中島啓太は地元の友人、家族、ファンへの“恩返しV”へ 自身国内ツアー初の完全優勝達成なるか
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇30日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>
昨季の賞金王・中島啓太が、初日からトップをキープ。2位とは1打差のトータル11アンダー・単独首位で最終日を迎える。昨年大会も首位タイで迎えるも、一打足らずの2位タイで終えており、リベンジがかかる一日となる。
首位タイで迎えた3日目は、3バーディ・1ボギーの「68」でプレー。「きのうよりスコアは出ませんでしたけど、しっかりグリーンに乗せることができて、乗らないところもアプローチでタップインパーというのが何回かあった。ボギーを打ったホールはセカンドショットで風の読みのミスだったので、本当に気にすることなく、ストレスフリーでできたと思います」と、納得の一日となった。
今年からDPワールド(欧州)ツアーを主戦場としており、今年日本で戦うのは3回目。前回は地元(埼玉県)で行われた「日本オープン」だった。2日目を終えた時点で首位タイに立つも、決勝ラウンドの2日間でスコアを崩してしまい結果は6位タイで終えることとなった。
今大会開催前には、「(日本オープンの)最終日に優勝を狙える位置で、地元の友人やお世話になっている方がたくさん会場に来てくださっていたなか、ノーバーディで終わってしまった。僕だけではなく、皆も悔しい思いをしたと思う。今週も(埼玉から)近いですし、みんなが来てくれると言ってくれたので、バーディを見せられる機会にしたい」。友人たちへのリベンジを誓っていた。そして、しっかりそのチャンスをつくって迎える最終日となった。
「あした、たくさん来てくれると思います。地元の友達とお世話になっている方、ファンの方のためにバーディを取っていければ」とバーディを量産し、今季国内ツアー初優勝で恩返しをしていきたい。
今年の3月に行われた欧州ツアー「ヒーローインディアンオープン」では“完全優勝”を果たしている。しかし、昨年のルーキーシーズンに国内ツアーで年間4勝を挙げているが、同ツアーでの“完全V”は果たしたことがない。「自分のやるべきことだけをコツコツ積み重ねていければいいと思うので、あまりそこは気にせずにやるべきことだけをやりたいです」とプレーに集中していく。来シーズンを前に初の日本タイトルを獲得する。(文・高木彩音)
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