【マクドナルド中学生殺傷事件】 元消防レスキューYouTuber、ナイフで刺されたときの対処法を解説
12月17日、元消防のレスキューYouTuber「消防隊レスキューハウス」(登録者数43万)が北九州の中学生殺害事件を取り上げ、万が一刺されたときの対処法を解説しました。
北九州マクドナルド殺害事件を取り上げる
12月14日、北九州市のマクドナルドで、中学3年の男女が男に刃物で刺されるという事件がありました。女子生徒は腹を刺されて死亡、男子生徒は腰を刺されて重症を負い、犯人は現場から逃走しました。19日、福岡県警は犯人を逮捕し、犯人は容疑を認めたと報道されています。
17日の動画で消防隊レスキューハウスはこの事件について取り上げました。消防隊レスキューハウスは、消防の元レスキュー隊員で防災対応アドバイザーの「タイチョー」が、防災に関する知識を中心に情報を発信するチャンネルです。
事件について、被害者の中学生や遺族の心情を思って心を痛めるタイチョー。女子生徒の死因は失血死とされていますが、タイチョーによると、失血死は想像以上の大量の血が出ないと起こり得ないとのことで、タイチョーは凄惨な現場であっただろうと推測しました。
世間では、事件現場の防犯カメラの映像が公開されていないことで様々な憶測が飛び交っていましたが、タイチョーは映像が公開されない理由を消防の点から考察しました。タイチョーいわく、刺激が強く残酷な映像を公開することで、視聴者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす可能性があるのが理由の1つとのこと。もう1つの理由としてタイチョーは、映像を公開し、犯人の身元が明かされることで、犯人が自首しにくい状況となることを挙げました。
またタイチョーは、防犯カメラ映像や犯人の情報が公開されいない一方で、女子生徒の名前が報道されたことに違和感があるとコメント。
犯人をコントロールすることはできひんわけやろ? 自分の子どもが、パートナーが、自分の大切な人が真横で刺されたときどうしますかって話やん。これ習う場所ないねん全く。
と、刺されたときの対処法を報道するべきだと述べました。
刺されたときの対処法を解説
自身の大切な人が刺された場合の対処法について解説するタイチョー。まず、犯人が近くにいる場合は、逃げたり隠れたりして自分自身の安全を確保することが最優先だと語ります。安全が確保でき次第、すぐに警察や救急に連絡をしてほしいとのこと。
その後、タオルや衣服などを用いて圧迫止血に取り掛かるべきだと説明しました。タイチョーは、刃物がまだ刺さっていた場合、「刺さってるやつは絶対に抜かないでください」と強く訴えます。刺さっている刃物によって太い血管が止血されている可能性があるため、抜くと大量出血する場合があるそうです。その後、タイチョーは撮影場所を外に移して、刺さっている刃物をタオルとテープで固定し、止血する方法を実演しました。
解説を終えたタイチョーは
自分は救急とは違うから知らんかったといって、みなさんの大切な人の命奪われていいのって話やん。メディアは本来こういうところを発信していくべき
と、訴えかけました。
コメント欄では「腹部を刺されたと聞き、近くに居たらどう対処すればいいのだろうと思っていたので、今回の動画は大変ありがたかったです」「消防や赤十字の救命法の講義では教わらなかった事なので学べて良かったです」といった、タイチョーの詳しい解説を評価する声が多く寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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