飛ばし屋・櫻井心那の14本を直撃! ロースピンヘッドで球が上がるの? すぐに使った『ZXi7』アイアンはそんなにいいの?
昨季メルセデス・ランキング28位に入り、シードを獲得した飛ばし屋・櫻井心那。彼女のセッティングを撮影すると、面白いスペックを発見。その詳細をレポートしたい。
ドライバーでは『スリクソン ZX5 Mk II LS』ヘッドに『ツアーAD DI ハイモジュラス 6S』シャフトを採用。相当ハードなスペックだが、使用する理由を本人にじっくり聞いてみた。
「2023年からこの『LS』ヘッドを使っています。他の『ZX5 Mk II』や『ZX7』を試したんですが、こちらのが方が球が強い感じがしたんです。右ペラと高い球が出るのが、あまり好きじゃないんです。この『LS』ヘッドだと、強い球でちょっと低く飛んで、風に負けない感じがしますね。この『LS』ヘッドの方が、ミスヒットに強いですね」
『ツアーAD DI ハイモジュラス 6S』シャフトの印象についてはどうだろうか。「ちょっとしっかりした感じで叩けるので良かったですね。2024年シーズン後半にドローからフェードに球筋を変えたんで、合っているかなと思います」。中調子でしなってつかまりすぎないシャフトのため、安心して振り切れるようだ。
UTでは24年後半にツアー投入された『スリクソン ZXi』を昨シーズン途中にすぐ採用。ゾッコンの様子だ。「顔が良くてすぐに替えました。それとスコアラインの溝で球が滑らないんです。滑る感じもなく球が強い。フェースに乗る感覚があって、球の食いつきが良くて気に入っていますね」。
アイアンでも新シリーズの『スリクソン ZXi7』モデルをすぐに採用。こちらもかなり惚れ込んでいるようだ。「顔が良くて打感も柔らかくて、すぐに替えました。結構シュッとしている顔が好きなので、スッキリして構えやすいですね。グースネックも入ってなくていい。(山型ソールはどうか?)ソールの抜けはいいですね」。
アイアンシャフトの『N.S.PRO モーダス3プロト S』は、プロトタイプだが元調子系モデル。先端剛性が高いためヘッド挙動も安定しやすい。
46・52・58度では『クリーブランド RTX6 ZIPCORE』を使用。「以前アイアンで『N.S.PRO 950GH neo』シャフトを使っていて、その名残でウェッジでもこのシャフトを使っていますね。こちらの方が『N.S.PRO モーダス3プロト』よりしなる感じがしますね」。
圧倒的な飛距離を誇る櫻井。23年に4勝を挙げたが、24年は未勝利に終わった。25年はこれらの愛用ギアを駆使して、どれだけ勝利を築き上げられるのかを注目したい。
【櫻井心那のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZX5 Mk II LS(8.5度/Tour AD DI ハイモジュラス 6S)
3・5W:スリクソン ZX5 Mk II(15・18度/Tour AD DI 6S)
4U:スリクソン ZXi(22度/Tour AD DI 75S)
5I~PW:スリクソン ZXi7(N.S.PRO モーダス3プロト S)
46・52度:クリーブランド RTX6 ZIPCOREツアーラック(N.S.PRO 950GH neo)
58度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO 950GH neo)
PT:スパイダーツアーX X7
BALL:スリクソン Z-STAR◆
(セッティングは2024年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で撮影)
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