集中治療室の父親に会うため試験を受けなかった中学生、教師の心ない言葉に傷つく(マレーシア)
子供にとって学校で学ぶことは大切だが、それ以上に重要なこともある。マレーシアのある女子中学生にとって、学校の試験よりも病院の集中治療室にいる父親に会うことのほうが重要だった。しかし、試験を受けなかったことで、教師から心ない言葉をかけられた。マレーシアのニュースメディア『WORLD OF BUZZ』などが伝えた。
マレーシア在住の女性でTikTokアカウント名「bubblyb0o」さんの投稿が、多くの怒りを巻き起こした。彼女は投稿で、クアラルンプールの中学校に通う妹が教師から心ない言葉をかけられたと明かした。
女性の妹は、集中治療室にいる父親を見舞うため学校を欠席し、その結果、当日に予定されていた試験を受けられなかった。妹は欠席する理由を手紙に書いて教師に渡したが、この教師は後日、妹に向かって次のように尋ねた。
「あなたのお父さんは死んだの? もしそうじゃなかったら、なんで試験が受けられなかったの?」
妹が教師の皮肉めいた言葉にショックを受けた姿を見ていられなかった女性は、TikTokに事の次第を投稿した。さらに「教師の言葉に家族が傷ついた」と明かし、このように訴えた。
「同情を求めているわけではありませんが、先生が自分の発言について謝罪してくれることを心から願っています。」
この投稿には、無神経な言葉をかけた教師に対する非難の声が多く寄せられた。しかし、炎上を危惧した女性は投稿を削除し、後日、教師から謝罪があったことに加え、「先生は病院にいる父のお見舞いにも行くと言っていました」と述べた。
また女性は、教師に対する過激なコメントが相次いだことを「とても悲しい気持ちです」と述べ、これ以上の誹謗中傷をやめるよう呼びかけた。
画像は『WORLD OF BUZZ 「“Has he died yet?” ― M’sian Teacher Allegedly Belittles Student for Skipping Exam to Visit Dad in ICU」(Source: Photo by RDNE Stock project | Pexels & TikTok)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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