飛距離4位、パーオン率6位の穴井詩の14本を直撃! ベンタスは手放せない ? アイアンは軟鉄でもやさしめ? 2ボールブレードはジャストタッチに合う?
女子ツアー屈指の飛ばし屋・穴井詩。独特なクラブ選びの考えを持ち、ギアへのこだわりが強い彼女のクラブセッティングの詳細をレポートしたい。
ドライバーは『Qi10 LS』(9度)に、シャフト『ベンタスブルー5S』を採用。どこを気に入っているのだろうか? 本人にじっくり聞いてみた。
「ドライバーヘッドはやっぱり大きすぎない方が好きなんです。なんかこう操作性がいいですし、振りやすいというのがあります。大きすぎるとヘッドスピードが落ちちゃう。嫌な球が左へのチーピン。重心角が大きいと勝手に返って出ちゃう可能性があります」
シャフトの『ベンタスブルー5S』はゾッコンの様子だ。「特に癖がなくてすごく振りやすいいいシャフトです。『ベンタスブラック』よりは、やさしいと思います」。
アイアンは2020年発売の『ミズノ JPX 921 ツアー』ヘッドで、『KBS ツアー FLT』シャフトを使用している。パワーヒッターにしては、やさしめのモデルを使用している。アイアンは「S25CM」という軟鉄を使用した鍛造モデル。
「これは操作性がいいのと、タテ距離がズレない点を気に入っています。軟鉄の割にはやさしいんです。アイアンはあまり小さすぎない方がいいですね。でも、やさし過ぎるアベレージモデルはちょっと……。ミスはミスとして分かりたいんです。弾道が修正されるのは嫌なんです。体の動きの通りに動くヘッドがいいですね」
アイアンシャフトは一番安心している『KBS ツアー FLT』を採用。「元々私は『プロジェクトXフライテッド』を使っていたのですが、廃盤になるということで、同じテイストの『KBS ツアー FLT』を使っています。すごく気に入っていますね。ロング、ミドル、ショートと番手でキックポイントが違うので、ロングでは上がりやすく、ショートは低く打ち出せる感じです」。
スコアに直結するパターは、『ホワイトホットOG 2ボールブレード ツアーラインド』を採用。インサートを気に入っている様子だ。「私のタッチはジャストタッチなんです。前に使っていたものよりも今のモデルは、ちょっとだけ初速が速いので、打たなくても前に進んでくれます。柔らかすぎないし、ちょっと弾く感じ。ブレ―ド型なので、目標に合わせやすいですね。2ボールの形状は後ろにボールがあるので。ストロークしやすいし、真っすぐ構えやすいですね」
ちなみにパターのシャフトは、米国のブレークスルーゴルフテクノロジー社が開発した『スタビリティ』シャフト。太いカーボンに細いカーボンを装着。「ミスヒットに強いし、フェースが開くミスがなくなりました。打ってみてよかったので、ずっと使っています」。
独特なクラブ感でクラブをチョイスする穴井。自分にピッタリのクラブを選ぶ感性こそが、長く活躍する秘訣かもしれない。
【穴井詩のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド Qi10 LS(9度/ベンタスブルー5S)
3・5W:キャロウェイ パラダイム (15・18度)
5U:キャロウェイ ローグ(24度)
5-PW:ミズノ JPX 921 ツアー(KBS ツアー FLT)
50・54度:JAWS RAW(DGツアーイシュー S200)
58度:グライドスタジオ(DGツアーイシュー S200)
PT:オデッセイ ホワイトホットOG 2ボールブレード ツアーラインド
BALL:タイトリスト プロV1
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松山が年始早々に通算11勝目を記録。彼のギアを調べると面白い傾向が発見。関連記事【通算11勝目を挙げた松山英樹の14本を分析! なぜ『ツアーAD DI』を使い続ける? アイアンはバンスゼロなの? 60度は台形ソール?】を読めば、ギアの秘密がわかります。
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