七面鳥の屠殺動画に批判、人種差別コメントも寄せられアフリカ人YouTuberが反論
「デュラ村(広報部)」(登録者数11万人)の「Kongbo」がYouTubeに投稿した、七面鳥「ゴイゴイ」の屠殺動画が波紋を呼んでいます。
SNS収益で養鶏場を経営するアフリカ人YouTuber
Kongboはカメルーン国籍を持つアフリカ人YouTuber。自身が暮らすデュラ村の様子を投稿しており、カタコトの日本語を使い、七面鳥に「麻生太郎」と名付けたり、本田望結のポーズを真似した写真をXに投稿したり、中日ドラゴンズの立浪監督をイジるなど、日本のネタを扱ってSNSでバズりました。
また、KongboはSNSでの収益を活用して養鶏場を経営し、「デュラ農園」を開園するなど、着実に事業を拡大させています。2023年9月には、クラウドファンディングを成功させて3匹の七面鳥を購入。それぞれ「津田」「ゴイゴイ」「スー」と名付け、食用として飼育することを伝えながら、七面鳥がすくすくと育つ様子を投稿していました。
昨年12月14日、KongboはXを更新し「1年間養鶏場を賑やかにしてくれたゴイゴイは2024年12月25日の祝祭で焼かれることが決定しました」と発表。「選ばれたゴイゴイは村の祝祭を祝う主人公になりますとして、クリスマスにゴイゴイを食べることを報告しました。
Kongboは「決断は迷いました」と自身の中での葛藤を明かしつつ、
しかし私たちはアフリカ現実を届ける必要があります
多くの人へ認知を届けて養鶏規模を拡大するタイミングだと判断しましたよ
と報告。ゴイゴイに「今まで本当にありがとう」と感謝の言葉を述べると、12月29日にゴイゴイの「最後の瞬間」として屠殺動画をYouTubeに公開しました。
【報告】
ゴイゴイは12月25日に焼かれることが決定しました
それは毎年の伝統運命_
選ばれたゴイゴイは村の祝祭を祝う主人公になりますよ今まで本当にありがとう. https://t.co/BH1fmrHuUN
— Kongbo (@letejada) December 14, 2024
食用として飼育していた七面鳥を屠殺 ベジタリアンからの批判に反論
1月1日、Kongboは「前回動画の非公開変更について」と題した動画を公開。29日の動画公開後に、日本人から「動物の虐待性」を訴える多くの批判メッセージが寄せられたことを明かしました。
Kongboは「私達は文化的理解を考える必要があると学ぶことができました」「痛みを感じた皆さん、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、該当動画を非公開にしたことを報告しました。
その一方で、批判の中に「人種を否定するコメント」があったとし、「そのようなコメントは受け入れることができません」と反論しました。
また2日の動画では、視聴者から届いた批判メッセージを公開。「動物の虐待です 虐殺はいつも黒人だよね」「動物は食べ物じゃない!自分がされたらどうなの?」という批判意見に対して、「ベジタリアンさんの理解を得ることができなかった」「ベジタリアンの皆さんに申し訳ありません」と謝罪しました。
しかし動画の後半で、Kongboの態度は一変。農園を駆け回りながら、
狂った菜食主義者と差別主義者へ 私は謝罪すると思いましたか?
菜食主義者は狂っている 不謝罪
と断言。「全員がベジタリアンになる必要がありますか?」「それはあなたの信念です」「私は肉を食べると決心している」と訴え、過激な批判や人種差別的なコメントに強く憤りました。
29日に投稿したゴイゴイを食べる動画は「過激」としてYouTubeから規制を受けたそうですが、Kongboは該当部分にモザイクをかけ、2日に「大切に育てた1匹の七面鳥:最後の瞬間」として再投稿しています。
この動画には「悪い事してないから謝らなくていいのにって思ったら予想外の展開で草」「いつも通りで安心した」というコメントのほか、「Kongbo氏、貴方は悪くない。命をいただくということを知らない人達が悪いんだ」「人種差別発言をした日本人がいたことをむしろ日本人として謝りたいです」と、デュラ村の文化に理解を示すコメントが寄せられることに。
また、Xでは「『いただきます』の重みを再確認させられた」「小学校とかの食育で見せた方がいい動画」と肯定的な意見が集まっています。
批判に対して謝罪したいです
私は七面鳥ゴイゴイを祝祭で食べる投稿をしました
その後多くの日本人から批判DMを受け取っています それは動物の虐待性を批判するものです私には文化的理解を考える必要があると学ぶことができました
痛みを感じた皆さん、本当に申し訳ありませんでした pic.twitter.com/0qwEm7diiX— Kongbo (@letejada) December 31, 2024
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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