいつもの3倍の燃料を使い、北海道の目前まで来ていた。
しかし、漁開始から3時間が経過してもマグロの反応はなし。「なんもいねえんだって。跳ねたのも見ねえし、誰も喰わせねえ」と途方に暮れる。
と、その時、細間の仕掛けにマグロがかかった! しかし……
「外れてまった! やーいややや、頭さ来るな」。
大きなマグロの手応えがあったが、針の掛かりが悪く、すんでのところで逃してしまった。獲れれば100万円ほど稼げたかもしれず、痛恨の極みだ。
漁開始から7時間後。事態が好転しないとみた細間は、「終わりだな…」と、漁を切り上げるのだった。
取材班が細間と出会ったのは、約19年前。当時の細間には、幼い2人の娘と、最愛の妻・加代子がいた。幸せを絵に描いたような家族だったが、それから約8年後。
介護士として働き、ともに家計を支えてきた加代子が、くも膜下出血のため急逝。「泣きたくねえけど、泣いてまうよ…」。細間はカメラの前で涙を浮かべた。
それから細間の人生は激変し、男手一つで2人の娘を育てる日々。不器用ながら、食事の支度や家事、学校の送り迎えなど、なんでもやった。
長女・愛華は、母の死を乗り越えようと必死だった。母が倒れた時、そばにいながら何もしてあげられなかった愛華。あの時、自分に医療の知識があればと、亡き母に看護師になることを誓う。父に頼んで函館の看護専門学校に進学。3年前に看護師として就職した。
一方、二女の心寧は「一人でも多くの人を笑顔にする」と、母と同じ介護士の道を志す。金はかかるが、心寧の夢を叶えるため、細間は青森市内の短期大学に送り出した。
ようやく笑顔を取り戻し、新たな幸せを手に入れるはずだった細間家。
しかし、2024年9月下旬。細間はある知らせを受け、愛華が住む北海道・函館に駆けつける。愛華の部屋は荷造りの真っ最中だった。
母への誓いを果たし、看護師になって2年。順風満帆に働いていた愛華だったが、4カ月前、突然自宅で倒れてしまったのだ。激痛で一歩も歩けなくなり、病院へ。3週間にも及ぶ入院と車椅子生活を余儀なくされ、細間も「一生車椅子生活になるかと思った」と不安に押しつぶされそうになる。
しかし愛華は懸命にリハビリを続け、退院。なんとか歩けるようになったが、今でも1回座ると立てなくなるほどの痛みが襲うという。
病名は、仙腸関節炎。仙骨と腸骨の間にある関節の炎症で、実は1年前にも同じ症状に見舞われ、今回で2回目。前よりも症状が悪化し、看護師復帰へのめどが立たなくなってしまった。悩んだ末に「こんな体では働けない」と、苦渋の決断をした愛華。あまりにもつらい選択だったが、しばらく看護師の仕事を離れ、大間の実家に戻ることにした。
3年前、細間が愛華のためにあり金をかき集めて買った家財家具は、総額30万円。中古品として売れるどころか、ベッドなどの廃棄処分代がかかり、「逆に金取られた」という。
それでも「体、治すのを優先せねば」と、細間はしばらく愛華の面倒を見ることに。愛華に安心して休んでもらうためにも、マグロを釣るしかない! 細間はマグロのいない大間の海に出る。
細間によれば、「過去一悪い」という大間の海。漁に出たもののマグロの気配すらなく、「どうする? ただ油ばかり使って。支払いも何もできねえじゃ。電話料、ガス代、電気代…愛華、心寧さも銭こかかるべし…」と途方に暮れる。
ジリ貧の状況が続けば、なけなしの貯金を使い果たすのも時間の問題だ。万事休すかと思った、その時!
細間の仕掛けにマグロが喰いついた! 今度こそ巨大マグロ獲得なるか!? 続きは「TVer」、「ネットもテレ東」で!
記事提供元:テレ東プラス
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