白間美瑠が語る初グラビアの記憶「歌もダンスもダメだけど、私の武器は『グラビア』なのかなと思ったんです」
『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回はNMB48を卒業し、現在アーティストとして活躍中の白間美瑠(しろま・みる)さんによる前編。
白間さんは、2010年、『NMB48オープニングメンバーオーディション』に合格し、NMB48第一期生としてデビュー。NMB48、AKB48の各グループで、選抜メンバーやセンターとして大活躍した(AKB48は兼任)。2021年8月、グループの卒業以降はアーティストとして活動している。
グラビア活動としては、2012年『アップ トゥ ボーイ プラス』vol.06で初ソログラビアを披露。以降、様々な媒体の表紙巻頭を飾るように。『週刊プレイボーイ』は2014年6号に初登場。『LOVE RUSH』(2019年)、『Aventure』(2023年)など写真集も発売している。
今回はそんな白間さんにデビューのきっかけから、初のソログラビア、NMB48において初めてセンターとして活躍するまでのエピソードを語ってもらった。
『週刊プレイボーイ』2014年6号(撮影/小塚毅之)
ーー白間さんは2010年にNMB48オープニングメンバーオーディションを受け、7500人強の中から見事に合格。ここがすべてのスタート地点となりますが、どんな経緯で応募を?
白間 もともと目立ちたがりで、小学生の頃から雑誌の読者モデルをやっていたんです。そのうち本格的に芸能のお仕事をしたくなり、事務所を探したところ、何社かから最初にレッスン代などがかかると言われちゃって。お金のかからないところを探したところ、お母さんの友達がNMB48のオーディションを教えてくれたんです。それで応募しました。
ーーということは、アイドル志望ではなかったと。
白間 まったく。むしろアイドルは大嫌いでした。フリフリの衣装を着て、笑顔振りまいて、一体なんやねんって。自分はヒップホップダンスをやっていたから、ダンスも楽勝だわとも思ってたし。ってすみません、トガっていたので(笑)。でも実際にグループに入ったら、歌もダンスも難しくて全然できない。当時、中学1年生で、下から二番目だったんですけど、お姉さんメンバーについていくだけで精一杯でした。
ーー白間さんは翌年2011年1月にNMB48劇場で公演デビューを果たし、3月にはチームNのメンバーとして本格的に活動を始めます。一見、順調に映りましたが、実はかなり苦労したと......。
白間 いや、かなりなんてレベルじゃないです。すべてコテンパンでした。ありがたいことにバラエティ番組に出させていただく機会もありましたけど、全然喋られへん。歌もダンスがダメなばかりか、面白いことも言えない。握手会でも自分のレーンはガラガラ。自分には取り柄がなく悔しさのあまり、毎日のように泣いていました。しまいには目立たないよう、後ろに隠れるようにしていましたよ。
ーーそこまで......。そんな中で、後に至るまでモチベーションを上げることができたのは何がきっかけだったんですか?
白間 大きかったのは2013年のじゃんけん大会です(9月18日・日本武道館)。大島優子さんと対戦して、しかも勝ったんです。あの大島優子さんに、ですよ! じゃんけんとはいえそれがすごい自信になりました。そこで一躍注目してもらえるようになり、ネットなどでも「みるるん(白間さんのこと)、可愛い」ってコメントをいただいたり、お仕事にも呼ばれるようになりました。あともうひとつ大きかったのは、グラビア撮影です。
ーー白間さんは『アップ トゥ ボーイ プラス vol.06』(ワニブックス/2012年1月27日発売)で初のソログラビアを披露。5ページにわたり赤の制服、白のキャミソールに着替え、愛らしい姿を見せていましたね。
『アップ トゥ ボーイ プラス vol.06』(撮影/栗山秀作)(C)ワニブックス
白間 (当時の写真を見ながら)うふふふ。若いですよね。この時、カメラマンさんにたくさん褒めていただいたんです。「目が最高にキレイだ」「衝撃的すぎる」「すごい子が現れた」とかいろいろ(笑)。それがもうめちゃくちゃ嬉しくて! そのうち私は歌もダンスもダメだけど、こうして撮られることには自信を持っていいのかな、私の武器は「グラビア」なのかなと思ったんです。
ーー当時、NMB48でソログラビアを撮影したメンバーって、まだまだ少なかったですよね。白間さんは抜擢された印象を受けました。
白間 そうなんです! お話が来た時は「私に!?」って驚きましたよ。自分は色が黒くて小さい頃から「猿みたい」なんて言われていましたし(笑)。でも選ばれたことが何より自信になりました。
ーーちなみに初のソログラビアってことで撮影の際、緊張は?
白間 まったく。もともと撮影は慣れていたし、しかもこの時はグループでなくソロですから。ヘアメイクさんがちゃんとついてくれて、普段しない髪型にしてもらったり、メイクのやり方を教えてもらったり。それもあって終始、楽しんでいましたね。
ーー緊張ゼロはさすがです。掲載誌は買いました?
白間 おばあちゃんが買ってくれました。でも誌面を見て、感激しましたよ。自分が想像以上に可愛く写っていましたから! そうか、私、可愛いんだってすっかり自信を持っちゃいました。あははは。
ーーその初グラビアや大島さんとのじゃんけん大会などを通し、白間さんは注目を集めていきます。『週刊プレイボーイ』では2014年6号(1月27日発売)にソロとして初登場。真っ白なスタジオで制服や水着、タンクトップなどフレッシュな姿を見せてくれました。
白間 週プレさんの撮影ですし、ずっと楽しみでしたね。当日は雨が降っていたんですけど最後は晴れて、スッキリした気分だったのを覚えています。あとこの撮影、カメラマンさんが私を気に入ってくれていて、編集の方に「自分に撮らせて欲しい」と言ってくださったみたいで。それも嬉しくて撮影中、ずっとニコニコしていました。
ーーこの時は『アップ トゥ ボーイ プラス』の初ソログラビアとは違って、水着のグラビアでした。恥ずかしくなかった?
白間 まったく。すでに『アップ トゥ ボーイ』さんでも"水着"はやっていましたし、あとこの話は昔からしてますけど、私、家ではずっと全裸っコなんです。だから水着には全然、抵抗がなかったです。
ーー全裸......!? えーと、さすがに下は穿きますよね?
白間 穿かないです(きっぱり)。それこそパパの前でも全裸。いつも「ちゃんと服着ろ!」って言われます。
ーーえーと、まぁ、とにかく恥ずかしさはなかったと(笑)。好きなカットは?
白間 制服とタンクトップ。あとワンピース水着も好きですね。ネットでめちゃくちゃ反響がありました。でも今見るとさすが10代というか、めちゃ細い(体型)ですよね! あとやはり目がめちゃくちゃキレイ! キラキラ輝いています! 素晴らしい!
『週刊プレイボーイ』2014年6号(撮影/小塚毅之)
ーー自画自賛ですね(笑)。これ以降も、白間さんはたくさんの媒体で水着グラビアを披露し、人気は跳ね上がるばかり。そしてこの年のAKB48 37thシングル選抜総選挙(6月7日・味の素スタジアム)で43位に選出されました。
白間 めっちゃ嬉しかったです。それまで三回、総選挙出ていましたけどずっと圏外。仲のいいNMBのメンバーだけでなく、後輩にも抜かれて、悔しい思いをしていましたから。
『AKB総選挙! 水着サプライズ発表2014』(撮影/唐木貴央)
ーーやはりグラビアの反響も大きかった?
白間 それはすごくあると思います。雑誌に出ると毎回、手応えがあるんです。それこそ最初のソロ撮影のとき、私の武器はグラビアなのかなと思ったんですけど、それが確信に変わりました。グラビアを通じファンがどんどん増え、自分への自信もついていきました。
ーーまさか入った当初、自分の不甲斐なさに泣いてばかりいたとは思えないですよね。
白間 いやー、ほんまにそうですよ!
ーーそして2014年11月にはNMB48の10thシングル「らしくない」で矢倉楓子さんとダブルで初のセンターを務めます。『週刊プレイボーイ』2014年46号(11月3日発売)ではそれを記念して二回目のソロ水着グラビアが掲載されましたが、一回目から1年も経たないにも関わらずものすごく自信に満ちた表情をしていますね。
『週刊プレイボーイ』2014年46号(撮影/栗山秀作)
白間 あー本当だ! 週プレさんの全然違いますよね。タイトルは「この顔覚えておいてや!」か。本当にそう思っていました(笑)。
ーーNMB48の初センターということで、アイドルとしての意識も随分と変わりました?
白間 もちろん。それまではずっとさや姉(山本彩)とみるきー(渡辺美優紀)ふたりの背中を見て踊っていましたけど、その時は自分たちがそのポジションなわけですから。絶対に振りを間違えられないし、なによりグループの顔。身が引き締まりましたよ。そしてもっと上にいかなあかん、いやいけるはずなんだって。ここから本気でギラつき始めましたね。
●白間美瑠(しろま・みる)
1997年10月14日生まれ 大阪府出身
〇NMB48の1期生オーディションに合格し、選抜メンバーやセンターとして活躍する。2021年8月、グループを卒業し、ソロのアーティストに。
公式HP「白間ん家」【https://shiromamiru.jp/】
公式X【@shiromiru36】
公式Instagram【shiro36run】
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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