松山英樹は苦戦の『75』 「後半は特にすべてが悪い方向に行ってしまった」
<全英オープン 3日目◇20日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>
「なにもなかったですね…」と険しい表情を見せる松山英樹。トータル5オーバー・54位タイで迎えた3日目は、1バーディ・5ボギーの「75」とスコアを落とし、トータル9オーバー・70位タイまで後退した。
この日は予選ラウンドに比べて比較的、風は弱かったが、ちょっとした微風がクラブジャッジ、ショットのコントロールに影響することもあった一日。天候が荒れた予選ラウンドと同様に“難しい”という印象は変わらないコンディションだった。
「風も穏やかだったので、パープレーくらいまで戻せたら、もう一日同じスコアを出せればもう少しおもしろい位置にいけるかなと思ったけど、なかなかスタートから思うようなゴルフができなかった。後半は特にすべてが悪い方向に行ってしまった」
1番の出だしでは、右側にある海から吹くアゲンストの風のなか、アイアンでフェアウェイに置いた。約8メートルにつけて、2パットのパー発進。そこからはチャンスをなかなかものにできずパーが続いたが、7番でこの日最初のバーディがおとずれる。ティショットは右のラフに入ったが、横では名物ホール8番のスタンドでギャラリーが盛り上がっていた。そのなか78ヤードから2.5メートルにつけて1パットでねじ込むと“小さく”コブシを握る。
このバーディで流れを変えたいところだったが、バックナインの10番、11番で連続ボギーを喫すると暗雲が漂いはじめる。10番ではティショットで右手を離し、11番、12番は左ブッシュにイン。14番でまたも右手を離す姿が見られた。ティショットをフェアウェイに打ったのは14ホール中6回で、パーオンしたのは7ホール。この日はパッティングも決めきれず、後半からはショットの崩れもあり、スコアを伸ばすことができない。
あすは再来週の8月1日から行われるパリ五輪前最後の試合となる。「少しは良いプレーをしたい。オリンピックまで最後なので、少しでもバーディが取れるように頑張りたい」と意気込む。節目の10回目の全英最終日に納得のプレーをして、パリへ向かいたい。(文・高木彩音)
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