登録者が50万人減少した大炎上は“企業案件”だった ヒカル、事務所に 「耐えてくれ」と言われ「全部責任をかぶった」と明かす
「ヒカル」(登録者数491万人)が2017年に起こした大炎上について、実は企業案件だったと打ち明け、事務所側の求めで自身が全て責任をかぶっていたと語りました。
登録者が50万人減った7年前の大炎上
今月16日に公開した動画で、ヒカルは「ばんばんざい」(同283万人)の「ぎし」とのコラボ動画を公開。「相馬トランジスタ」(同80万人)を交えた3人でのトーク中に、2017年の“VALU騒動”について語る場面がありました。
VALUとは、2017年に開始されたフィンテックサービスで、暗号資産のビットコインを使った擬似株式「VA」を発行・売買し、会社ではなく“個人の価値”を取り引きできるというものでした。
ヒカルは2018年8月に、当時NextStageとして活動していた「ラファエル」(同172万人)や「禁断ボーイズ」(同162万人)の「いっくん」らとともにVALUに参入。ヒカルらのVAは急騰しました。ところがその後ヒカルらは突然全てのVAを売却し、価格は暴落しました。
この一件でヒカルが数千万円の利益を得たとされる一方で、多数の株主は大損することに。売却前に購入を煽るような発言をしていたこともあってヒカルへの批判が殺到し、大炎上状態となりました。ヒカルは謝罪するとともに、最高値での“自社株買い”をすると表明しましたが、炎上は収まらず“解除祭り”に発展。ヒカルのチャンネルから登録者が50万人も減るという、YouTube史上屈指の大炎上となりました。
「事務所に振られてやった」「全部自分で責任をかぶった」と明かす
今回の動画で、ぎしからVALU騒動について聞かれたヒカルは、「案件やったから」「事務所に振られてやってたから」と、実は当時所属していた事務所「VAZ」が受注した“企業案件”だったと明かしました。
炎上当時、VAZがこの件で矢面に立つことはありませんでしたが、実は
会社がこの責任を負ったら、他のクリエイターもおるから、潰れちゃうから、ごめんやけど今回は自分で耐えてくれ
と言われていたのだとか。ヒカルは
VAZが潰れちゃうから。だからVAZのクリエイターのこと考えて全部自分で責任をかぶった
と説明しました。
当時、飛ぶ鳥を落とすだと言われていたVAZには、ヒカルやラファエルのほか、「スカイピース」(同447万人)、「ジュキヤ」(同252万人)、「まあたそ」(同202万人)、「かす」(同143万人)、「ねお」(同89万人)などが若手の人気クリエイターが所属していました。
VAZは上場を目指しており、炎上により上場できなくなることを恐れたという事情もあったようです。
VAZは創業者が去り、身売り
炎上後、ヒカルは約1年かけて元の登録者を回復。2018年にはVAZを退所しましたが、のちの動画で退所のきっかけがVALU騒動だったことを明らかにしています。2020年には、FRIDAYの取材に対し「当時は自分に力もなくて反撃できず、ボクらは半分脅されるような感じ」と答えていました。
一方、VAZのほうは2019年から2020年にかけ、スカイピースなど看板クリエイターの退所が続出。さらに2020年には、ねおとの間で報酬や契約をめぐるトラブルも起こり、メディアでも大きく取り上げられました。
同年、VAZは創業者で代表取締役だった森泰輝氏の退任と経営体制の刷新を発表。2021年には共同ピーアール株式会社の子会社となっています。
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記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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