教師から転身!“昭和レトロ”を愛する写真家が下町で作品を配る“驚きの理由”:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。新年一発目のテーマは、「お初にお目にかかりたい!YOUのヘビーな初夢 全部かなっちゃったSP」。2025年の初放送にしてヘビーなYOUが続々登場する95分で、果たしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】“昭和レトロ”を愛する写真家が下町で作品を配る驚きの理由&激辛大好きYOUの無謀チャレンジ
空港で撮り逃した面白YOUを人気の街中で見つけるコーナー「空港で撮り逃したYOU!」。
秋葉原で声をかけたのは、イギリス出身で日本在住歴20年になる写真家りー・チャップマンさん(54)。墨田区や台東区のような下町風情が大好きだそうで、昭和な下町を専門に日々撮影し続けているんだって。どんな作品なのか、早速写真を見せてもらうことに。
三ノ輪(台東区)や京島(墨田区)など、下町のレトロな風景を切り取った写真がズラリ。これまで撮影した写真は約10万枚以上にもなり、写真集を出版するほどのプロだという。すごい!
この日は休日で「歩きながら撮り回りたい」とのこと。同行をお願いすると快諾してもらえたので、密着決定!
向かったのは、昔ながらの秋葉原を感じるスポット「秋葉原ラジオセンター」。商店が並ぶ曲がりくねった通路を進むと、電子関係の技術書を売る小さな書店が。店主を見つけたリーさんは、2024年10月に撮影した写真だと告げ、「だから、あげる」と手渡した。
店主は写真を撮られることも多いが、「リーさんの写真は一番いい」と大喜び! リーさんは、写真を直接手渡しに来たのだった。
父の代から営まれてきたという「万世書房」(1951年創業)は、70年以上の老舗。店主もすでに50年以上店頭にいると聞いたリーさんは、「彼女がここにいる年数が、私の人生より長い」と感激する。
戦後の1945~49年の日本では、秋葉原エリアに露店がひしめき合い、住民の生活を支えていた。しかしGHQ(連合国最高司令官総司令部)が道路拡幅を目的として、都内公道の露店撤去を指示する「露店撤廃令」を発令すると、最大の娯楽だったラジオ関連の露店が秋葉原のガード下に集まり営業を始めた。これが電気の街「秋葉原」の始まりだ。
ラジオセンター内には、以前パーツ屋さんなどが多く軒を連ねていたが、今では閉店が続出している。そんな中、リーさんは撮影を続け、プリントした写真を店主らに手渡し。「閉店したら悲しいけど、それが人生。その人生を私の写真で伝えたい!彼女(書店の店主)が長年働き続けている事実が大事なんだ!」と熱く語る。
そんなリーさんが20年前に来日したのは、英語教師として働くためだった。数年後にはイギリスに帰るつもりだったが、「写真を撮りたい熱意がどんどん高まったんだ。東京は風景の移り変わりが激しいから、多くの場所がすぐに消える。消える前に撮れた写真のかけがえのない美しさに気づいたんだ!」。そこで35歳で教師を辞め、下町専門の写真家に転身した。
そんなある日、転機が訪れる。5年前、リーさんは撮られることを恥ずかしがるおばあちゃんを撮影したが、その数年後に彼女が他界してしまい、ショックを受ける。
それまではレトロな建物を撮影してきたリーさんだが、この出来事をきっかけに、「建物で働く人を撮る大切さ」に気づいたそう。以来、昭和と共に生きる人々を撮影し、本人にも必ず手渡しするようになった。
「渡すタイミングを逃すと一生後悔する結果になる。みんな驚いて喜んでくれるんだ。その顔を見るのがやりがい」と笑うリーさん。そこには「一人でも多くの人を笑顔にしたい」という強い思いがあった。
お次は「今まで撮ったことがない写真を撮りに行きたい!」ということで、「大正湯」(1934年創業 大田区蒲田)へ。早く到着しすぎたので辺りを散策してみると、銭湯の裏で湯を沸かしている店主(3代目)を発見! お願いすると、作業場を見せてもらえることになった。
ここ大正湯は、現在では珍しくなった薪で湯を沸かす老舗銭湯。店主は「薪で沸かしたお湯は柔らかい」と自信を持っているが、毎日昼12時から夜11時まで薪を焚べ続け、就寝は深夜4時を回る過酷な仕事。それでも入浴客が“気持ち良かった!”と帰ってくれることが一番の励みになるという。
ちなみに昭和30~40年代の大田区は工場が多かったため、銭湯の数は都内最多。当時は180軒以上もあった温選郷だが、今では32軒と約6分の1に。町工場の衰退とともに少なくなったものの、今も銭湯は地元の人々に愛され続けている。
富士山の絵をバックに働く店主を撮影。「休む暇もない忙しい仕事だけど、そのおかげで昔から多くの笑顔が生まれてる。それが大正湯が続く理由だと思う」とリーさん。次は写真を手渡しに来ると約束し、銭湯を後にしたところで密着終了!
リーさん、これからも古き良き昭和レトロな写真を撮り続けて、次の世代につないでいってね!
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空港で撮り逃した面白YOUを人気の街中で見つけるコーナー「空港で撮り逃したYOU!」。
秋葉原で声をかけたのは、イギリス出身で日本在住歴20年になる写真家りー・チャップマンさん(54)。墨田区や台東区のような下町風情が大好きだそうで、昭和な下町を専門に日々撮影し続けているんだって。どんな作品なのか、早速写真を見せてもらうことに。
三ノ輪(台東区)や京島(墨田区)など、下町のレトロな風景を切り取った写真がズラリ。これまで撮影した写真は約10万枚以上にもなり、写真集を出版するほどのプロだという。すごい!
この日は休日で「歩きながら撮り回りたい」とのこと。同行をお願いすると快諾してもらえたので、密着決定!
向かったのは、昔ながらの秋葉原を感じるスポット「秋葉原ラジオセンター」。商店が並ぶ曲がりくねった通路を進むと、電子関係の技術書を売る小さな書店が。店主を見つけたリーさんは、2024年10月に撮影した写真だと告げ、「だから、あげる」と手渡した。
店主は写真を撮られることも多いが、「リーさんの写真は一番いい」と大喜び! リーさんは、写真を直接手渡しに来たのだった。
父の代から営まれてきたという「万世書房」(1951年創業)は、70年以上の老舗。店主もすでに50年以上店頭にいると聞いたリーさんは、「彼女がここにいる年数が、私の人生より長い」と感激する。
戦後の1945~49年の日本では、秋葉原エリアに露店がひしめき合い、住民の生活を支えていた。しかしGHQ(連合国最高司令官総司令部)が道路拡幅を目的として、都内公道の露店撤去を指示する「露店撤廃令」を発令すると、最大の娯楽だったラジオ関連の露店が秋葉原のガード下に集まり営業を始めた。これが電気の街「秋葉原」の始まりだ。
ラジオセンター内には、以前パーツ屋さんなどが多く軒を連ねていたが、今では閉店が続出している。そんな中、リーさんは撮影を続け、プリントした写真を店主らに手渡し。「閉店したら悲しいけど、それが人生。その人生を私の写真で伝えたい!彼女(書店の店主)が長年働き続けている事実が大事なんだ!」と熱く語る。
そんなリーさんが20年前に来日したのは、英語教師として働くためだった。数年後にはイギリスに帰るつもりだったが、「写真を撮りたい熱意がどんどん高まったんだ。東京は風景の移り変わりが激しいから、多くの場所がすぐに消える。消える前に撮れた写真のかけがえのない美しさに気づいたんだ!」。そこで35歳で教師を辞め、下町専門の写真家に転身した。
そんなある日、転機が訪れる。5年前、リーさんは撮られることを恥ずかしがるおばあちゃんを撮影したが、その数年後に彼女が他界してしまい、ショックを受ける。
それまではレトロな建物を撮影してきたリーさんだが、この出来事をきっかけに、「建物で働く人を撮る大切さ」に気づいたそう。以来、昭和と共に生きる人々を撮影し、本人にも必ず手渡しするようになった。
「渡すタイミングを逃すと一生後悔する結果になる。みんな驚いて喜んでくれるんだ。その顔を見るのがやりがい」と笑うリーさん。そこには「一人でも多くの人を笑顔にしたい」という強い思いがあった。
お次は「今まで撮ったことがない写真を撮りに行きたい!」ということで、「大正湯」(1934年創業 大田区蒲田)へ。早く到着しすぎたので辺りを散策してみると、銭湯の裏で湯を沸かしている店主(3代目)を発見! お願いすると、作業場を見せてもらえることになった。
ここ大正湯は、現在では珍しくなった薪で湯を沸かす老舗銭湯。店主は「薪で沸かしたお湯は柔らかい」と自信を持っているが、毎日昼12時から夜11時まで薪を焚べ続け、就寝は深夜4時を回る過酷な仕事。それでも入浴客が“気持ち良かった!”と帰ってくれることが一番の励みになるという。
ちなみに昭和30~40年代の大田区は工場が多かったため、銭湯の数は都内最多。当時は180軒以上もあった温選郷だが、今では32軒と約6分の1に。町工場の衰退とともに少なくなったものの、今も銭湯は地元の人々に愛され続けている。
富士山の絵をバックに働く店主を撮影。「休む暇もない忙しい仕事だけど、そのおかげで昔から多くの笑顔が生まれてる。それが大正湯が続く理由だと思う」とリーさん。次は写真を手渡しに来ると約束し、銭湯を後にしたところで密着終了!
リーさん、これからも古き良き昭和レトロな写真を撮り続けて、次の世代につないでいってね!
記事提供元:テレ東プラス
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