松山英樹、石川遼から見た16歳・日本トップアマの実力 「あの子がアマチュアでいるのが怖い」
<ダンロップフェニックス 事前情報◇12日◇フェニックスカントリークラブ (宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
「日本アマ」を大会最年少(15歳344日)で制した16歳・松山茉生(福井工大福井高1年、以下・茉生)が今週14日から始まる「ダンロップフェニックス」に出場。そして、予選ラウンドは米国男子ツアー通算10勝を誇る松山英樹、先週、国内男子ツアー通算20勝目を挙げた石川遼との組み合わせとなった。
「本当に驚きとうれしさと、本当に幸せだと思ったのと、いやだなと(笑)」。松山、石川のビッグネームとのグルーピングにうれしさもありつつ、やはり緊張の色を隠せない。最も注目される組ということもあり「考えただけで緊張する」。当日は多くのギャラリーの前でドキドキのラウンドになりそうだ。
松山英樹は火曜日に行われた記者会見で「茉生も飛ぶので、その飛距離に圧倒はされるとは思う。それに対して冷静に自分のスイングもやっていけるかというのも楽しみですし、初日から楽しめるようにしたい。それまでにいい状態になるようにしたい」と16歳を意識している。
松山と茉生は「2年前にレッスン会であって」と交流があり、この日は久しぶりの再会。松山は「成長しているなと感じましたし、やっぱり日本アマに勝つだけの力はあるし、あの子がアマチュアでいるのが怖いです」とその実力に舌を巻いた。
石川遼は「本当に世界で1番ゴルフが上手い“マツヤマ”さん、二人」とのラウンドを楽しみと話す。茉生とは先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で「挨拶を交わしたぐらい」の関係であるが、やはりその実力には目を見張るものがあるようで「高校1年というのを二度見するくらい。ポテンシャルというのは本当にすごいと思う」。「バンテリン東海クラシック」で行われたドライビングコンテストでは、349.6ヤードを記録し優勝。高校生とは思えぬ圧倒的飛距離は石川から見ても強く印象に残っているようだ。
さらに、「僕より18歳も下ですよ…(笑)。こんなに早く、18歳も下の選手とツアーでプレーすると思ってもいなかった(笑)」。33歳となった石川は、その歳の差にも驚きを隠せない様子で、報道陣の笑いを誘った。
“ジュニア”とは思えないそのポテンシャルの高さに、松山、石川をも唸らせる。茉生は、レギュラーツアーには3試合出場しており「バンテリンの時は17位だったので、トップ10を目指していきたい」と宮崎で最高成績を塗り替えることが目標だ。大勢のギャラリーを引き連れるであろう、この注目組は午前9時15分に10番からスタートする。松山、石川に続く“次世代スター”のプレーにも注目が集まる。(文・高木彩音)
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