呂布カルマが1年間徹底してやり切った"オリジナル厄よけ"、その結果は?
『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『オリジナル厄よけ法』について語った。
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★今週のひと言「本厄を無事に乗り切ったオリジナル厄よけ法とは?」
さぁさぁ、新年1発目! 世の中のタレントコラムはみんな一年の抱負とかでしょ、だいたいね。
だけどまーかわいいアイドルとかね、髪切りましたとか、2日続けて快便です!ぐらいでもトピックスになるレベルのタレントならいざ知らず、40過ぎの職業不詳のおっさんの個人的な一年の目標なんか誰も興味ない。少なくとも俺はない。
その上、もう41年も自分をやってきていて、自分というものを理解したつもりでいるのだが、それでもやっぱり「今年の抱負は?」なんて質問に対し、いつもその場しのぎで答えてきたため、まー実現したためしがない。
そりゃそうだ。俺は何かやると決めたらその瞬間に始める。わざわざ年をまたぐのを待ってから走り出すような計画は、そもそも本気度が低い。
ちなみに去年はここに書いたかは覚えてないが、10㎏の減量と法人立ち上げが目標だったのだが、どちらも未達だ。それでも頭の片隅には常にそれらが碇(いかり)のように俺を縛っていて、何をしていても「こんなことをしてる場合じゃないんだけどな」と思いながらの一年であった。
去年の後半没頭していたガンプラ作りも、一種の逃避行動だったといえる。
なので、できもしない目標を掲げたり宣言したりするのは、ただただ自分の首を絞めるだけ。まぁでも、そうやってかけた負荷を困難に立ち向かっていくエネルギーに変えられるタイプの人もいるんだろうな。ドMめ。
とどのつまり、去年から続いているいい習慣はそのまま継続、良くないものはやめる。シンプルな話だ。
昨年末のコラムでも少し触れたが、去年の俺は厄年ど真ん中の本厄だった。
昨年元日放送の『チャント!ぶっつけ生でおじゃまします元日SP 2024コレを見れば運気爆上げ』(CBCテレビ)に出演した際、厄落としとして伊勢の山中で極寒の中滝行に臨んだのだが、滝によって俺や別の修行者から流れ出した厄や邪念、業などはその滝を伝い、伊勢湾に流れ込み、そこで育った海産物の体内に吸収され、食物連鎖によって生体濃縮される(個人的主観)。
にもかかわらず、滝行と同じロケで事もあろうに伊勢エビの丸焼きをいただいたのだが、それを通して俺から流れ出た厄を俺は再吸収したことになる。
つまり行って来い状態だ。
これでは厄よけとして心もとなかった俺は、オリジナルの厄よけを編み出した。
それは1年間どうしても靴下が左右そろわないという呪いだ。
自らその厄をかけることによって、それ以外の新たな厄を遠ざけるといった非常にオーソドックスな考え方に基づいた厄よけ法なのだが、俺が考案したので俺が試すしかない。結局、去年1年間は嫁さんが洗濯した後に左右そろえてくれている靴下を毎日わざわざほぐし、アベコベにはいて仕事に出ていた。
本当に徹底してやり切った。
結果は本厄1年間、なんの災難にも見舞われず、忙しい毎日を無事乗り切れた。
この方法は経緯を知らない人からはなかなか気づかれず突っ込まれないし、極端にガサツな人間との印象を持たれてしまうので都度説明する必要がある。
しかし、比較的ローリスクでの厄よけが可能なので、個人的にオススメだ。今後、厄年の男たちの靴下がバラバラになっていたら、それは俺が始めたムーブメントだ。
そして今年は後厄。アベコベ靴下に続く、新しい厄よけを考案し、実証実験していくことになるだろう。
撮影/田中智久
記事提供元:週プレNEWS
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