犬恐怖症の男性、意を決してプールで溺れそうな犬の救出を試みる(タイ)
犬に噛まれたり追いかけられた経験から、犬自体に恐怖を感じる人もいる。しかしマレーシアのある男性は、犬に対する恐怖を抱えながらもプールに落ちた犬を救出しようとした。マレーシアのニュースメディア『WORLD OF BUZZ』が報じた。
マレーシアのセランゴール州に住む男性で、TikTokユーザー「saufi」(以下、サウフィさん)が今月中旬に動画を投稿したところ、多くの人々の関心を引いた。そこにはサウフィさん宅の庭のプールが映されており、白い犬が必死にもがいていた。
サウフィさんはプールに何かが落ちる音を聞き、急いで確認しに行くと、犬が溺れそうになっていた。しかし、サウフィさんは敬虔なイスラム教徒であり、犬が“不浄な存在”とされているため、彼は犬に触れることを避けた。
また、サウフィさんはかつて犬に噛まれた経験があり、犬に対する強い恐怖心を抱えていた。数秒間悩んだ末に、サウフィさんは溺れそうな犬をそのまま放っておくことができなかった。彼は心の中で「我慢しろよ。すぐ助けるから」と決意を固めつつ、木の板を運び、犬が乗れるよう慎重に配置して救出を試みた。
これがサウフィさんにとって精一杯の行動だった。しかし幸いにもその後、犬の飼い主がやって来て犬を抱き上げ、プールの中から救い出した。サウフィさんは安堵した様子で、「次は泳ぎ方を覚えてから来るんだぞ」と犬に声をかけた。
犬恐怖症のうえに宗教上“不浄”とされる犬を、意を決して救おうとしたサウフィさんの行動には、ユーザーから称賛の声が多数寄せられた。
「尊敬するよ!」
「相棒よ! あなたに神の御加護がありますように。」
「かわいそうな犬をすぐに助けようとしてくれたあなたに感謝です。」
「この犬はあなたに『助けてくれて本当にありがとう』と心から感謝していることでしょう。」
ちなみにサウフィさんは、敷地内に設置された監視カメラの別の動画も投稿している。その動画には、路上でオートバイに乗っていた飼い主と一緒にいた犬が、猫を見つけてサウフィさん宅の敷地に駆け込む姿が映されていた。猫を追いかけているうちに、犬はプールに飛び込んでしまった。無事に救出された犬はその後、飼い主にたっぷり叱られたと報じられている。
なお、ブラジルでは昨年12月、ゴールデンレトリバーが話題を呼んだ。プールに飛び込んだ飼い主を溺れていると勘違いし、助けに向かった様子がSNSに投稿された。
画像は『saufi TikTok「dog swimming」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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