金谷拓実が単独首位浮上 勝てば米ツアー最終予選会も「あまり気にしていない」
<三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目◇8日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
当時アマチュアだった2019年に大会を制した金谷拓実が5バーディ・1ボギーの「66」で回り、トータル8アンダーで4位から単独首位に浮上した。
1番からスタートすると連続バーディ発進。さらに5番、7番と前半だけで4バーディを奪う好プレーをみせた。折り返し直後の10番もバーディとしたが、ここでスローダウン。以降はパーを並べ、最終18番パー5では3打目を池に入れるピンチもあった。ウォーターショットとなった4打目はグリーンに乗せるだけで、そこから2パットのボギー。だが、3メートルの下りスライスラインを沈めるとガッツポーズを見せ、単独首位の座を守った。
「全体的にはいいプレーができたと思います」。淡々とラウンドを振り返る金谷らしいコメントで、第2ラウンドを総括。例年に比べてグリーンが速いと話す選手も多い中、「好きです」と高速グリーンはお手のもの。大会覇者としてしっかりアジャストしている。
今大会終了時点の賞金ランキング1位には、米ツアー最終予選会「Qスクール」(12月12~15日)の出場資格が付与される。現在ランキング2位(9620万7222円)につけ、今大会で優勝すれば、1位(1億732万7279円)の平田憲聖の結果にかかわらずに逆転する。
海外志向が強い金谷にとって重要な一戦とも考えられるが、「ダメだったら2次から受けるだけなので、あまり気にしていないです。自分らしいプレーを続けたい」とあっさり。12月3~6日の日程で行われる2次予選にはすでにエントリー済みだ。
昨季は賞金ランキング3位に入ったことで、今季はDPワールド(欧州)ツアーへの出場資格を得たものの、その出場優先順位は低く、出場したのは平場では日本開催大会を含む2試合だった。だからこそ“賞金王”は大きな意味を持つ。
今大会を含めた今季残り4試合は、優勝賞金額4000万円のビッグトーナメントが続くことから、賞金ランキングの行方はまだまだ分からない。「いい時も悪い時も、自分らしいプレーを続けることをモットーに」。この言葉を胸に日本一、そして世界を目指していく。(文・齊藤啓介)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。