「こねこフィルム」半田周平×梅田誠弘「ナナナは恐ろしい存在…(笑)」
日常で誰もが感じたことのある“モヤモヤ“する瞬間…。「友人が恋人のことで悩んでいる、これって恋愛相談?or マウント?」など、人によって捉え方が違う「これってどっち?」のモヤモヤを再現。視聴者に問いかける“社会風刺オムニバスショートドラマ”を毎週配信している。
【動画】【アナウンサーの葛藤】男子アナ or 女子アナ など多数配信「aimaiMe」
「テレ東プラス」は、「こねこフィルム」の半田周平と梅田誠弘を取材。写真撮影中は、「年齢確認」シリーズでお馴染みのポーズや「こねこフィルム」のTシャツを見せてくれた2人。“こねこファン”なら誰もが気になる、半田と梅田の素顔とは…?
▲左から半田周平、梅田誠弘
「ナナナさんは表情を熟知した上で生かす術を持っていらっしゃる…怖ろしい存在です(笑)」(半田)
――まずは、コラボ企画「aimaiMe」の話を聞いた時の感想からお願いします。
半田「テレ東さんから伝わってくる熱意、“やってやるぞ!”という気合のようなものを感じ、清々しいけど決して折れない“若竹”のような印象を受けました。僕も一緒に、同じくらいの熱意を持って取り組みたいなと、心を動かされる何かがありました。
芝居を始めてずっと舞台をやっていましたが、レギュラーという形で初めてドラマに出たのが、テレ東さんの『エリートヤンキー三郎』(2007年)という作品で、個人的にもテレ東さんには並々ならぬ思いがあります。もちろんそれ以降も、“面白い”と思うコンテンツがたくさんあります」
梅田「僕の周りの俳優さんが結構テレ東さんのドラマに出ていたこともあり、親しみを感じていたので、一緒にできると聞いた時は嬉しかったです。『こねこ』とも合いそうだなと思いましたし、面白い何かができるんじゃないかとワクワクしました」
――「aimaiMe」の現場で印象に残っているエピソードはありますか?
半田「今までは『こねこフィルム』単体の活動だったので、創作する段階で第三者の発言、意見を交わすということはありませんでしたが、今回はタッグを組むということで、双方が議論する、建設的な意見を交わし合う瞬間があります。
今後配信されるYouTuberとテレビ局の作品では、撮影時にスタジオの時間をギリギリまで延ばしていただいて、“こうじゃない、こういうワードは入れたい、こういう流れにしたくない”など議論を交わし、より創作に膨らみがでたのではないかと。僕はこの作品に出演しなかったので、客観的に見ていてそう感じたんですけど、新鮮でした。それぞれがこだわりを持って、いい意味でそれを戦わせて一つの作品を作っていく面白さを感じました」
梅田「僕は、笑いの観点、時間をかけて作るとか、テレ東さんが『こねこ』と同じノリでやってくださることに驚きました。あとはナナナ! ナナナをいじるのがめっちゃ面白くて(笑)」
半田「ナナナの演技が素晴らしいんですよね。言葉も表情もなく、動きだけで感情を表現されている…。“ナナナは今、こういうことを言いたいんだろうな”ということが伝わるので、プロフェッショナルを感じました」
梅田「俳優としても勉強になる…(笑)。表情がないはずなのに、事と次第によってはものすごく恐ろしい表情に見えてくるんですよ」
半田「ナナナさんはとても面白い方だなと感じました。表情を熟知した上で生かす術を持っていらっしゃる…怖ろしい存在です(笑)。それで言うと、『アナウンサーの葛藤』に登場してくださった髙橋大悟アナ、中根舞美アナの演技も素晴らしかったです。“隣でやっていたら負けるかも…”というくらいお上手でした」
▲「生放送事故」では、ナナナと共演
▲コメンテーター役の梅田
――「aimaiMe」は、“欲張りor優しさ”など、「これってどっち?」と問いかけるショートドラマですが、企画の面白さはどこにあると思いますか?
半田「『こねこ』で“vs”シリーズはありますが、“or”という発想がなかなかなかったんですよね。でもよくよく考えてみると、日常で“or”はよくあります。例えば指導なのかパワハラなのか、恋愛なのかセクハラなのか。社会においてグレーとされているところを作品でつついて、見ている方を刺激していけたら面白いのかなと。ご覧になった皆さんが“本当にいいのはどっちなんだろう?”というところに意識が持てるような作品になればいいなと思います」
梅田「実は僕も、いつも悩んでいる“or”がありまして…。友達と遊んでる時、“時間大丈夫? そろそろ帰ろうか?”なのか“もう一軒行っちゃおう!”なのか(笑)。僕は、その場が楽しかったらドンドンいきたいタイプなんですけど、“本当の優しさはどっちなのかな”と、いつもモヤモヤしています。後々“あの人と遊んだらめっちゃ長いんだよな~”と思われても嫌だし(笑)」
半田「それで言うと、“お疲れ様でした~”の後、振り返るか振り返らないか問題は? 僕は大切な人であればあるほど、見えなくなるまで見送るのが礼儀かなって…昭和の考えなんだけど(笑)。振り返ってもらえると嬉しくなるし、振り返らなくてもそれはそれでカッコいいし…」
梅田「僕はいつも“半田さんは振り返るだろうな”と思ってるから、待ってますよ」
半田「ありますよね! あれは嬉しいです(笑)」
「多くの役者さんの魅力に触れることが、自分の原動力に繋がる」(梅田)
――知り合って4年になるそうですが、お互いにどんな印象を持っていますか?
半田「うーん、本当のことを言ってもいいですか?」
梅田「言ってください(笑)」
半田「梅田さんはいまだに不思議な面をお持ちというか、いろいろと思わせてくれる魅力的な方で。あと現場では、全体を俯瞰で見ている人だなと思っています。明るく誰とでも分け隔てなくフランクに接しているけど、細やかに見てバランスを取ってくれる懐の深さを持っているなと」
梅田「僕は最初から変わらず、半田さんは不思議な方だなと思っています。半田さんの中にある頑固な部分と外側にあるやわらかい部分でいつも葛藤されている。そんな部分も魅力です。
『こねこ』を始めた理由の一つに、“みんなで半田さんで遊んでみたい”というのがありまして。半田さんは、外からイジられた時の化学反応でものすごく面白くなる方なので、いつもうらやましいなと思っています」
――もしもお互いが入れ替わるとしたら…?
梅田「映画『鬼が笑う』の半田さんの役を、もしも自分が演じたらどういう風になるのかな?というのはちょっと興味があります」
半田「梅田さんはカメレオンと呼ばれるほど、どんな役でもその人物を生かせる役者さん。“あの役、梅田さんだったの?”と思わせるくらい自分を消せる方なので、憧れますね。
僕も自分を出さずに役として生きることを意識していますが、それが体現できているかというと足りていないなと思うので。梅田さんくらい役になりきって、見ている人を欺くぐらいの演じ方ができたら、いろいろな役に挑戦できて楽しそうだなと。でもその分、苦しいかもしれない…いずれにしろ、憧れは大きいです」
――お2人がプライベートで大切にしている時間は?
半田「お風呂の時間です。良かったこと、嫌だったことを思い出しては、シャワーで洗い流しながら“明日もよろしくお願いします!”という感じで、気持ちを新たにしています」
梅田「大切にしていることはいろいろありますが、散歩やドライブなど、何も決めずにどこかに向かってみる時間を大切にしています。そういう時って思わぬことが起きたりして…。“これが起きたから、次はこっちに行ってみよう”みたいにどんどん形ができていくのが面白いんですよね。でもそれって、よくよく考えると『こねこ』の作品と似ているのかも」
――現在、第2回「こねこフィルムオーディション」が行われていますが、新メンバーを迎えるのは楽しみですか?
半田「総じて言うと嬉しいし、楽しみなんですけど、ライバルにもなるので怖さもあります。『こねこ』の作品をご覧になって、“楽しそうだな、一緒にやりたいな”と思って夢を重ね合わせてくれるのであれば、それはすごく嬉しいことですが、物事の真理として、楽しいことの裏には苦しいこともあるわけで…。そういう部分も含めて、“『こねこ』で自分の全てを出し切りたい!”という覚悟のある人、梅田さんや僕を蹴落としてでも『こねこフィルム』で一番になる“という明確な意思を持った方が入ってくれるといいなと思います」
梅田「まず『こねこ』に入りたいと思ってもらえるのが嬉しいことであり、半田さんも言ったとおり、元からいるメンバーが主ということではないので、お互い刺激し合って楽しい時間を過ごしていきたいですね。多くの役者さんの魅力に触れることが、自分の原動力にも繋がるのかなと思います」
【半田 周平プロフィール】
映画、ドラマ、舞台と幅広く活動。映画「鬼が笑う」(2022年)、「老人ファーム」(2019年)で主演。ドラマ「新宿野戦病院」「科捜研の女」など、多数出演。現在放送中のドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」にも出演している。
【梅田 誠弘プロフィール】
1983年1月8日生まれ。鳥取県出身。映画、ドラマ、舞台と幅広く活動。映画「誰が為に花は咲く」(2024年)、「青春墓場」(2023年)、「鬼が笑う」(2022年)、「水いらずの星」(2022年)、「VIDEOPHOBIA」(2020年)、「下衆の愛」(2016年)、「かぞくへ」(2018年)など多数出演。映画「由宇子の天秤」(2021年)で、「第35回高崎映画祭」最優秀新進俳優賞を受賞している。
(取材・文/蓮池由美子)
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記事提供元:テレ東プラス
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