険しいサムライロード「中山道」を40㎞歩いてタヌキの絶景スポットへ!ハプニング続出?!:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。今回のテーマは、「思い立ったらすぐ行動!YOUの一挙一動に驚くど~!SP」。我が道を行くYOUが続々登場する95分で、果たしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】「中山道」を40㎞歩いてタヌキの絶景スポットへ!ハプニング続出?!&米国にない“牛すじ煮込み”食べたい
成田空港で声をかけたのは、アメリカから来たパトリックさん(29・右)とケリーさん(29・左)。初めての海外旅行で来日した目的は、「中山道」を歩くこと。3年前にYouTubeで紹介動画を見つけ、景観の美しさに惹かれたそうだ。
中山道とは、江戸時代に整備された、日本橋(東京)と京都を結ぶ五街道の一つ。最長かつ険しい山道が多いため、道中には69もの宿場町が存在した「サムライロード」だ。
ケリーさんは徒歩移動に乗り気じゃないようだが(笑)、エンジニアという仕事がら座り仕事が多いため、パトリックさんは徒歩に徹したかったそう。
「君たちもついてこいよ!」と誘われたので、お言葉に甘えて密着決定!
9日後、岐阜県中津川市の駅で2人と合流すると、これから中津川を出て「狸ヶ淵(たぬきがふち)に向かう」という。YouTubeでエメラルドグリーンの水面の美しさに感動したのと、スタジオジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場するタヌキが大好きだからだそう。
野生のタヌキも見たいと願いつつ、約40㎞の峠越えへ出発! スマホのGoogle Mapと足だけを頼りに、2泊3日でゴールを目指す。
ちなみにこの日の宿は、宿場町・馬籠宿(まごめじゅく)を通過し、約20㎞先の宿場町・妻籠宿(つまごじゅく)のそばにある。早速ニューヨーカーらしく、ハイペースで山道に突入!
すると、2人にとって人生初という長い石畳が出現。「落合の石畳」と呼ばれる道で、坂道が多い馬籠宿で旅人を大雨から守るためにつくられたそう。石畳が終わる頃、75%の体力が残るパトリックさんに比べ、ケリーさんはもはや50%で、きつい…とこぼす。
そこに1軒のお店を発見。店主の息子が塩職人で、京都府丹後半島の平釜で作るという天然塩「琴引の塩」が店頭に並ぶ。試食させてもらうと、「汗をかきまくった今の体に最適!」と、回復に一役買ってくれたようだ。さらに店主から、妻籠宿への道のりはさらに“昔”を感じられるはずだと教えてもらい、2人の期待が高まる。だが時はすでに午後3時…。
暗くなる前にと急ぎ足で進み、途中の馬籠宿(日本のほぼ中心に位置する宿場町)に到着できた。ここは文豪・島崎藤村の出身地であり、かなりの賑わいをみせる。まるで江戸時代にタイムスリップしたような景観に、感激もひとしおだ。
早速、町を散策すると、お団子型の「五平餅」を発見して試食。くるみ・ゴマ・ピーナッツをつぶして醤油にとかした甘辛のタレが絶品で、「BBQソースみたい」と秒で平らげると、店主がもう1本サービスしてくれた。
店主に土地のグルメを聞くと、「栗きんとん」が有名だと教えてもらう。実は岐阜県中津川は、栗きんとんの発祥の地。1864年(江戸時代)創業、老舗の和菓子屋「川上屋」に向かい、早速試食すると、「わお~」とびっくり! アメリカには焼き栗はあるが、甘い栗菓子は人生初。
「日没までに馬籠峠を越えなければ!」と、午後4時30分に再び山道へ。途中で杖を入手し、登り続けること30分、ついに長野県との県境に到達…のはずが、途中で辺りは真っ暗になってしまった。熊のような猛獣などが寄ってこないよう、杖で音を出しながら山道を脱出し、無事に宿へ。
風情のある佇まいで、囲炉裏もある本日の宿「諸人御宿 丸屋」は、寛政元年(1789年)に創業した老舗の民宿だ。20㎞を完歩して空っぽになった体力を回復させるべく、部屋でゆっくり夕食を楽しむ。
そもそも2人の出会いは、パトリックさんが転校した中学校。パトリックさんのバスケの練習にケリーさんが付き合ったのがきっかけで、15年来の親友に。他にも5人の親友がいるが、家庭の事情から今回の旅を断わられてしまったそう。
2日目は、ついに妻籠宿に到着。中山道42番目の宿場で、日本で初めて歴史的景観の保全に努めた町だ。曇り予報なのに天気が良く、「今日は縁起がいい」と上機嫌で歩いていると、民家の軒先に吊るされた干し柿が気になったよう。家主に聞くと「干して3日目の柿」と教えてくれ、ご厚意でごちそうまでしてくれた。
パトリックさんはヒゲに熟成した実をくっつけながらも、初めての柿の味と食感に舌鼓を打つ。
干し柿を堪能した後、側溝で手を洗おうとしたケリーさんだが、なんと、Tシャツの首元に引っ掛けていたサングラスが溝に落ちてしまった。流されてしまい慌てるが、家主のおかげで発見し、無事救出! やっぱり今日は縁起がいい?
日本好きになったきっかけは、父親が集めていた日本映画だと教えてくれたパトリックさん。7歳の頃、スタジオジブリの映画に夢中になり、VHSビデオを何度も観た。その一つが「平成狸合戦ぽんぽこ」で、ここでタヌキにハマったとか。
そんなパトリックさんが夢にまで見た狸ヶ淵まで、残り10㎞!
しかしここで2日間の疲労がたまり、さすがのパトリックさんも歩けなくなってしまった。天気も怪しいし、熱いお湯に浸かりたいよということで、玄関でタヌキの信楽焼が出迎えてくれる宿「いち川」へ。パトリックさんは帽子も脱げず、しばし放心状態で入湯。
一方のケリーさんは、疲れ果てて寝てしまったようだ。
天気はさらに悪化し、深夜1時になると雨が降り始めた。ラストスパートに向けて止んでほしいと願ったが、翌日は小雨の中、出発することに。
だが山道を進むにつれ、どうにか晴れ間が見え始め、雨の後しか出現しない「雨現(うげん)の滝」まで拝むことができた。これはやっぱり縁起がいい!
そしてついに、絶景の狸ヶ淵にゴール! 長野県木曽郡の阿寺渓谷の途中にある、抜群の透明度を誇る清流スポットだ。化けたタヌキが化身の出来映えを鏡の代わりに映し見た、という逸話が名前の由来だそう。
渓谷の途中に現れるエメラルドグリーン(阿寺ブルー)は、まさに自然が生み出した神秘だ。あまりの美しさを目の当たりにしたパトリックさんは…
川岸から入水して泳ぐことに! 水は冷たいが、これは気持ち良さそう。思う存分遊泳を楽しみ、「やったーー!!」と歓喜の雄叫びをあげるパトリックさんを見届けたところで、密着終了!
「中山道全体の約10%の40㎞を歩いたから、あと9回日本に来たら中山道を全部歩ける!」と、歩く気満々のパトリックさんとケリーさん、またの挑戦待ってまーす!
【動画】「中山道」を40㎞歩いてタヌキの絶景スポットへ!ハプニング続出?!&米国にない“牛すじ煮込み”食べたい
成田空港で声をかけたのは、アメリカから来たパトリックさん(29・右)とケリーさん(29・左)。初めての海外旅行で来日した目的は、「中山道」を歩くこと。3年前にYouTubeで紹介動画を見つけ、景観の美しさに惹かれたそうだ。
中山道とは、江戸時代に整備された、日本橋(東京)と京都を結ぶ五街道の一つ。最長かつ険しい山道が多いため、道中には69もの宿場町が存在した「サムライロード」だ。
ケリーさんは徒歩移動に乗り気じゃないようだが(笑)、エンジニアという仕事がら座り仕事が多いため、パトリックさんは徒歩に徹したかったそう。
「君たちもついてこいよ!」と誘われたので、お言葉に甘えて密着決定!
9日後、岐阜県中津川市の駅で2人と合流すると、これから中津川を出て「狸ヶ淵(たぬきがふち)に向かう」という。YouTubeでエメラルドグリーンの水面の美しさに感動したのと、スタジオジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場するタヌキが大好きだからだそう。
野生のタヌキも見たいと願いつつ、約40㎞の峠越えへ出発! スマホのGoogle Mapと足だけを頼りに、2泊3日でゴールを目指す。
ちなみにこの日の宿は、宿場町・馬籠宿(まごめじゅく)を通過し、約20㎞先の宿場町・妻籠宿(つまごじゅく)のそばにある。早速ニューヨーカーらしく、ハイペースで山道に突入!
すると、2人にとって人生初という長い石畳が出現。「落合の石畳」と呼ばれる道で、坂道が多い馬籠宿で旅人を大雨から守るためにつくられたそう。石畳が終わる頃、75%の体力が残るパトリックさんに比べ、ケリーさんはもはや50%で、きつい…とこぼす。
そこに1軒のお店を発見。店主の息子が塩職人で、京都府丹後半島の平釜で作るという天然塩「琴引の塩」が店頭に並ぶ。試食させてもらうと、「汗をかきまくった今の体に最適!」と、回復に一役買ってくれたようだ。さらに店主から、妻籠宿への道のりはさらに“昔”を感じられるはずだと教えてもらい、2人の期待が高まる。だが時はすでに午後3時…。
暗くなる前にと急ぎ足で進み、途中の馬籠宿(日本のほぼ中心に位置する宿場町)に到着できた。ここは文豪・島崎藤村の出身地であり、かなりの賑わいをみせる。まるで江戸時代にタイムスリップしたような景観に、感激もひとしおだ。
早速、町を散策すると、お団子型の「五平餅」を発見して試食。くるみ・ゴマ・ピーナッツをつぶして醤油にとかした甘辛のタレが絶品で、「BBQソースみたい」と秒で平らげると、店主がもう1本サービスしてくれた。
店主に土地のグルメを聞くと、「栗きんとん」が有名だと教えてもらう。実は岐阜県中津川は、栗きんとんの発祥の地。1864年(江戸時代)創業、老舗の和菓子屋「川上屋」に向かい、早速試食すると、「わお~」とびっくり! アメリカには焼き栗はあるが、甘い栗菓子は人生初。
「日没までに馬籠峠を越えなければ!」と、午後4時30分に再び山道へ。途中で杖を入手し、登り続けること30分、ついに長野県との県境に到達…のはずが、途中で辺りは真っ暗になってしまった。熊のような猛獣などが寄ってこないよう、杖で音を出しながら山道を脱出し、無事に宿へ。
風情のある佇まいで、囲炉裏もある本日の宿「諸人御宿 丸屋」は、寛政元年(1789年)に創業した老舗の民宿だ。20㎞を完歩して空っぽになった体力を回復させるべく、部屋でゆっくり夕食を楽しむ。
そもそも2人の出会いは、パトリックさんが転校した中学校。パトリックさんのバスケの練習にケリーさんが付き合ったのがきっかけで、15年来の親友に。他にも5人の親友がいるが、家庭の事情から今回の旅を断わられてしまったそう。
2日目は、ついに妻籠宿に到着。中山道42番目の宿場で、日本で初めて歴史的景観の保全に努めた町だ。曇り予報なのに天気が良く、「今日は縁起がいい」と上機嫌で歩いていると、民家の軒先に吊るされた干し柿が気になったよう。家主に聞くと「干して3日目の柿」と教えてくれ、ご厚意でごちそうまでしてくれた。
パトリックさんはヒゲに熟成した実をくっつけながらも、初めての柿の味と食感に舌鼓を打つ。
干し柿を堪能した後、側溝で手を洗おうとしたケリーさんだが、なんと、Tシャツの首元に引っ掛けていたサングラスが溝に落ちてしまった。流されてしまい慌てるが、家主のおかげで発見し、無事救出! やっぱり今日は縁起がいい?
日本好きになったきっかけは、父親が集めていた日本映画だと教えてくれたパトリックさん。7歳の頃、スタジオジブリの映画に夢中になり、VHSビデオを何度も観た。その一つが「平成狸合戦ぽんぽこ」で、ここでタヌキにハマったとか。
そんなパトリックさんが夢にまで見た狸ヶ淵まで、残り10㎞!
しかしここで2日間の疲労がたまり、さすがのパトリックさんも歩けなくなってしまった。天気も怪しいし、熱いお湯に浸かりたいよということで、玄関でタヌキの信楽焼が出迎えてくれる宿「いち川」へ。パトリックさんは帽子も脱げず、しばし放心状態で入湯。
一方のケリーさんは、疲れ果てて寝てしまったようだ。
天気はさらに悪化し、深夜1時になると雨が降り始めた。ラストスパートに向けて止んでほしいと願ったが、翌日は小雨の中、出発することに。
だが山道を進むにつれ、どうにか晴れ間が見え始め、雨の後しか出現しない「雨現(うげん)の滝」まで拝むことができた。これはやっぱり縁起がいい!
そしてついに、絶景の狸ヶ淵にゴール! 長野県木曽郡の阿寺渓谷の途中にある、抜群の透明度を誇る清流スポットだ。化けたタヌキが化身の出来映えを鏡の代わりに映し見た、という逸話が名前の由来だそう。
渓谷の途中に現れるエメラルドグリーン(阿寺ブルー)は、まさに自然が生み出した神秘だ。あまりの美しさを目の当たりにしたパトリックさんは…
川岸から入水して泳ぐことに! 水は冷たいが、これは気持ち良さそう。思う存分遊泳を楽しみ、「やったーー!!」と歓喜の雄叫びをあげるパトリックさんを見届けたところで、密着終了!
「中山道全体の約10%の40㎞を歩いたから、あと9回日本に来たら中山道を全部歩ける!」と、歩く気満々のパトリックさんとケリーさん、またの挑戦待ってまーす!
記事提供元:テレ東プラス
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