全て1人のワンオペ町中華 忙しすぎる62歳店主に密着:有吉木曜バラエティ
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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国内外の驚くような情報を、タイトル通りバラエティー豊かにお届けする情報番組「有吉木曜バラエティ」。「テレ東プラス」では、11月14日に放送された番組の中から「仕込みから調理まで 全部1人で営むワンオペ店に密着」の内容を振り返る。
営業日は週末のみの「ワンオペ中華」
番組では、東高円寺駅近くにあるカウンターだけの中華料理店「満州王」(東京都杉並区)に11台のカメラを設置して、4日間密着。人情にあふれ、忙しすぎる町中華の日々を追った。

【動画】仕込みから調理まで 全部1人で営むワンオペ店に密着
メインの取材日は10月6日。午後4時過ぎ、店主のワンさん(62)が開店準備のため店にやってきた。営業日は金曜、土曜、日曜の3日間のみ。営業時間は午後5時30分ごろから「お客さんが帰るまで」という。
カウンターの中は調理器具や皿などが所狭しと並び、店主が動くスペースは極端に限られている。下ごしらえをしつつ、午後4時25分にこの日は開店。すぐに入ってきたお客が焼き餃子を注文するとワンさんはあんを皮に包み、大きな鉄の中華鍋を使って手際よく焼き始める。

お客が席を立つときには、帽子を外して「またよろしくお願いします」と何度もおじき。その姿勢にスタジオの進行役・粗品(霜降り明星)は「気持ちのいい店」とつぶやいた。
午後5時25分には、別のお客から水餃子の注文が入る。1日20人前出る餃子はすべて手作りだ。6時にはカウンター席がほとんど埋まった。「なんか髪型変わった? あ、結んでたのか」。ワンさんは常連客のちょっとした変化も見逃さない。
「嫌だよ! なんで大阪行くの?」
「トマトと玉子炒め」「エビ玉」「モツのピリ辛炒め」……。注文は次々と入ってくる。メニューは約150種類あり、ワンさんはそれをすべて一人でこなす。まな板の上で包丁を振るい、鍋で材料を炒めて皿に盛り、合間には皿洗い。その手際は見事の一言だ。メニューによっては1品約1分で提供する。

それにしても、営業日がなぜ週末の3日間だけなのか。それは、休みは基本、仕入れの日だからという。火曜日はお酒、水曜日は調味料系など日によって仕入れの品を変え、20年以上この生活を送っているそうだ。
午後9時30分には、また別の常連客がやってきた。「ワンさん、私転勤するの」「どこ行くの?」「大阪」──。ワンさんからは思わず「嫌だよ! なんで大阪行くの?」「やめてよ〜」と声が出る。
その後も客足は絶えず、閉店したのは午前3時13分。お辞儀をして最後のお客を送り出すと、ワンさんは口笛を拭きながら片付けを始めた。

この日、料理した数は合計105品。これだけ多くの品を提供する秘訣は、店内の配置を完全に把握しているからだという。
なぜ日本でたった1人、中華料理店を始めたのか。番組スタッフが尋ねると、ワンさんは「語学留学のためだった」と答える。
最初は、日本で店を開こうとは思っていなかった。しかし留学で来日して30年以上、日本人に合う中華を研究。「お客さんがついてくれてありがたい。皆さんがご飯を召し上がって満足の顔が見られたら、私は一番ありがたい」。ワンさんはそう答える。

そして、朝の5時2分にようやく帰宅。ワンさんは次の週末も店を開け、鍋を振り続ける。
記事提供元:テレ東プラス
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