“年代物”の新パターが「いい動き」 石川遼は有言実行ノーボギーで2位発進
<カシオワールドオープン 初日◇21日◇Kochi黒潮カントリークラブ (高知県)◇7350ヤード・パー72>
ホストプロとして出場している石川遼が、初日から快調なスタートを切った。プロアマの際、「いかにボギーを減らすかが大事」と語っていた通り、7バーディ・ボギーなしのゴルフを展開し、首位と1打差の2位で初日を滑り出した。
10番パー5からスタート。バンカーからの3打目をきっちり寄せてバーディ発進を決めた。12番のパー4ではセカンドをグリーン左サイドに外したものの、下りのラインに乗せる絶妙なアプローチでパーセーブ。その後もピンチを乗り切りながらパーを並べて、18番パー5で2つ目のバーディを奪取した。
上位勢は快調にスコアを伸ばしていったが、石川は慌てなかった。「前半で2バーディだけ。焦る可能性もあったが、落ち着いてプレーできた」。すると、後半1番でバーディを決めると、4番から3連続バーディ。いずれもピンに絡む見事なショットから確実にパットを沈めていった。最終9番でも1つ伸ばし、この日のラウンドを7アンダー「65」で締めくくった。
2週間前に「三井住友VISA太平洋マスターズ」で通算20勝目を挙げた際も、初日に4位スタートを切った。「硬くて速いグリーンがすごく好き」という石川にとって、初日に12フィートの速さだった今大会のグリーンも好相性。御殿場同様、いい流れで戦えている。
さらに、今週からバッグに加えたオデッセイの「ホワイトホット 2ボール」センターシャフトモデルも好調の一因だ。発売は「2000年くらい」とやや年代モノだが、もちろん新品。「いい動きをしてくれて、いいところに打ち出せた」。ともにまっすぐのライン合った8番の約3メートルのパーパット、9番での約3.5メートルのバーディパットをきっちり沈めた。「いいものがあった」と“古い”新兵器は早速機能した。
石川にとって3年連続14回目の出場となる今大会。この日の「65」は2015年の2日目に並ぶ自己ベストスコアだ。ちなみに最高位は2009年、15年、17年大会で記録した2位となっている。
取材が終わると、地元の野市東小学校への電子ピアノ贈呈式に出席。ホストプロとしての責任を果たしつつ、石川は忙しいスケジュールをこなしている。(文・齊藤啓介)
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