同郷・上田桃子との練ランで「自分もああいう選手に」 竹田麗央は連勝で“自力女王戴冠”へ
<伊藤園レディス 事前情報◇7日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
先週の「TOTOジャパンクラシック」を6ホールに及ぶプレーオフの末に制した竹田麗央。それにより来年から2年間の米国女子ツアー出場権を得たが、今週は“年間女王”の称号獲得がかかる試合になる。
激闘から4日が経過。「日本人選手も何人か活躍していますし、難しいけどそこでうまくいけばもっと自信になる。ゴルフのレベルアップができる場所」と、すでに米国へ思いをはせる。ここからは、そこで戦う準備も本格化。「もっとショートゲームやパッティング、アプローチの精度をあげていきたい」と、心に誓っている。
1996年から99年まで米ツアーを主戦場に戦った、叔母で元賞金女王の平瀬真由美は、TOTO会場での取材で、「一番取りたかったと思うタイトル。それが実現できたのは幸運。ただ、まだ通用しない。イチからやり直す気持ちで」など姪っ子に“辛口エール”を送った。それを記事で目にした竹田は、「叔母もアメリカでプレーしてますし、いろんな経験をしている。そのなかで言ったコメントなので、そうなのかなと思いました」と、しっかり肝に銘じているようだ。
そして今週、年間女王を決める可能性がある。現在メルセデス・ランキング1位の竹田(3504.30pt)と、2位の山下美夢有(2732.78pt)との差は『771.52pt』。仮に今季の残り2試合を優勝すると、来週の「大王製紙エリエールレディス」は300ptと、続く「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は400ptで最大700ptが積み上げられる。つまり、この試合を終えた時点で“700pt差”以上をつけていれば、竹田の女王戴冠が決まる。
その条件は『竹田の優勝』、『山下が単独4位以下』に加え、『山下が単独2位の場合、竹田が単独7位以上』、『山下が単独3位の場合、竹田が単独20位以上』というもの。自力で決まるのは優勝のみだ。出場した過去2年間は予選落ちに終わっているが、「苦手意識はあまりないけど結果がよくない。今年は予選を通って優勝争いがしたい」と気にするほどではない。
公式練習日の6日には、同郷・熊本の先輩、上田桃子との練習ラウンドで調整した。「ずっと一緒に回りたいと思ったけど、今年1回もなかったのでお願いしました」と、自ら申し出て実現した。先日発表された上田のツアー休止を受け「SNSの発表でびっくりしました。いつ見てもかっこいいと思う。自分もああいう選手になりたい」とも話す。上田もかつて米国を主戦場にしており、「英語が大事と言われました。自分はまだまだなので勉強したい」というアドバイスも生かすつもりだ。
「難しいけどリコーまで優勝目指して頑張りたい」。2週連続で、大きな獲物をつかまえることになるか?(文・間宮輝憲)
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