5年後、10年後は思いも寄らない純烈になる!岩永洋昭 卒業カウントダウンの心境も:明治座新春純烈公演リポート
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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1月7日(火)に「明治座新春純烈公演」が開幕し(1月28日(火)まで)、1月8日(水)には、新曲「奇跡の恋の物語」(作詩:藤井フミヤ 作曲:藤井尚之)をリリースした純烈。
「テレ東プラス」では、第1部「俺たちはダディじゃねえ!」、第2部「純烈コンサート2025 BIG♨LOVE」、記者会見の様子を徹底リポートする。
【動画】「純烈・初の日本武道館!~純烈魂~」を期間限定無料配信
▲左から、後上翔太、酒井一圭、谷花音、白川裕二郎、岩永洋昭(撮影/田中亜紀 以下同)
第1部「俺たちはダディじゃねえ!」作:横山一真 演出:村上大樹
【あらすじ】
1950年代のアメリカ。ポール(白川裕二郎)は花形パイロット。リッキー(岩永洋昭)はコメディ俳優。ロック(酒井一圭)は大リーガー。そんな3人の前に、ウォルター(後上翔太)という男が現れた。彼は3人をホテルの一室に呼び寄せる。そこには、ルーシーという若い娘(谷花音)が待っていた。このルーシーはウォルターの親戚・アマンダ(小林綾子)の娘だという。アマンダはポップスの大スターで、かつて3人の知り合いだったが、数ヶ月前、事故で亡くなってしまったのだ。そして、ウォルターは言う。「彼女の残した分厚い日記を読めば、君たち3人のうちの誰かがルーシーの父親に間違いないんだ!」。驚くポール、リッキー、ロック。それぞれ身に覚えのあるような、ないような…。なんとか逃げだそうとする3人だが、ウォルターは彼らを逃がさない。ルーシーは生意気だが、同時に可愛げがある娘。どこか母親のアマンダにも似ており、3人の父親候補に悪態をついたりする。そんな中、上院議員のロナルド(曽我廼家寛太郎)が突然現れ…。
●酒井一圭
▲ロックは、大リーガーなのに関西弁? 片手にセカンドバッグを抱え、奇抜なファッションで終始笑いをかっさらう酒井。一方、アカペラで聴かせる歌唱シーンでは、甘い歌声で一気に観客の心を惹きつける。この緩急こそが、リーダーの最たる魅力!
●白川裕二郎
▲パイロットの制服をさらりと華麗に着こなすその姿は、まさに純烈の王子様!だが……白川演じるポールの欠点は酒癖の悪さ。酔って千鳥足、女性をはべらせて美しくポーズを決めるポールはまるで異国の富豪のよう!? 随所に白川ならではのお茶目でキュートな演出が散りばめられ、ファンは悶絶すること間違いなし!
●後上翔太
▲ストーリーテラーを担う後上。ある理由から逃亡するポールを必死に守るウォルターを熱演。一見クールだが、心の奥底に熱さを秘めるその姿は、純烈としての後上とどこかリンクするところも。アドリブに瞬時に対応し、笑いに昇華させる数々の名シーンは、後上の真骨頂といえそうだ。
●岩永洋昭
▲コメディ俳優・リッキーを演じる岩永。ドラマでは明るいマイホームパパを演じるリッキーだが、その実情は借金まみれで離婚歴あり! 真逆の役柄が上手く演じられず葛藤を抱える役柄だ。ドラマでリッキーが見せるどこかぎこちない笑顔やお芝居が実にキュートで愛らしい岩永。鉄板の“筋肉ネタ”ももちろん健在!
▲第2部では、最新曲からファンが歓喜する懐かしの名曲まで披露! モニターに映し出される映像も純烈ならではの演出が盛りだくさん! 爆笑&聴かせる両軸のライブ構成になっている。
▲撮影/編集部(以下同)
――初日の手応えはいかがでしたか?
酒井「もう無我夢中というか…。年末年始のスケジュールもあり、座組の皆さんにはご迷惑をおかけして。稽古では後から純烈が乗っかっていくという段取りにせざるを得ない状況を作ってしまったんですけど、そんな中、皆さん対応してくださって。
でも、終演後のハイタッチ会でお客さんの顔を見て『面白かった?』と聞くと、『面白かった!』みたいな感じだったので、明日以降も自信を持って臨めるかなと思います」
白川「明治座さんでの座長公演は3回目になりますが、この神聖な舞台に立つと、やっぱり毎回緊張します。でも、1部でお芝居をやらせていただくとお客さんの反応がすごく温かったので、背中を押してもらって非常にやりやすかったです」
後上「歴史ある明治座さんの新春公演ということで、身がグッと引き締まる思いもあるんですけど、やはりそこは純烈らしさというか、スーパー銭湯で積み重ねてきた雰囲気をあえて明治座さんに持ってくるということを、この新春公演でトライしたいです。今日はお客様のお席にお邪魔する中で、いつもの純烈らしさを出せたかなと思うので、明日からはもっと出していきたいと思います」
岩永「久しぶりにお芝居をやらせていただいて、みんなで稽古したんですけど、ここでもっと笑って欲しいというシーンもあったので、自分的にももうちょっとブラッシュアップしていけるのかな、という風に感じました。みんなでもっとブラッシュアップして、笑ったりホロッときたりというのを高めていきたいなと感じた初日でした」
――岩永さんはショーでもものすごくいい笑顔でしたが、歌はもう慣れましたか?
岩永「本当ですか?(笑)(慣れは)去年に比べたら多少はあるんですけど、まだまだ皆さんに喜んでいただけるように考えたいなと思います」
――後上さんは、すごく嬉しそうでした。
後上「はい? そうですね、新春一発目の公演で…って、違いますか?」
――だって、(妻・横山由依との)出会いの場じゃないですか。
後上「前回の(明治座で)初めて共演させていただいたことがきっかけだったので…そういう意味では身が引き締まる思いで、頑張ります!」
――(後上のコメントを受けて)リーダーはどうですか?
酒井「身が引き締まるってね、どこが引き締まっているのか分かりません(笑)。でも後上は、結婚して本当に変わったと思う。“家族ができて頑張ろう!”というのを感じるし、バックステージではちょっと控えめになったり、逆に積極的になったり、今までの感じとはちょっと違う。後上だけが30代であとは40代なので、いよいよ後上が引っ張っていく時代が来たなという気がして、いい初日だったと思います」
――(横山とは)去年9月の公演で出会ったんですよね?
白川「そうですね~僕が結婚していたばっかりに…」
酒井「えっ? 結婚してなかったら、お前だったのか!(笑)」
――共演者に手をつけてしまったと。
酒井「いやほんまに、出入り禁止だよ!」
後上「あの~すみません、それだけはマイクを奪ってでも言いたい! 言葉の響きとして、ちょっとそれは…うーん…まあでも、そういうことかもしれない!(笑)」
――2024年は、初の日本武道館公演、「レコード大賞」優秀賞、「紅白歌合戦」出場と3冠を達成しましたが、振り返ってどんな年でしたか?
酒井「目標を達成できた1年でした。『紅白』も純烈らしい企画で、純烈やから頼んでいただいたと思ってるし、なんとしても成功させたかった。もちろんファンの皆さんの応援のおかげもあるんですけど、スタッフさんを含めてこれまでお付き合いしてくださった方たちが純烈を支えてくれて、すごくいい1年になったと思います」
――武道館、レコ大、紅白…この3冠を達成したアーティストってなかなかいませんよね?
酒井「昭和のお偉いさんみたいな感じですよね」
――後上さんの結婚も入れると4冠ですね。
後上「そうなりますね。3.5冠に減らないように気をつけます(笑)」
――改めて、結婚生活はいかがですか?
後上「今までは僕だけ独身だったんですけど、家に帰った時は『ただいま』、家を出る時は『行ってきます』って言いますよね。それが僕にとっては当たり前のことではなかったので、新鮮に感じつつ実感もするし、幸せを感じる瞬間ですね」
酒井「なんでコメント欄、こいつのだけ荒れないんですかね?(笑) 俺、横山ちゃんと後上に関して、ニュースになる度にコメント欄を見るんだけど、荒れねぇんだよ!」
後上「引き続き、穏やかなコメント欄でお願いします(笑)」
――(純烈もAKB48も)握手が共通点ですが、自宅でも握手を?
後上「自宅で握手ですか?」
酒井「寝る時とか、握手してるんですか?」
後上「寝る時は握手しないでしょう」
酒井「しない?」
白川「何だったらやるの?」
後上「えーと、バカなのかな?(笑)」
酒井「シングル? ダブル? セミダブル? とかいろいろあるやん」
後上「言わねぇよ、そんなの!(笑)」
酒井「じゃあ端っこから言うてくれる?」
岩永「娘がいるから、ベッドがあって下でも寝てる。それはもうサイクル。上に寝る人、下に寝る人、どれでもいいみたいな感じで」
白川「僕はダブルベッドです」
酒井「俺はセミダブル合体型に、子どももいて…いう感じやったけど、もう子どもも大きくなったから布団の人もいるしベッドの人もいるし、それぞれの部屋で寝る人もいて、どこで寝てもいいシステム。だから家に帰ると、『どこが空いてるかな?』って聞いてから寝る」
後上「僕はダブルです。白川さんと一緒です」
白川「一日くらいさ、後上翔太として、俺たち(家に)行かせてよ~(笑)」
後上「皆さん、妻に怒られたくないでしょ?」
酒井「いや、たぶん怒らないよ。『いってらっしゃーい』って」
後上「うちがお断りです!」
白川「ダメだったか~(笑)」
――岩永さんは3月いっぱいで純烈を卒業します。いよいよカウントダウンに入りましたが、今の心境は?
岩永「いやもう~何の実感もないですね。やることは変わらないので。ただ、より噛みしめながらやるっていうくらいで。あと、そう考えちゃうと変に力が入ったりするのかなって。だから何にも変わらず3月31日まで駆け抜けようかなっていう気持ちです」
酒井「俺はやっぱりあるよ、もう100日ないな~みたいな気持ち」
岩永「それは、俺も今日言われて、100日ないんだって…。3カ月きってるからそれは思いましたけど、特段なんかこうグッていうのは、できるだけないようにフラットな状態で…」
――3月31日に泣いちゃうとか?
岩永「まあでも、(メンバーと)死に別れるわけじゃないですからね。もっと言えば、事務所も一緒なので、人事異動で…みたいな(笑)。会おうと思えばすぐ会える状態。僕が海外に行くとかだったらもっと寂しいと思うかもしれないです。(泣くかどうかは)分からないです」
――リーダー、岩永さんの後は、やはりメンバーを増やさないんですか?
酒井「ほんまむずい。今年も『紅白歌合戦』8年連続出場を目指そうと、僕らも頑張ろうという気持ちで今日も舞台に立たせていただいてるんですけど、(最初は6人で)多かったグループが3人になってしまうので…。3人で舞台に立ってみて、お客さんにも『どう思う?』と聞いて、こういう記者会見とかも『どう見える?』みたいなことをやりながら増えていくかもしれないし…。まずは4月から3人での全国ツアーが始まるので、やってみていろいろ出てくると思うので、(メンバーが)48までいくかもしれない…」
後上「48?(笑)」
酒井「やりながら“やっぱり3人は寂しいかな~”ってなるかもしれない。今はそんな感じですね。次のグループも、オーディションで受かった4名がボイストレーニングをやってるんですけど、彼らが純烈に加わるということはないし、彼らは彼らなりに頑張ってデビューを目指している最中なので。だから今はあてはないですね。
ただ、ダチョウ倶楽部さんのようにいろんなコラボはあるんですね。新曲も藤井フミヤさんに書いていただきましたし、去年は所ジョージさんにも曲を作っていただいて、作家としてのコラボもあるんですけど、歌い手さんにも入っていただいてとか。
僕が今一番望んでいるのは、お休みされて復帰したばかりなんですけど、市川由紀乃さんね。由紀乃さんは昔からとても優しくしてくださった先輩で、何かいいデュエットソングないかな? とか、SNS上でやり取りさせていただいています。僕らはムード歌謡でデビューしたグループなので、女性ボーカリストやったら由紀乃さんっていうのは僕の中であります。言っちゃったけど(笑)」
白川「初めて聞いた」
――皆さん、お正月はどう過ごしましたか?
酒井「僕は、1月2日はTBSラジオで生島ヒロシさんの代打でやらせていただいて、ずっと休まずにきたんですけど、4日が急きょ休みになって、そこでふわっとできたかな。結局、子どもらと仕事でもお世話になっている『HANA・BIYORI 花景の湯』や、ずっと純烈を応援してくれている『焼肉八起』に行って。後は初詣とか家族と過ごすお正月をちょっとできたっていう感じですね」
後上「僕は元日に実家に帰って初詣をして、4日が急に休みになったので、これはチャンス! と思って、人生で初めて鍼に行きました」
酒井「初めて? 横山ちゃん紹介の?」
後上「だから普通に(笑)。ホットペッパービューティーを見て」
白川「僕は『紅白』が終わった後、奥さんの実家に行って、元日はみんなで一緒に過ごして、2日に帰ってきました。そこからは家でずっと段ボールを片付けて。12月が誕生日だったので…今年もお待ちしております!(笑)」
岩永「僕は朝起きて、トレーニングをしました。初詣にも行きましたけど、すごい並んでたからやめて、お酒飲んでました」
酒井「SASUKEの人やん!(笑)」
岩永「トレーニングしないと逆に疲れが取れないっていうか、サウナみたいに整うんですよね」
――後上さんは、結婚後、初めてのお正月でした。
後上「そうですね、一緒に実家に行って…」
酒井「えっ? マジ?」
後上「そうそう、普通に帰省というかね。そういう日が1日でも取れたので、両親もすごく喜んで」
白川「そういう時は電車とかで?」
後上「車。でも俺は免許持ってないから…」
酒井「横山由依がお前の実家まで運転するの?(笑)」
後上「いや、いいじゃない。どこかで免許を取りたいなとは思いますけどね」
――明治座の第2部でリーダーが、「(今年は)原点回帰する」とおっしゃっていましたが、今年はどんな純烈を見せたいか…最後に一言お願いします。
酒井「健康センター時代から応援してくれてたおじいちゃんおばあちゃん方からすると、やっぱり“遠くに行っちゃったな”という気持ちになるんですね。実際に手紙でも言われるんですよ。なのでそうはさせないというか、そうじゃないんだということを表現したくて、『紅白』が終わった直後、真夜中に健康センターに歌いに行くということをずっと続けていたんですよね。
タマゴからサナギになるまでを応援したい人たちっているじゃないですか。その方たちのおかげで僕らは羽ばたけるようになるんですけど、いざ羽ばたくと、その方たちはすごく寂しい気持ちになってしまう。これってどうしようもないことなのかもしれないけど、去年武道館をやるにあたって僕が一番恐れたのは、そこで。武道館をやったら“また遠くへ行ってしまったな”と思ってしまう方がいて。
純烈も15周年を迎えて、メンバーチェンジやいろんなことがある中で、3人になった時点で“もう1度自分たちが初心を取り戻したい”という気持ちがあります。1周したなという気持ちもあるし、“この武道館で、ひょっとしたら純烈終わるかな”と思いながらステージに立ったんですけど、みんなの応援やメンバーの躍動を見た時、やっぱり“まだまだもう1周いったろ!”って自分の中で決めたんですよ。そういう意味で“原点回帰”というか。
芸能界がどんどん変わっていく中、乱世でおもろいやないかっていうのがあるんですね。だから『紅白歌合戦』に出る前、まだ誰も純烈を知らなかった時に、『紅白を目指すぞ!』と言っていたあの10年間の面白さをもう1度取り戻して、また5年後、10年後、皆さんが全く思いも寄らなかった純烈になっていくそのチャレンジが、実は今日から始まっていたという感じです。よろしくお願いします」
【純烈 プロフィール】
メンバー:酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭
2007年にグループを結成し、2010年「涙の銀座線」でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。「第75回NHK紅白歌合戦」で、7年連続「紅白」出場を果たす。「SHOW激!今夜もドル箱」(毎週火曜深夜1時)にもMCとして出演。
1月8日(水)には新曲「奇跡の恋の物語」(作詩:藤井フミヤ 作曲:藤井尚之)、2月26日(水)には「純烈 in 日本武道館 純烈魂「初」」をBlu-ray、DVD、ライブCDと3形態でリリース。
1月7日(火)から明治座、2月6日(木)から新歌舞伎座で、座長公演が開幕。さらに11月には、「純烈 御園座初座長公演」が決定している。
「テレ東プラス」では、第1部「俺たちはダディじゃねえ!」、第2部「純烈コンサート2025 BIG♨LOVE」、記者会見の様子を徹底リポートする。
【動画】「純烈・初の日本武道館!~純烈魂~」を期間限定無料配信
▲左から、後上翔太、酒井一圭、谷花音、白川裕二郎、岩永洋昭(撮影/田中亜紀 以下同)
第1部「俺たちはダディじゃねえ!」作:横山一真 演出:村上大樹
【あらすじ】
1950年代のアメリカ。ポール(白川裕二郎)は花形パイロット。リッキー(岩永洋昭)はコメディ俳優。ロック(酒井一圭)は大リーガー。そんな3人の前に、ウォルター(後上翔太)という男が現れた。彼は3人をホテルの一室に呼び寄せる。そこには、ルーシーという若い娘(谷花音)が待っていた。このルーシーはウォルターの親戚・アマンダ(小林綾子)の娘だという。アマンダはポップスの大スターで、かつて3人の知り合いだったが、数ヶ月前、事故で亡くなってしまったのだ。そして、ウォルターは言う。「彼女の残した分厚い日記を読めば、君たち3人のうちの誰かがルーシーの父親に間違いないんだ!」。驚くポール、リッキー、ロック。それぞれ身に覚えのあるような、ないような…。なんとか逃げだそうとする3人だが、ウォルターは彼らを逃がさない。ルーシーは生意気だが、同時に可愛げがある娘。どこか母親のアマンダにも似ており、3人の父親候補に悪態をついたりする。そんな中、上院議員のロナルド(曽我廼家寛太郎)が突然現れ…。
●酒井一圭
▲ロックは、大リーガーなのに関西弁? 片手にセカンドバッグを抱え、奇抜なファッションで終始笑いをかっさらう酒井。一方、アカペラで聴かせる歌唱シーンでは、甘い歌声で一気に観客の心を惹きつける。この緩急こそが、リーダーの最たる魅力!
●白川裕二郎
▲パイロットの制服をさらりと華麗に着こなすその姿は、まさに純烈の王子様!だが……白川演じるポールの欠点は酒癖の悪さ。酔って千鳥足、女性をはべらせて美しくポーズを決めるポールはまるで異国の富豪のよう!? 随所に白川ならではのお茶目でキュートな演出が散りばめられ、ファンは悶絶すること間違いなし!
●後上翔太
▲ストーリーテラーを担う後上。ある理由から逃亡するポールを必死に守るウォルターを熱演。一見クールだが、心の奥底に熱さを秘めるその姿は、純烈としての後上とどこかリンクするところも。アドリブに瞬時に対応し、笑いに昇華させる数々の名シーンは、後上の真骨頂といえそうだ。
●岩永洋昭
▲コメディ俳優・リッキーを演じる岩永。ドラマでは明るいマイホームパパを演じるリッキーだが、その実情は借金まみれで離婚歴あり! 真逆の役柄が上手く演じられず葛藤を抱える役柄だ。ドラマでリッキーが見せるどこかぎこちない笑顔やお芝居が実にキュートで愛らしい岩永。鉄板の“筋肉ネタ”ももちろん健在!
▲第2部では、最新曲からファンが歓喜する懐かしの名曲まで披露! モニターに映し出される映像も純烈ならではの演出が盛りだくさん! 爆笑&聴かせる両軸のライブ構成になっている。
記者会見リポート
▲撮影/編集部(以下同)
――初日の手応えはいかがでしたか?
酒井「もう無我夢中というか…。年末年始のスケジュールもあり、座組の皆さんにはご迷惑をおかけして。稽古では後から純烈が乗っかっていくという段取りにせざるを得ない状況を作ってしまったんですけど、そんな中、皆さん対応してくださって。
でも、終演後のハイタッチ会でお客さんの顔を見て『面白かった?』と聞くと、『面白かった!』みたいな感じだったので、明日以降も自信を持って臨めるかなと思います」
白川「明治座さんでの座長公演は3回目になりますが、この神聖な舞台に立つと、やっぱり毎回緊張します。でも、1部でお芝居をやらせていただくとお客さんの反応がすごく温かったので、背中を押してもらって非常にやりやすかったです」
後上「歴史ある明治座さんの新春公演ということで、身がグッと引き締まる思いもあるんですけど、やはりそこは純烈らしさというか、スーパー銭湯で積み重ねてきた雰囲気をあえて明治座さんに持ってくるということを、この新春公演でトライしたいです。今日はお客様のお席にお邪魔する中で、いつもの純烈らしさを出せたかなと思うので、明日からはもっと出していきたいと思います」
岩永「久しぶりにお芝居をやらせていただいて、みんなで稽古したんですけど、ここでもっと笑って欲しいというシーンもあったので、自分的にももうちょっとブラッシュアップしていけるのかな、という風に感じました。みんなでもっとブラッシュアップして、笑ったりホロッときたりというのを高めていきたいなと感じた初日でした」
――岩永さんはショーでもものすごくいい笑顔でしたが、歌はもう慣れましたか?
岩永「本当ですか?(笑)(慣れは)去年に比べたら多少はあるんですけど、まだまだ皆さんに喜んでいただけるように考えたいなと思います」
――後上さんは、すごく嬉しそうでした。
後上「はい? そうですね、新春一発目の公演で…って、違いますか?」
――だって、(妻・横山由依との)出会いの場じゃないですか。
後上「前回の(明治座で)初めて共演させていただいたことがきっかけだったので…そういう意味では身が引き締まる思いで、頑張ります!」
――(後上のコメントを受けて)リーダーはどうですか?
酒井「身が引き締まるってね、どこが引き締まっているのか分かりません(笑)。でも後上は、結婚して本当に変わったと思う。“家族ができて頑張ろう!”というのを感じるし、バックステージではちょっと控えめになったり、逆に積極的になったり、今までの感じとはちょっと違う。後上だけが30代であとは40代なので、いよいよ後上が引っ張っていく時代が来たなという気がして、いい初日だったと思います」
――(横山とは)去年9月の公演で出会ったんですよね?
白川「そうですね~僕が結婚していたばっかりに…」
酒井「えっ? 結婚してなかったら、お前だったのか!(笑)」
――共演者に手をつけてしまったと。
酒井「いやほんまに、出入り禁止だよ!」
後上「あの~すみません、それだけはマイクを奪ってでも言いたい! 言葉の響きとして、ちょっとそれは…うーん…まあでも、そういうことかもしれない!(笑)」
――2024年は、初の日本武道館公演、「レコード大賞」優秀賞、「紅白歌合戦」出場と3冠を達成しましたが、振り返ってどんな年でしたか?
酒井「目標を達成できた1年でした。『紅白』も純烈らしい企画で、純烈やから頼んでいただいたと思ってるし、なんとしても成功させたかった。もちろんファンの皆さんの応援のおかげもあるんですけど、スタッフさんを含めてこれまでお付き合いしてくださった方たちが純烈を支えてくれて、すごくいい1年になったと思います」
――武道館、レコ大、紅白…この3冠を達成したアーティストってなかなかいませんよね?
酒井「昭和のお偉いさんみたいな感じですよね」
――後上さんの結婚も入れると4冠ですね。
後上「そうなりますね。3.5冠に減らないように気をつけます(笑)」
――改めて、結婚生活はいかがですか?
後上「今までは僕だけ独身だったんですけど、家に帰った時は『ただいま』、家を出る時は『行ってきます』って言いますよね。それが僕にとっては当たり前のことではなかったので、新鮮に感じつつ実感もするし、幸せを感じる瞬間ですね」
酒井「なんでコメント欄、こいつのだけ荒れないんですかね?(笑) 俺、横山ちゃんと後上に関して、ニュースになる度にコメント欄を見るんだけど、荒れねぇんだよ!」
後上「引き続き、穏やかなコメント欄でお願いします(笑)」
――(純烈もAKB48も)握手が共通点ですが、自宅でも握手を?
後上「自宅で握手ですか?」
酒井「寝る時とか、握手してるんですか?」
後上「寝る時は握手しないでしょう」
酒井「しない?」
白川「何だったらやるの?」
後上「えーと、バカなのかな?(笑)」
酒井「シングル? ダブル? セミダブル? とかいろいろあるやん」
後上「言わねぇよ、そんなの!(笑)」
酒井「じゃあ端っこから言うてくれる?」
岩永「娘がいるから、ベッドがあって下でも寝てる。それはもうサイクル。上に寝る人、下に寝る人、どれでもいいみたいな感じで」
白川「僕はダブルベッドです」
酒井「俺はセミダブル合体型に、子どももいて…いう感じやったけど、もう子どもも大きくなったから布団の人もいるしベッドの人もいるし、それぞれの部屋で寝る人もいて、どこで寝てもいいシステム。だから家に帰ると、『どこが空いてるかな?』って聞いてから寝る」
後上「僕はダブルです。白川さんと一緒です」
白川「一日くらいさ、後上翔太として、俺たち(家に)行かせてよ~(笑)」
後上「皆さん、妻に怒られたくないでしょ?」
酒井「いや、たぶん怒らないよ。『いってらっしゃーい』って」
後上「うちがお断りです!」
白川「ダメだったか~(笑)」
――岩永さんは3月いっぱいで純烈を卒業します。いよいよカウントダウンに入りましたが、今の心境は?
岩永「いやもう~何の実感もないですね。やることは変わらないので。ただ、より噛みしめながらやるっていうくらいで。あと、そう考えちゃうと変に力が入ったりするのかなって。だから何にも変わらず3月31日まで駆け抜けようかなっていう気持ちです」
酒井「俺はやっぱりあるよ、もう100日ないな~みたいな気持ち」
岩永「それは、俺も今日言われて、100日ないんだって…。3カ月きってるからそれは思いましたけど、特段なんかこうグッていうのは、できるだけないようにフラットな状態で…」
――3月31日に泣いちゃうとか?
岩永「まあでも、(メンバーと)死に別れるわけじゃないですからね。もっと言えば、事務所も一緒なので、人事異動で…みたいな(笑)。会おうと思えばすぐ会える状態。僕が海外に行くとかだったらもっと寂しいと思うかもしれないです。(泣くかどうかは)分からないです」
――リーダー、岩永さんの後は、やはりメンバーを増やさないんですか?
酒井「ほんまむずい。今年も『紅白歌合戦』8年連続出場を目指そうと、僕らも頑張ろうという気持ちで今日も舞台に立たせていただいてるんですけど、(最初は6人で)多かったグループが3人になってしまうので…。3人で舞台に立ってみて、お客さんにも『どう思う?』と聞いて、こういう記者会見とかも『どう見える?』みたいなことをやりながら増えていくかもしれないし…。まずは4月から3人での全国ツアーが始まるので、やってみていろいろ出てくると思うので、(メンバーが)48までいくかもしれない…」
後上「48?(笑)」
酒井「やりながら“やっぱり3人は寂しいかな~”ってなるかもしれない。今はそんな感じですね。次のグループも、オーディションで受かった4名がボイストレーニングをやってるんですけど、彼らが純烈に加わるということはないし、彼らは彼らなりに頑張ってデビューを目指している最中なので。だから今はあてはないですね。
ただ、ダチョウ倶楽部さんのようにいろんなコラボはあるんですね。新曲も藤井フミヤさんに書いていただきましたし、去年は所ジョージさんにも曲を作っていただいて、作家としてのコラボもあるんですけど、歌い手さんにも入っていただいてとか。
僕が今一番望んでいるのは、お休みされて復帰したばかりなんですけど、市川由紀乃さんね。由紀乃さんは昔からとても優しくしてくださった先輩で、何かいいデュエットソングないかな? とか、SNS上でやり取りさせていただいています。僕らはムード歌謡でデビューしたグループなので、女性ボーカリストやったら由紀乃さんっていうのは僕の中であります。言っちゃったけど(笑)」
白川「初めて聞いた」
5年後、10年後は思いもよらない純烈になる
――皆さん、お正月はどう過ごしましたか?
酒井「僕は、1月2日はTBSラジオで生島ヒロシさんの代打でやらせていただいて、ずっと休まずにきたんですけど、4日が急きょ休みになって、そこでふわっとできたかな。結局、子どもらと仕事でもお世話になっている『HANA・BIYORI 花景の湯』や、ずっと純烈を応援してくれている『焼肉八起』に行って。後は初詣とか家族と過ごすお正月をちょっとできたっていう感じですね」
後上「僕は元日に実家に帰って初詣をして、4日が急に休みになったので、これはチャンス! と思って、人生で初めて鍼に行きました」
酒井「初めて? 横山ちゃん紹介の?」
後上「だから普通に(笑)。ホットペッパービューティーを見て」
白川「僕は『紅白』が終わった後、奥さんの実家に行って、元日はみんなで一緒に過ごして、2日に帰ってきました。そこからは家でずっと段ボールを片付けて。12月が誕生日だったので…今年もお待ちしております!(笑)」
岩永「僕は朝起きて、トレーニングをしました。初詣にも行きましたけど、すごい並んでたからやめて、お酒飲んでました」
酒井「SASUKEの人やん!(笑)」
岩永「トレーニングしないと逆に疲れが取れないっていうか、サウナみたいに整うんですよね」
――後上さんは、結婚後、初めてのお正月でした。
後上「そうですね、一緒に実家に行って…」
酒井「えっ? マジ?」
後上「そうそう、普通に帰省というかね。そういう日が1日でも取れたので、両親もすごく喜んで」
白川「そういう時は電車とかで?」
後上「車。でも俺は免許持ってないから…」
酒井「横山由依がお前の実家まで運転するの?(笑)」
後上「いや、いいじゃない。どこかで免許を取りたいなとは思いますけどね」
――明治座の第2部でリーダーが、「(今年は)原点回帰する」とおっしゃっていましたが、今年はどんな純烈を見せたいか…最後に一言お願いします。
酒井「健康センター時代から応援してくれてたおじいちゃんおばあちゃん方からすると、やっぱり“遠くに行っちゃったな”という気持ちになるんですね。実際に手紙でも言われるんですよ。なのでそうはさせないというか、そうじゃないんだということを表現したくて、『紅白』が終わった直後、真夜中に健康センターに歌いに行くということをずっと続けていたんですよね。
タマゴからサナギになるまでを応援したい人たちっているじゃないですか。その方たちのおかげで僕らは羽ばたけるようになるんですけど、いざ羽ばたくと、その方たちはすごく寂しい気持ちになってしまう。これってどうしようもないことなのかもしれないけど、去年武道館をやるにあたって僕が一番恐れたのは、そこで。武道館をやったら“また遠くへ行ってしまったな”と思ってしまう方がいて。
純烈も15周年を迎えて、メンバーチェンジやいろんなことがある中で、3人になった時点で“もう1度自分たちが初心を取り戻したい”という気持ちがあります。1周したなという気持ちもあるし、“この武道館で、ひょっとしたら純烈終わるかな”と思いながらステージに立ったんですけど、みんなの応援やメンバーの躍動を見た時、やっぱり“まだまだもう1周いったろ!”って自分の中で決めたんですよ。そういう意味で“原点回帰”というか。
芸能界がどんどん変わっていく中、乱世でおもろいやないかっていうのがあるんですね。だから『紅白歌合戦』に出る前、まだ誰も純烈を知らなかった時に、『紅白を目指すぞ!』と言っていたあの10年間の面白さをもう1度取り戻して、また5年後、10年後、皆さんが全く思いも寄らなかった純烈になっていくそのチャレンジが、実は今日から始まっていたという感じです。よろしくお願いします」
【純烈 プロフィール】
メンバー:酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭
2007年にグループを結成し、2010年「涙の銀座線」でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。「第75回NHK紅白歌合戦」で、7年連続「紅白」出場を果たす。「SHOW激!今夜もドル箱」(毎週火曜深夜1時)にもMCとして出演。
1月8日(水)には新曲「奇跡の恋の物語」(作詩:藤井フミヤ 作曲:藤井尚之)、2月26日(水)には「純烈 in 日本武道館 純烈魂「初」」をBlu-ray、DVD、ライブCDと3形態でリリース。
1月7日(火)から明治座、2月6日(木)から新歌舞伎座で、座長公演が開幕。さらに11月には、「純烈 御園座初座長公演」が決定している。
記事提供元:テレ東プラス
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。