プロテスト合格組の小俣柚葉が“97期生最速デビュー” プロ初戦?アマ最終戦?には本人も「複雑ですね(笑)」
<伊藤園レディス 事前情報◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
先週の1日まで行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストを14位タイで通過し、晴れてプロ入りを決めた18歳の小俣柚葉(おまた・ゆずは)が、マンデートーナメント(主催者推薦選考会)で得た出場権で“アマチュア最終戦”を迎える。
入会式は終わったものの、正式入会は12月1日付になるため、名前の前にはアマチュアを示す『@』の文字。“プロとしての第一歩”なのか“アマラストマッチ”なのかは、本人も「複雑ですね(笑)。いろんな気持ちがあります」と少し困惑気味だ。
だが、この後に控えるQT、そして来年から本格的に始まる新生活に向けても「プロの方たちと回れる。来年はここ(レギュラーツアー)に行きたいので勉強になるし、自分もいいところで戦えたら」と貴重な一戦になるのは間違いがない。
祝福の言葉やメッセージの嵐を受けて、合格については「少しずつ実感が湧いてます」という。とはいえ、まだ歓喜から5日。「気持ち的にはそんなに変わりはない。プロという自覚は…まだそこまでないですね」というのも無理はない。『小俣プロ』と呼びかけると、「すごくやめてほしいです(笑)。まだです…でもプロですもんね」という笑顔も初々しい。
激闘の疲れも抜け、今後の主戦場とすべき場所でしっかりと戦い抜きたい。とはいえ、来年になると否が応でも“シビアに一打を追い求める”、厳しくも長い生活がはじまる。「順位より、楽しんで回りたい。初心を忘れず、楽しみたいです」と、このモラトリアムを満喫する気持ちも大事にするつもりだ。
ツアーではプロキャディも務める父・裕次朗さんも「喜んでました。『頑張ったね』みたいな感じで言ってくれました」。そして今週は母の正子さんがキャディを務め、ともに戦っていく。一家にとっても、ここが新たな生活への序章になる。
「イメージは悪くないので、上位に行けたらいいなと思います」。先日のプロテストに合格した選手のなかで、最も早く“ツアーデビュー戦”を迎える。小俣柚葉プロとして、記憶に残る試合にしたい。(文・間宮輝憲)
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