綾瀬はるか、市川実日子、高良健吾　撮影現場の空気感を語る　森井勇佑監督「ルート29」本編映像

　綾瀬はるか主演、森井勇佑監督作「ルート29」（公開中）から、綾瀬はるか、市川実日子、高良健吾のクランクアップインタビュー映像が公開された。

　映像の中で綾瀬は、「皆さんにそれぞれの宇宙がちゃんとある現場なんだなってすごく思って、すごく居心地がいい」と森井組の独特の現場の空気感を表現。さらに、「本当に一菜ちゃんが魅力的すぎて、どの瞬間も忘れたくない表情がたくさん脳裏に焼き付いています。」と、ともに旅をするハルを演じた大沢を絶賛している。

　「娘のハルを連れてきてほしい」とトンボに依頼する入院患者・理映子を演じた市川は、2日間の参加で、1日目から1カ月空いての、2日目の撮影だった。「お二人（綾瀬と大沢）の関係性とか、皆さんがこんがり焼けてるすごく柔らかい空気とか、私が見ていない1カ月が大変だけど、みんなで乗り越えているんだろうなと思いました」と、少ない撮影日数の参加だったからこそ見える現場の空気感を語っている。

　森で出会う少年の父親を演じた高良は、クランクインしてから「台本の解釈違ったわ！」と気付いたそう。「悔しさもあったけど、自分が思っていない場所につれていってもらったっていう感覚がすごくあります」と明かしている。さらに、森井監督の演出に関しては、「短くて分かりやすかったから、すごく楽しかったです！」と称賛している。

　「ルート29」は、詩人・中尾太一の「ルート29、解放」からインスピレーションを受けた作品。他者と必要以上のコミュニケーションを取ることのできないひとりぼっちの主人公トンボが、風変わりな女の子ハルを連れて旅に出て、奇妙な人たちと出会うことや、少しずつ深まるハルとの絆によって、空っぽだった彼女の心に喜びや悲しみの感情が満ちていくことを描いたロードムービーとなっている。

　監督を務めるのは、デビュー作「こちらあみ子」で、第27回新藤兼人賞の金賞をはじめ、数多くの賞を受賞した森井勇佑。映画の舞台ともなった姫路から鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1カ月に渡り旅をし、脚本を完成させた。主演は、さまざまジャンルで多岐に渡るキャラクターを演じてきた綾瀬はるか。本作ではかつて綾瀬が演じてきたキャラクターや、親しみやすくほがらかな印象とは異なる清掃員の女性・トンボを演じる。ハル役を、「こちらあみ子」でデビューを飾った大沢一菜が務める。

【作品情報】
ルート29
全国公開中
配給：東京テアトル　リトルモア
©︎2024「ルート29」製作委員会